■新しいシステム導入で運転方法に変革は訪れるのか?
11月6日にプレスデーを皮切りに開幕したEICMAには、バイクメーカー以外にも、世界中から多くのサプライヤーが出展していました。その中でも存在感を放っていた企業のひとつがドイツのボッシュです。
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自動車業界でも最大手のサプライヤー/エンジニアリング企業として知られているボッシュは、2輪車向けの部品メーカーとしても知られています。そのボッシュが今回のEICMAで、新世代のMSC(モーターサイクル・スタビリティ・コントロール)や、バイク用運転支援システム「アドバンスド・ライダー・アシスタンス・システム」を発表しました。
MSCは、ブレーキング時に前後ブレーキを適切に制御して、車両の挙動を安定させるものです。従来はコントロールユニットが大きく、スペースに余裕がある比較的大型のバイクにしか搭載できませんでしたが、新しいMSCでは、コントロールユニットのサイズが35%小型化され、重さも20%軽量化されたことで、より幅広いタイプのバイクに搭載可能になっています。
アドバンスド・ライダー・アシスタンス・システムは、車両前後に搭載したレーダーセンサーと、車体中央に置かれたコントロールユニットにより、車両前方に衝突の危険がある場合に警告を発する「フォワード・コリジョン・ワーニング」や、後方および左右後方の死角から他車が近づいている場合にライダーに知らせる「ブラインド・スポット・ディテクション」、そして先行車両と一定の車間を保ちながらの追従走行を可能にした「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」を実現するものです。
システムは、前後のレーダーセンサー、コントロールユニット共にコンパクトな設計なので、カウル付きのバイクであれば見た目にもスッキリと搭載する事ができそうです。
ちなみに今回ボッシュは、このアドバンスド・ライダー・アシスタンス・システムが、2020年にドゥカティおよびKTMの市販モデルに採用されると発表しました。将来的にはごく一般的な装備になる可能性は十分にあります。そうなればバイクの運転スタイルが大きく変わる事になりそうです。
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