現行GEN3 EVOと比べて驚くべき進化
EVのF1と称されることが多い、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の主催者が日本時間の11月5日、次世代マシン『GEN4』を発表した。
【画像】F1より速い!フォーミュラE次世代マシン『GEN4』と開発中のポルシェ・カイエン・エレクトリック 全40枚
4月の東京E-Prixの開催時も、フォーミュラE主催者幹部らは「すでにGEN4のテストを開始した。コーナーリングスピードはF1を凌ぐ設計だ」と開発動向を漏らしていたが、今回公表されたGEN4のスペックは現行GEN3 EVOと比べて驚くべき進化であることが分かった。
モーター最高出力は現行比1.5倍の600kW(約815ps)。決勝では最大450kWで、フォーミュラEの独自ルールであるアタックモードでは一気に600kWまで出力を上げる仕組みだ。
駆動方式についても、現在は予選のみで4輪駆動、決勝レースで2輪駆動としているが、GEN4は常時4輪駆動を採用する。
ブレーキはバイワイヤシステムを採用し、モーターのエネルギー回生は40%。
空力的にも大きな変化がある。GEN3 EVOでは矢のようなボディ形状でマシン全体がややコンパクトな印象だが、GEN4はフロント、サイド、リアそれぞれに大きなエアロパーツを装着して大型化した。
タイヤは現行のハンコックからブリヂストンに変更しスリックタイヤも含めて検討中。また、マシン構造の100%でリサイクル可能な素材を使用し、モータースポーツの環境対応で新たなる基準を目指す。
GEN4の投入は、2026年から2027年にかけて。つまり、次の次のシーズンだ。
ポルシェ・カイエンEVへ技術フィードバック
GEN4の発表に伴い、英国ロンドンが本拠地のフォーミュラE主催者はメディア向けにオンラインでラウンドミーティングを実施し、筆者も参加した。
その中で、フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズ氏は「GEN4の登場によって、フォーミュラEは世界で最も未来志向のスポーツの地域をさらに確固たるものにする」とし、2014年登場のGEN1から続く知見を集積を強調した。
また、記者から量産車への技術的なフィードバックという観点で、フォーミュラEと自動車量産メーカーとの関係を問われると「直近では(レースマシンの)ポルシェ99XとカイエンEVで技術的、またマーケティング的なつながりが強い」と、10月にスペインで実施された来シーズンに向けたフォーミュラEの(GEN3 EVOを使用した)公開テストに触れた。
ポルシェはフォーミュラEへの参戦を2026年までと発表しているが、GEN4の基本スペックが明らかになった今、開発中のカイエン・エレクトリック(EV)の強靭化、また今後導入されるEV各モデルへの技術フィードバックでフォーミュラEの活用機会が広がり、長期の参戦へと事業転換することも十分に考えられるだろう。
フォーミュラE主催者は常々「GEN4はゲームチェンジャー」と強調しているが、ポルシェを筆頭とするハイエンドEV量産車にとっても、これまでの業界常識を崩すような影響を及ぼすかもしれない。
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みんなのコメント
F1より早いBYDの仰望U9。
ガソリンエンジンの時代は既に終わったことが明白だ。