まずは知ってほしいタイヤラベリング制度
タイヤラベリング制度というのはタイヤ関連企業の団体である「一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)」が2010年から始めた、タイヤの転がり抵抗とウエットグリップ性能を等級付けする制度のことです。転がり抵抗係数によって最高ランクのAAAからCまで5段階に等級付けされています。また、ウエットグリップを犠牲にすれば転がり抵抗の向上が容易なため、同時にウエットグリップ性能の等級付けも行われています。ウエットグリップは最上級のaからdまでのラベリングです。ウエットグリップがaからdのいずれかに入る性能を有し、転がり抵抗がA以上のタイヤが低燃費タイヤと名乗れます。
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JATMAとは別のタイヤ関連の業界団体となるタイヤ公正取引協議会という団体が発表しているデータによると、転がり抵抗改善による燃費向上の成果は、1等級あたり1%程度としています。つまり転がり抵抗レベルCのタイヤからAAAのタイヤに履き替えると4%程度の燃費向上が期待できるということになります。また、等級付けできないほど転がり抵抗の悪いタイヤからの履き替えとなれば最大で10%程度の燃費向上となることもあるようです。もちろん、クルマの性能なども関係してきますので、一概には言えませんが、低燃費タイヤはある程度の性能が確保されているわけです。
燃費改善がとく期待できるのはコースティングモード
最近のクルマは燃費を向上するためにさまざまな機構が組み込まれています。なかでもタイヤの転がり抵抗と密接な関係があるのが「コースティングモード」と呼ばれる燃費向上方法です。「コースティングモード」とは、エンジンを停止して滑走する状態です。コースティングモードでは、各部の抵抗が少なければ少ないほど効率よく滑走します。この各部の抵抗にはタイヤの転がり抵抗も大きく影響するため、エコタイヤの効果には大きく期待できます。
空気圧チェックの重要性と、タイヤ交換時期の目安
タイヤの空気圧が低下すると転がり抵抗がアップします。いや、転がり抵抗だけでなく、グリップも騒音性能も、さまざな性能がマイナス方向に変化しますので、空気圧を正常に保つことは非常に重要なのです。
一方、空気圧を高くすると一般的に転がり抵抗が減ります。また、ウエット路面でのハイドロプレーニング現象が起きにくくなるといわれています。しかし、規定値以上で使うと偏摩耗(高圧寄りだとトレッドの中央部のみ減りやすい)などの不具合が起きるので、やはり適正値で使うことが大切です。
また、タイヤは使用すると減ります。一般的には駆動輪のほうが減りやすいものです。現在多いFF車は駆動による減りと、操舵による減りが重なるので、前輪がより減りやすいことになります。そのため、あまり減っていない後輪と入れ替える(ローテーション)することで、タイヤの減りを均一にでき、燃費にも貢献します。
タイヤは減ってくると本来の性能を出せなくなってきます。車検的には残り溝深さが1.6mmまで使えることになっていますが、3~4mm程度で交換していくほうが、安全な性能を保てるでしょう。また、使用開始から5年を経たタイヤは専門店での点検が推奨されています。減りは少なくとも、タイヤそのものの性能が低下していることがあるからです。理想としてはタイヤが減っていなくても4~5年で新品に交換したほうがいいでしょう。
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みんなのコメント
タイヤ選びは低燃費性能よりウェット性能を重視した方が良い
雨の高速だと停止距離の差が何mか出るから