昨年8月、映画『007』シリーズ最新作の公開(日本では延期中)を記念したアストンマーティン特別限定車の二台が発表された。
その特別限定車は「ヴァンテージ007エディション」「DBSスーパーレッジェーラ007エディション」なのだが、なんとその二台を両方とも購入したオーナーが日本に! そして、その二台がこのたび同時に納車されたという。
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映画007記念限定アストンとはいったいどんなモデルなのか? 納車されたオーナーの実車の写真とともに、二台の限定車の紹介をモータージャーナリストの西川 淳氏のレポートでお送りします。
文/西川 淳
写真/シャシン株式会社(SHA-SHIN.jp)
【画像ギャラリー】アストンマーティン「007」の特別仕様車が2台とも日本に。早速突撃取材してみた!!
■007ファン羨望!ボンドカーをイメージした特別限定車が2台セットで納車
世界的な人気映画シリーズ、ジェームズ・ボンドの『007』。待望のシリーズ25作目となる「ノー・タイム・トゥ・ダイ」はすでに完成しているものの、新型コロナ禍の影響で公開延期が続いている。
日本ではこの秋に再延期されたようだが、その新作を象徴するクルマがひと足お先に日本上陸を果たした。しかも、二台揃って……。
こちらの2台が007リミテッドスペシャルエディション。ボンドカーといえばアストンマーティン。その仕立ては「Qbyアストンマーティン」が手掛ける。なお、007の劇中でボンドカーを供給するMI6の部署もまたQである
その二台とは、昨年8月に発表されたアストンマーティンの007リミテッドスペシャルエディションだ(https://bestcarweb.jp/newcar/186961)。
クルマ好きにとって映画007といえばボンドカーの登場も楽しみのひとつ。そしてボンドカーといえばアストンマーティンで、近年では新旧モデルが登場しド迫力のドライビングシーンや戦闘シーンを繰り広げた。本作にも合計4モデルが登場するらしい。
シリーズ25作品目を記念した限定モデルをアストンマーティンのパーソナライゼーション部門である「Q by アストンマーティン」が手がけるというだけあって、二台のスペシャルな仕様はマニアの心を揺さぶるにふさわしい内容だった(ちなみに劇中においてジェームス・ボンドにクルマを含むスペシャルアイテムを供給するMI6の部門名もまたQだ)。
そして、そんな二台の007限定車をセットで購入したいという日本のVIPカスタマーがひとりだけいた。その方の名を仮に「福崎さん」としよう。
■ヴァンテージの007仕様は、専用グリルのほか、なんとスキーキャリアを装備!
福崎さん(仮名)のもとへ同時に納車された二台のスペシャルなアストンマーティンとは一体どんな仕様なのか。
まずは一台目の「ヴァンテージ007エディション」。これはティモシー・ダルトンが初ボンド役として登場したシリーズ第15作「リビング・デイ・ライツ」に登場したV8をモチーフに最新モデルであるヴァンテージを特別に仕立てたモデル。
カンバーランドグレイの外装色に噴射ロケットのハザードイエローを模したアンダーパーツのデコレーションや、何より劇中で使われたスキーアウトリガーからインスピレーションを受けた特別なスキー板&ラックを背負った姿に注目が集まるけれど、筆者が実物を見て感動したのはフロントグリルだ。
V8をイメージした専用のメッシュグリルや、イエローのアクセントが入ったアンダーパーツと、
さりげないがしっかり劇中のボンドカーを感じさせる特別装備が満載なところが心憎い
クロームのヴェゼルを大胆にまとった専用のメッシュグリルに換装されている。これはヴァンテージオーナーであれば今すぐ欲しいパーツではなかろうか。
インテリアも007マニア心を刺激する。ブラックとダーククロームのコーディネートもさることながら、センターコンソール内にレーザー刻印されたボンドカーの秘密兵器操作パネル模様が面白い。そのほか、映画にまつわる痕跡を色々と探してみるのも一興だろう。
コンソールに装備されたボンドカー秘密兵器の操作パネル!コンソール自体にレーザー刻印されているため、質感や耐久性も申し分ない。しかし、誤操作が怖くてなかなか物は入れられないかも?
このモデルは世界100台限定で3ペダルMTもしくは2ペダルATが選べたが、福崎さんは3ペダルを選んだ。これは大正解で、なんとヴァンテージの3ペダルはこれにてオーダー打ち止めらしい。
オーナーさんである福崎さん(仮名)のお気に入りは劇中のスキーアウトトリガーをオマージュしたスペシャルなラックとスキー板を背負った姿。季節問わずこの姿で走行されるそうだ
ちなみにオーナーのお気に入りはスキー板を積んだ姿で、夏でもこのまま乗るらしい。この姿こそがあそび心の象徴で、いつまでも童心を忘れたくないと笑顔で福崎さんは語っていた。そのうち貴方もスキー板を背負ったヴァンテージをどこかで目撃するかもしれない。
■DBSの007版に至っては、なんと世界限定25台の激レア車だ
もう一台は最新作にも登場するブランドフラッグシップの「DBSスーパーレッジェーラ007エディション」だ。こちらはさらに貴重で全世界限定わずかに25台。ということはつまり、この二台を揃えてコレクションできる人は多くても世界で25人しかいないということ。
全員が二台とも買っているとは限らないので、セットコレクションは一層貴重だろう。ちなみに日本では福崎さんただひとり。
DBSのカーボンスポイラーにさりげなく施される007のロゴ。考えてみれば、スパイの乗るクルマなのだから、このような装飾がファンこ心を揺さぶるのかもしれない
もっともDBSのほうが見た目にはおとなしい。スキー板のような派手な演出はない。一見、ノーマルにも見える。特別なボディカラーであるセラミックグレイにカーボンパーツ、専用の21インチホイールや007のロゴプレートといった違いをマニアなら発見することだろう。
インテリアにおいても007のロゴが奢られている程度である。オーナー曰く、近場の会員制リゾートホテルなど気分転換のドライブに気軽に使えそう、だとか。
DBSのほうは、内装も007仕様を表すアイテムは専用ロゴくらいのようだ。特別仕様を主張せず、どこまで行ってもさりげないところが、さすがアストンマーティンらしい
こちらにもニュースがあって、どうやらDBSからスーパーレッジェーラというサブネームがなくなるらしい。
「華美になりすぎない唯一無二の絶妙な世界観がアストンマーティンの魅力」だと言う福崎さん。「どんな状況下においても決して諦めず運さえ味方につける佇まいそのものにダンディズムを感じる」とジェームズ・ボンドへの憧れも隠さないけれども、だからと言って彼は生粋の007マニアでもなさそうだ。
英国では我々が想像する以上に熱心な007マニアがいらっしゃる。彼らからしてみればこの特別な007エディションを二台揃えてコレクションする日本の福崎さんはおそらく羨望の的であるに違いない。
リアスタイルももともとセクシーなところに、専用装備でさらに際立つ存在になっている。この2台のテールに近づいたら・・何も起きないが、遭遇できただけでも相当にラッキーだ
ちなみに仮名の“福崎”は、今回初めて007シリーズのメガホンを取った日系人監督のキャリー・ジョージ・フクザキ氏から拝借した。悪しからず。
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