過激カスタムで甦った「510ブルーバード」
「ゴーイチマル」として親しまれ、サファリラリーでの栄冠など人気の高い日産3代目510型「ブルーバード」。その魅力は、シンプルで力強いデザインだけでなく、チューニングを楽しむことのできる無限の可能性もあります。今回は、そのような510ブルーバードをさらに過激に仕上げた大和武人さんの愛車を紹介します。エンジン換装から駆動系、足まわりの強化まで、徹底的にカスタマイズされた1台に注目です。
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昭和の名車「510ブルーバード」は今も人気絶大
昭和の旧車の中でも根強い人気を保ち、全国各地に多くのファンが存在するのが日産3代目510型「ブルーバード」だ。コンパクトな直線基調の箱型ボディに、耐久性が高くライトチューンによって遊べるクルマとして進化させることが可能な510ブルーバードは、走り屋のベース車、チューニングベース車としても人気が高い。オリジナルのL型エンジンをメカチューンで楽しむ仕様から、よりハイパワーを求めてエンジンスワップといったハードチューンを施すクルマも多く見かける。
今回紹介するミリタリーオリーブカラーの510ブルーバードは、その見た目からも一目瞭然、令和のチューニングカーをテーマに作り込んだ1台だった。オーナーは大和武人さん(54歳)で、ベースの510ブルーバードはほぼ同い年の1970年式。購入のきっかけは、昔からずっと欲しくて2ドアのセダンを探していたところ、たまたま岐阜県でおじいさんが所有していたこの個体に巡り合ったという。その頃はフルノーマルの状態で、ミッションはAT式、エンジンは1.3LのL13型を搭載していた。
怪物エンジン“G16E-GTS”を搭載
購入した個体は程度もよくコンディション抜群だったが、大和さんは昔からクルマいじりが大好きで、オリジナルをキープして楽しむよりも、気持ちよく走れるようにイジッてチューニングの醍醐味を味わいたい派。そんな理由からエンジンを換装し、L型4気筒で2.3Lフルチューンエンジンを作って搭載。インジェクション化などのハードチューンを施して、パワーとレスポンスを存分に楽しめる仕様に作り上げた。
キャブ車と違ってインジェクション仕様車はセッティングも取りやすく、とても乗りやすい仕様だったが約10年も同じ仕様で乗っていると飽きてくるのがチューニングフリークの性。そこで今から1年ほど前に、より過激な令和のチューンド510ブルーバードを目指して強力なパワーユニットの選定に入った。
510ブルーバードは、車格と素性の良さからエンジンスワップをするケースが比較的多い。そして、定番スワップは日産「シルビア」などに搭載されていたSR20DE型またはSR20DET型の直4エンジンへの載せ換えになる。ただ、大和さんはSR20系エンジンにはまったく興味がなく、搭載するなら、世界ラリー選手権(WRC)で培った技術を注ぎ込んで誕生させたトヨタ「GRヤリス」の最強ユニット、G16E-GTS型3気筒エンジンへの換装を望んだ。
このエンジンは“怪物エンジン”ともいわれ、排気量1.6Lの直列3気筒DOHCターボエンジンは吸気ポートがデュアル化されているなど、ノーマルでも最高出力272ps、最大トルク370Nmというとんでもない数値を叩き出す。大和さんはこのハイパワーユニットをベースにさらにチューニングを施し、最大出力330ps、最大トルク500Nm近くの数値を実現したエンジンを、愛車に搭載していた。
エンジン換装に伴い、ミッションはS15系シルビア用ニスモ6速を搭載。デフはR200の機械式、ファイナルは4.1だと低速からの太いトルクの発生でホイールスピンの嵐になってしまったため、あえて3.9にハイギヤード化して調整している。
駆動系&足まわりも大幅強化! 次なる狙いはシーケンシャルミッション
現在の悩みは駆動系への負担が大きいこと。パワーとトルクは文句なしだが、ミッションに危うさを感じているという。なので今後は、OS技研のシーケンシャル6速ミッションを導入したいと考えている。
また、ハイパワー化に伴ってシャーシの補強も施し、足まわりはフロントが日産S30型「フェアレディZ」用を一部加工して移植。リアについても元のサスペンションをすべて外し、加工によるマルチリンク化によって、GRヤリス専用エンジンG16E-GTS型が繰り出すパワーをしっかり路面に伝えるトラクションを確保するように作っているそうだ。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
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