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ダイハツ新型「スライドドア 軽ワゴン」発売! 7代目で大幅進化の狙いは? ムーヴが「軽の魅力の決定版」となる理由とは

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ダイハツ新型「スライドドア 軽ワゴン」発売! 7代目で大幅進化の狙いは? ムーヴが「軽の魅力の決定版」となる理由とは

■ダイハツ新型ムーヴ解説:30年の歴史を受け継ぐ「堅実スライドドアワゴン」の全貌

 初代から30年、累計340万台以上の販売実績を誇るダイハツ「ムーヴ」が2025年6月5日にフルモデルチェンジを果たし、発売されました。

【画像】超カッコいい! これが新型「ムーヴ」です! 画像を見る

 7代目となる新型ムーヴは、歴代の「バランスの良さ」というDNAを継承しながらも、時代のニーズに合わせて大きく進化。最大の特徴はスライドドアの採用です。

「今の私にジャストフィット 毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」というコンセプトのもと、高い基本性能と使い勝手の良さを両立させた新型ムーヴの魅力に迫ります。

 ムーヴは1995年に誕生したダイハツ初のハイト系軽乗用車です。

 当時は「これまでになかった広い室内のRV」として登場し、通称「裏ムーヴ」と呼ばれたカスタムモデルも投入。軽ハイトワゴンという新しい市場を確立しました。

 その後、6代にわたり時代のニーズに応じて進化を続けてきました。

 特に記憶に新しいのは、2012年の5代目マイナーチェンジで、軽自動車初となる予防安全装備「スマートアシスト」を搭載したこと。

 ダイハツを代表する基幹車種として、累計販売台数は340万台を超え、多くのユーザーに愛されてきました。

 しかし、この30年で軽自動車を取り巻く環境は大きく変化しました。ダイハツ工業のチーフエンジニア戸倉宏征氏は次のように説明します。

「タントの登場以降、他社の商品投入も続き、スーパーハイト系が主流になり、足元では軽乗用車の5割を占めています。

 それに伴い、利便性やお子様・ご年配が安全安心に乗り降りできるスライドドアが定番アイテムとなり、現在では軽乗用車のスライドドア比率は約6割となっています」

 ユーザー層も変化しました。30年前、ムーヴの主なユーザーは子育て層でしたが、軽ファミリーカーの役割がスーパーハイト系へ移行したことにより、ユーザーの中心も子離れ層にシフトしています。

 このような環境変化の中、ムーヴが長く愛されてきた理由は「ちょうどいいサイズ感、性能・燃費、快適・便利な機能装備、そしてお求めやすい価格が高いレベルでバランスしていること」と戸倉氏は分析します。

 フルモデルチェンジにあたり、開発チームは「このバランスの良さというムーヴらしさを継承・進化させながら、時代の変化に合わせて何を変えるべきか」を重要な課題として取り組みました。

 今回のターゲットは「多くの消費カルチャーをけん引してきた目利きの世代」、特に「商品価値とコストのバランスに厳しい相場観を持ち、商品の選択に合理性とこだわりのメリハリを持っている方々」です。この層を開発チームでは「メリハリ堅実層」と呼んでいます。

「お客様の声を徹底的に調査し、様々な意見をいただきました。それらを踏まえ、チーム一丸となって議論を重ね、導き出した答えは、日常だけではなく週末の遠出まで快適に楽しんでほしいという思いを込めて『今の私にジャストフィット 毎日頼れる堅実スライドドアワゴン』としました」と戸倉氏は開発コンセプトを説明します。

※ ※ ※

 また新型ムーヴの最大の特徴やウリについて戸倉氏は、次のように答えています。

「やはりムーヴがこれまで長くお客様に愛されてきた理由というのは、そのバランスの良さといったところがあります。そこにニーズの高いスライドドアを採用して、徹底的にそのバランスにこだわりました。一言で言いますと、『軽の魅力の決定版』という風に我々は考えております」

■タントとの差別化は? フルモデルチェンジまで長かった理由は?

 ダイハツでは既にスライドドアを採用したタントを主力車種として展開していますが、今回のムーヴとはどのように差別化を図るのでしょうか。

 商品企画部の中沢氏は「タントは、ダイハツの中心になって、セールスのボリュームとしても非常に大きいということで、幅広いお客様に使っていただいています。依然として広さ・スペースを中心とした使い勝手を期待するお客様、もしくはそのサイズからくる存在感そのものによる付加価値を期待するお客様に選ばれています」と説明します。

 一方、新型ムーヴについては「どちらかというと車全体のバランス、その走りですとか、値段、性能など、そういったものを付加価値というよりは全体のバランスを見て見極めていく。もしくはタントに比較するともう少し、運転する際の安心感とか安定感みたいなこと、そのサイズ感からも感じられるようなお客様、そういったところが違いです」と語っています。

 最後に、今回のフルモデルチェンジが従来よりも長い期間を経ての実施となったことについて、商品企画部の中沢氏は次のように説明しています。

「確かに昔は自動車市場が好調で、1つのモデルを2年近いサイクルでモデルチェンジをして、話題を喚起して需要を確保していくということをやっていたと思います。

 それが今、一般論でいっても少しモデルのサイクルは長くなっており、最短でいっても6年近くなっているのではないかという環境にあります。

 またダイハツのラインナップも増えていて、30年前はハイゼット、ミラー、ムーヴが新しいRVとして登場した程度でしたが、今はキャンバスやタント、タフト、イース、そして海外にもたくさんモデルを展開するようになり、ロッキーやトールといったクルマもあります。

 そういった中で、1つ1つのモデルを丁寧に、しっかりとその使命を立たせる期間を丁寧にやっていこうと考えています」

※ ※ ※

 このように、新型ムーヴはダイハツの長年のノウハウと最新技術を注ぎ込んだ、時代に合った進化を遂げた1台と言えます。(くるまのニュース編集部)

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
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