メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1開幕戦オーストリアGPでチームメイトのバルテリ・ボッタスを逆転するため、タイヤ選択で攻めの選択をすることを考えていたと明かした。
予選時の黄旗無視により3グリッド降格ペナルティを受け、5番グリッドからレースに臨んだハミルトン。レース序盤にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がリタイアしたこともあり、ポールポジションからスタートしたボッタスの後ろでレースを進めた。
ハミルトンは、ボッタスを倒す唯一の方法は別のタイヤ戦略を選ぶことだと考えていたものの、セーフティカーが出動したことでチームは26周を終えたところで2台をピットインさせた。どちらのマシンも、フィニッシュまで走りきれるだけのライフを持つハードタイヤを装着。ハミルトンがボッタスと違う戦略チャンスは失われてしまった。
実際、このタイミングでほとんどのドライバーがハードタイヤにスイッチ。ミディアムタイヤで最後まで走り切るという戦略を選んだのはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)だけだった。
ピットを離れてすぐ、ハミルトンは無線でボッタスと”違うタイヤ”を選び、違う戦略を試したかったと吐露していた。
「事実として、このトラックで目の前のクルマをパスするチャンスを得るために、常に反対の戦略を試したいと思っている」
ハミルトンはそうmotorsport.comに語った。
「今の僕たちのようなチームに居る時は、前を走るクルマが常にピットストップで優先される。そして両方とも同じタイヤでコースに出たら、オーバーテイクは難しく、かなり苦しむことになる」
「前のクルマを追い越すチャンスを得るのには、(1周あたり)0.8秒くらいのアドバンテージが必要だ。だから、同じタイヤを使用したら後ろでフィニッシュすることになると思っていた。言うまでもなく、セーフティカーが出て物事が台無しになった」
「なぜなら、僕は自分の第1スティントを可能な限り長く伸ばして、リスクを冒して違うタイヤを選べるようにすることを考えていたからだ。それが僕のやりたいことだった」
「でもそれはうまくいかなかった。それが大きな問題だったとは思わない。他にも色々なことが起きたからね」
ハミルトンは、3度目のセーフティカー出動の際にタイヤを換えたアレクサンダー・アルボン(レッドブル)の攻撃を受けた。残り11周のところで両車が接触。アルボンがスピンした一方、ハミルトンに大きなダメージはなかったが、5秒のタイム加算ペナルティを受けてしまった。
ハミルトンは2番手でチェッカーを受けたものの、ペナルティにより4位に降着。表彰台を逃している。
ハミルトンはレースを振り返り、セーフティカーが出動しピットストップに向かう際、チームに違う戦略を採りたいと主張することができなかったと語った。
「セーフティカーが出た時、どのタイヤを履くのか分からなかった」
「僕は本当にそれを考えていなかった。それから、まだ多くの周回が残っていたから、ハードタイヤが装着されると思った。僕はリスクを冒す人間だ。でも、僕はそれを促さなかった。いつもならピットストップの前にそれを提案するんだけど、他にも色々なことが起きていた。僕がそうしなかったんだから、全く問題はない」
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みんなのコメント
何で入らないのか不思議だった。
メルセデスの戦略が保守的なのとドライバー2人を平等に扱う方針だからかな?
何で入らないのか不思議だった。
メルセデスの戦略が保守的なのとドライバー2人を平等に扱う方針だからかな?