「クリープ現象」なぜ起こる?
AT(オートマ)のクルマは普通、DレンジやRレンジでは停車中にブレーキを踏んでいないと、微速で前進、あるいは後退します。これは「クリープ現象」などと呼ばれ、教習所でも習うAT車の基本的な特徴のひとつですが、実は、本来クリープしないはずのクルマでも、意図的にそうさせているケースがあります。
5代目日産「シルビア」 女子ウケ抜群! なにが彼女たちのハートを鷲掴みにしたのか
クリープが起こるのは、AT車に搭載されたトルクコンバーターの働きによるものです。MT(マニュアル)車はクラッチでエンジンとトランスミッションをつなぎ動力を伝達するのに対し、AT車はトルクコンバーター内の液体によって動力を伝達。そのDレンジやRレンジでは液体が常に動いているため、エンジンとトランスミッションを完全に切り離せずクリープが発生すると、一般的にはこのように説明されます。
ところが、MTのクラッチ操作を自動化したDCT(デュアルクラッチトランスミッション)や、日本車に多いCVT(連続可変トランスミッション)の一部など、広義のAT車のなかにはトルクコンバーターを用いないものもあり、クリープ現象は原理的に起きません。EV(電気自動車)や日産の「e-Power」搭載車に至っては、エンジンではなくモーター駆動なので、そもそもクリープとは無縁のはずです。
本来無縁なのに、あえてクリープ メリットは?
日産によると、EVなどは、あえてクリープするようにしているそうです。
「多くの方がクリープ現象のあるクルマに慣れているので、違和感をなくすためです。『リーフ』のようなEVや『e-Power』搭載車では、電子制御でクリープするようにしています」(日産)
こうした傾向はガソリン車でも同様で、たとえばダイハツでは現在、多くのクルマで「トルクコンバーター付きCVT」を採用しています。トルクコンバーターを採用する理由は主に2点。クリープのためと、発進時のトルク(エンジンによって生み出される回転力)を増幅させるためで、クラッチ式と比べて2倍ほどのトルクが出るそうです。
また日産は、「車庫入れなどを想定しても、アクセルを踏まずクリープとブレーキだけで操作されている方が多いでしょう」と話します。クリープは、こうしたケースでの運転をしやすくしていると言えるかもしれません。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダが「新型SUV」発表! トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」採用! 斬新デザインがカッコイイ「e:NS2」中国で予約受付開始へ
「ランクル250販売前線」悲喜こもごも?? 意外に多い「辞退客」とは? ディーラーごとに対応は千差万別だった
マツダのETC取り付け位置に唖然……色々あってフツーの場所なったけど戻した方がよくね??
「盗まれた」県が怒りの声明 県道の工事現場から“かなり重い資材”が複数 被害総額300万円超
斬新“レッド内装”採用! ホンダ新型「“スポーティ”セダン」世界初公開! 異形ハンドル&特殊モニターに「カッコイイ」の声も!「GT」登場
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?