フォードとライセンス契約 正規の復刻版
2025年の夏、一部の人には待望の、1968年式フォード・エスコート RS Mk1が英国で新たに発売される。精巧に再現された、コンティニュエーション・モデルだが。
【画像】ノスタルジックな危うさ ボアハム・フォード・エスコート Mk1 高度に蘇る名車たち 全141枚
エンジンルームには、フォードのロゴが記されたシャシープレートが貼られ、新車としてのVIN番号が刻印される。生産するのは、ブレートブリテン島中部、コベントリーに拠点を構えるボアハム・モーターワークス社だ。
同社は、DRVNオートモーティブ社の傘下にあり、究極の復刻モデルを生み出すというビジョンを掲げている。2024年に、フォードと10年間のライセンス契約を締結。過去の名車を厳選し、現代の技術で蘇らせるという。
最初の2台としてピックアップされたのが、エスコート RS Mk1とRS200とのこと。後者にも、強い関心を抱かずにはいられない。
バランスが整えられたMk1のボディ
フォードがボアハムのプロジェクトへ協力する決定要因となったのが、OEM水準の高度な完成度を得ていたため。使用素材や製造品質が、ブルーオーバルのお眼鏡に叶ったといえる。
設計図面には、オリジナルをレーザースキャンしたデータが利用されている。そこに、同社の素晴らしい美的感覚が融合し、基本的なプロポーションを保ちつつ、バランスが整えられたボディが生み出されている。ボンネットは、カーボンファイバー製だ。
スタイリングは、ジャガー Fタイプやアストン マーティンDB9も生み出した、ウェイン・バージェス氏。フォードのデザイン部門を率いた、J.メイズ氏も参画したという。
エンジンは2025年の精度で組み上げられ、出色の出力と信頼性を獲得したと主張される。かくしてお値段は、29万5000ポンド(約5753万円)。道楽へこの程度のお金をご用意できるなら、ぜひこの1台にも刮目していただきたい。
24台限定のサーキット専用68エディション
今回の試乗車には、アラン・マン・レーシング(AMR)が走らせたグループ5仕様のリバリーが施されている。AMRとのコラボレーションで24台が限定で作られる、エスコート Mk1 アラン・マン「68エディション」のプロトタイプだからだ。
レトロモダンなキャビンや、1万rpmまで回るエンジンのサウンド、ダンパーなどの最終調整段階にある。オーストラリア出身のレーシングドライバー、フランク・ガードナー氏が駆り1968年の英国サルーンカー選手権を制した、AMR グループ5仕様を基準に。
ただし、68エディションはサーキット専用。FIAの技術的基準に準拠し、該当レースへこのまま参戦できるという。近日発売される公道仕様と同じ、ボディシェルがベースだ。
担当者によれば、オーナーのレースライセンス取得から、ヒストリックレースへのピットクルー派遣まで、ボアハムはサポートが可能とのこと。眩しいゴールドとレッドのボディを、ガレージから出さないのはもったいない。
公道仕様とは別物 1.8L 4気筒は205ps
過去の名車は、レーシングカーが先にあった。エスコート Mk1を最初にレースデビューさせたのは、AMR。これが話題を呼び、エスコートの人気は高まるが、RS 1600がフォードのディーラーに並んだのはその2年後だった。
グループ5仕様のエスコートも、AMRのワークショップで生み出された。トレードマークといえたオーバーフェンダーが、現代のモデルでは味わえないであろう、興奮を想起させる。8200rpmからレッドラインの、タコメーターを見ずとも。
ピットレーンでお話を伺った、アランの息子で現在AMRを率いるヘンリー・マン氏は、今後発売される公道仕様と「68エディション」はまったく別物だと忠告する。エンジンの振動はモロに伝わり、ブレーキにはサーボも備わらない。
ステアリングはディープコーン。1.8L 4気筒エンジンが発揮する205psは、旧来的なリジッドアクスルを介して、幅172mmのダンロップ・クロスプライタイヤへ伝達される。
この続きは、ボアハム・フォード・エスコート Mk1(2)にて。
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