2023年シーズンのF1を支配しているレッドブルだが、彼らにも悩みは存在する。同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、予算上限が導入されたことをきっかけに、人材をどう配置するかという問題に悩まされていると語った。
F1で施行されている予算制限のシステムでは、各チームのトップ3(通常ではチーム代表、テクニカルディレクター+αとなることが多い)の給与はその制限から外れるものの、それ以外の全ての人件費の合計は、この予算上限内に収めなければならない。
■うだつ上がらぬマクラーレンの“大きな契約”。新加入の元レッドブルF1技術幹部は「スタッフの多くが尊敬する人物」とノリス
予算上限の導入を受け、いくつかのチームは上級職にあたる技術者をF1運営から他のプロジェクトへと異動させ、予算内に含まれないようにする対策を行なった。アストンマーチンは、今年のはじめにアンドリュー・グリーンをテクノロジー・プロジェクト部門へと異動させ、またメルセデスではジェフ・ウィリスがアメリカズ・カップ(ヨットレース)担当に変更となっている。
このように、組織内に残るのならばまだいい。中には、他チームから好条件でオファーされ、移籍することになった人物もいる。最近、レッドブルからマクラーレンへ移籍することになったロブ・マーシャルはそのひとりだ。
レッドブルのホーナー代表は、マーシャルもレッドブルのF1以外のプロジェクトを担当していたものの、より良い条件でのオファーがあったために失うことになったと明かした。そして予算上限が存在するため、他チームに移籍するのを引き止めるのが難しくなっていると語った。
「ああ、そのとおりだ。新たに誰も迎える事ができないし、そして誰もが予算内で自分が必要であることを証明しなくてはならない」
「ロブはここ数年他のプロジェクトに集中していた。マクラーレンが彼に出したオファーは、彼らの予算の半分くらいだったかもしれない! つまり、ロブが移籍することを責めることなどできないということだ」
ホーナー代表は給与の条件が激しくなる悪循環の可能性について訊かれたが、むしろその逆で、彼はチームが高給取りのベテランの人材を、数多くの安く使える新人に置き換える、一種の“底辺への競争”が発生する可能性を指摘している。
「問題は経験豊富な人材1人を、若手10人で置き換えられるといって、長年多大な貢献をしてきた人材が役割を失うことを望んではいないということだ」
「それは絶え間なく話し合われてきたことでもあり、我々も予算上限によって、余剰人員の解雇を抱えることになった」
「ジェーン・プールはそのうちの1人だった。彼女は予算上限内で、その役割を正当化することができなかったため、余剰人員となってしまったんだ」
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みんなのコメント
あれ?今のフェラーリは 有名古株が次々出て行ってるなぁ~w
浮いたカネは懐にイン