ロータス
エリーゼ
【画像】世界で愛される国産スポーツカー【マツダMX-5、トヨタGT86、日産スカイラインGT-Rを詳しく見る】 全54枚
登場から30年経った今でも、エリーゼは多くの人々からドライビング・ダイナミクスのベンチマーク、さらには、軽量スポーツカーのデフォルトとして見なされている。それがすべてを物語っているだろう。無駄をそぎ落としたフェザーライトのエリーゼは、スポーツカー市場を揺るがし、その革新的なデザインとエンジニアリングは今日の自動車開発にも多大な影響を与えている。
マット・ソーンダース記者は、「ロータスが革新的で現代的な製品を作ることができる」ことを示しただけでなく、それを「昔ながらのアナログ的なスポーツカーの感覚や、創業者チャップマンの中核的価値観である軽さとシンプルさを、まったく犠牲にすることなく実現した」ことを称賛した。エリーゼは、英国の自動車技術の卓越性を象徴していると言える。
マセラティ
MC12
初期のF1ウィナーから、痛々しいほど美しい1960年代のGT、そして豪胆なV8スーパーセダンまで、マセラティは寝室の壁に貼るポスターの題材に事欠かない。しかし、AUTOCAR英国編集部が選ぶのは、マセラティの中で最もワイルドなモデル。V12エンジンを搭載し、ル・マンで鍛え上げられたMC12だ。チャーリー・マーティン記者は、「その圧倒的な強さでスポーツカーレースをひっくり返した。しかも、その姿はゴージャスだった」と評している。
「史上最高のマセラティは、おそらくはるか昔に誕生したものだろう。しかし、MC12を無視できるだろうか?」とリチャード・レーン記者は問いかける。「フェラーリ・エンツォ由来のメカニズムと、GT1にインスパイアされた見事なキャビン。もしマセラティが今日、同様のクルマを作ったらどうなるだろう? 10万ポンド(約20億円)はすると思う」
マツダ
MX-5(日本名:ロードスター)
予想通りの結果だ。RX-7も候補に挙がっていたが、MX-5が圧勝だった。日本ではロードスター、米国ではミアータと呼ばれ、長く親しまれてきた。その普遍的な魅力を表現する上手いバクロニム(逆頭字語)が、米国にある。「Miata Is Always The Answer(ミアータは常に答えである)」だ。その頭文字をとるとMIATAとなる。
名称は地域によって異なるが、その本質は変わらない。素晴らしいハンドリングを誇るスポーツカーであり、手頃で経済的、コンパクトで洗練され、高品質かつチャーミングな1台だ。そしてこの特性は、ほぼすべての世代で一貫して維持されてきた。「2人乗りロードスターという純粋な存在をこれほど完璧に作り上げるのは容易ではない。マツダが複数世代にわたりこれを実現してきたのは驚くべきことだ」とジェームズ・アトウッド記者は語っている。
クリス・カルマー編集者はマツダMX-5について「オープンスポーツカーの伝統を守り、近年では手頃な価格でエンスージアストを支えてきた。非常に楽しいクルマであり、わたし達は皆、MX-5に深く感謝するべきだ」と称賛した。
メルセデス・ベンツ
W123
ドイツのタクシー運転手がW123を愛用している事実こそ、その信頼性と頑丈さを如実に物語っている。しかし、この花崗岩のように頑丈なエグゼクティブカーが何年もアウトバーンを走り続けた後、さらに数十年もの間北アフリカを駆け巡る第二の人生を送るとは驚きだ。まさに「不滅」の評判にふさわしい。加えて、ただひたすらに格好良く、この上なく快適なのだ。そのため、今でもW123が街中をのんびり走っているところを見ることができる。
編集アシスタントのアレックス・ウォルステンホルムによると、メルセデス・ベンツの歴史に刻まれた数多くの伝説的なモデルの中でも、W123は「間違いなくブランドの世界的な名声を築いた」という。「永遠に走り続けるだろう」とアレックスは言うが、本当に大切に扱いたい存在である。
MG ZT-T 260
ZT-T 260
イリヤ・バプラート記者にとって「消えゆくブランドの面白さ」とは、「時に狂気じみた変貌を見せること。前輪駆動のおとなしいローバー75を改造し、縦置き4.6L V8で後輪駆動となったZT-T 260のように……」とのことだ。ZT-T 260誕生の経緯はあまりにも奇抜で、型破りで、ベース車のキャラクターからもかけ離れている。しかし、消滅寸前だったMGは有終の美を飾ることができたのだ。
マット・ソーンダース記者も同意し、こう述べた。「75のシャシーは元々素晴らしかった。とはいえ長年、その評価には『前輪駆動』や『Kシリーズ』といった言葉が付くのが常だった。だがマスタングV8を搭載した後輪駆動バージョンが発売された瞬間、そうした言葉は一切不要になった。狂気じみていて、手間もお金もかかり、そして少しばかり素晴らしい」
ミニ
ミニ・マイナー
「コンコルド」という単語を軽々しく使うものではないが、もしコンコルド(画期的な技術で作られた超音速旅客機)の自動車版があるとすれば、それはおそらく初代ミニだろう。天才的なパッケージング、魅力的なドライバビリティ、そして持ち前の親しみやすさは、生産中止から数十年経った今もメーカーが再現を目指すところだ。マーク・ティショー記者は初代ミニを「真のアイコン」と呼び、そのエンジニアリングは「今なお不可能に思える」と評した。
現代の自動車メーカーは、これに匹敵するクルマを作ることができない。重量はわずか600kg、(一応)4人乗りで快適かつ(ある程度)安全、低燃費、軽快で活気ある走りで草の根モータースポーツシーンの寵児となっている。マット・プライヤー編集委員は「最高であり得た唯一のミニ」だと述べた。これ以降に登場した新型ミニは、少なくとも部分的に、初代モデルの特性を継承しようと試みてきた。
日産
スカイラインGT-R(R34)
特定の世代の自動車愛好家にとって象徴的なクルマであり、また『グランツーリスモ』をはじめとするさまざまなレースゲームのおかげで、あらゆる年齢層のファンにとって身近な存在となっている。これまでにない、計り知れないパフォーマンスを持つスポーツカーだ。
ゲームではソファに座ったまま運転できるが、現実世界ではそう簡単には扱えないとリチャード・レーン記者は警告する。「サーキットと公道の繋がりが極めて強かった当時の日産を象徴する存在だ。だからこそ真に運転しがいのあるドライバーズカーなのだ」
クリス・カルマー記者もR34について「2000年代初頭に育ったクルマ好きにとっては最高にクールな1台だった」と同意しつつ、パーフェクトを求めるなら青のボディに金色のホイールが必須だと主張する。とはいえ、試乗の機会があれば喜んで引き受ける。
プジョー
205
205は、最上位モデルのGTiが圧倒的に優れているため、標準モデルも同様に素晴らしいことを忘れがちだ。多くの人がGTiやXS、ラリー仕様を絶賛するが、控えめな205 1.4 GRや、さらに低価格な1.1ジュニアにも多くの魅力がある。いや、ターボチャージャーなしのディーゼルのGLDでさえ、移動手段としては申し分ない。
ジャック・ウォリック記者は205を「プジョーの運命と世間からのイメージを変えたモデル」と評している。サム・フィリップス記者も「どのバージョンも申し分ない」しつつ、GTiを「史上最高のドライバーズカーの1つ」と称賛せずにはいられなかった。40年前のハッチバックに対する、決して小さくない賛辞だ。
ポルシェ
911
ボクスターは親しみやすく、カイエンは実用的で、356は美しく、918はエンジニアリングの頂点に君臨している。しかし、ポルシェの中で最も「ポルシェらしい」のは? 答えはただ1つ。911だ。「最高のポルシェであるだけでなく、ポルシェをポルシェたらしめる存在」とジェームズ・アトウッド記者は語る。「あまりに有名だから、『ポルシェ』と言わなくても911が何のクルマかは誰もが知っている」
現在では、エントリーモデルのカレラから4S、T、GTS、ターボ、ターボS、S/T、GT3、GT3 RSまで、ざっと挙げるだけでもこれほど多くのバリエーションがある。さらに一部のモデルはクーペ、カブリオレ、タルガから選べる。詳しくない人が見ると少々混乱するかもしれない。しかし要するに、どれも優れており、極めて完成度が高いのだ。
ルノー
クリオ
英国人なら誰もが一度は所有したか、少なくとも乗ったことがあるだろう。ルノー・クリオの高い人気と実用性は、決して魅力を犠牲にしたものではない。ライバル車が無味乾燥な移動手段に徹した一方で、フランス生まれのこのハッチバックは常に「Je ne sais quoi(言いようのない魅力)」を保ってきた。最も平凡なモデルでさえ、徹底的に愛せてしまう。
マット・ソーンダース記者は「おそらく現代的な『デザイナーズ』ハッチバックの先駆けであり、小さなクルマにほんの少しのスタイルと活気を加えれば、非常に大きな効果を生むということを証明した」と語っている。
スコダ
スパーブ
スパーブが高く評価される理由は、ほぼ誰にでもおすすめせざるを得ない点にある。高速道路を頻繁に走る家族や出張の多い管理職に最適だが、そのどちらにも当てはまらなかったとしても、機能重視のエルゴノミクス、最高級の洗練性、そして驚くべき燃費性能を併せ持つこのクルマには魅了されてしまうだろう。
ウィル・リメル記者はスパーブを熱狂的に支持している。「長距離移動に最適なクルマだ。快適で経済的、広々としていて、室内のボタンはどれも期待通りに機能する。最高のオールラウンダーではないと言う人もいるだろうが、それは間違いだ」
トヨタ
GT86(日本名:86)
大抵の人は心の中で「お気に入りのクルマ トップ10」を作っているものだ。日々順位を入れ替え、同じクルマがとどまり続けることは稀だろう。しかし、テールハッピーなGT86は、皆のランキングに半永久的に居場所を築いた、とても稀な1台だ。
イリヤ・バプラート記者は「退屈なブランドイメージはなかなか払拭できないものだが、トヨタのGT86は成し遂げた。理想的なスポーツカーが現実のものとなったのだ。ちょうどいいサイズ、ちょうどいいパワー、ちょうどいいグリップを備えている」と語った。
ソーンダース記者は少し気まずい事実にも触れつつ、「スバルの工場で生産され、低重心なスバルの水平対向4気筒エンジンを搭載している。これが走行性能上の優位性をもたらした。だが、メーカーに対する認識をこれほど強く変えたクルマは他に思い当たらない」と語った。
ヴォグゾール
コルサ
英国のヴォグゾールは決して「愛好家向け」のブランドではなく、過去に遡っても伝説的なモデルが豊富にあるわけではない。しかし、多くの英国人が直接触れてきたブランドであることは確かで、その文化的影響力を最も象徴するモデルはコルサだろう。筆者自身もこのクルマで運転を覚え、高校時代にはほとんどの友達が所有していた。フォード・フィエスタと比べるとやや地味に感じられるが、控えめな美しさと普遍的な魅力は評価できる。
ジェームズ・アトウッド記者も同意見だ。「コルサは常に優れていたわけではないが、『スーパーミニ』としての使命は常に果たしてきた。大衆市場向けの、最高の意味で万人受けするクルマだ」
それに、ワイルドなVXRニュルブルクリンク・エディションも忘れがたい。
フォルクスワーゲン
ゴルフ
ゴルフについて、これ以上何を語ることがあるだろうか? 「クルマ」というものの純粋な本質に限りなく近い存在だ。「あらゆる面で優秀でありながら、常に控えめなところが素晴らしい」とクリス・カルマー編集者は評している。あらゆるシーンに適応し、(ほぼ)すべての世代がしっかりした作りで、おおむね手頃な価格かつ合理的なパッケージングにまとめられている。誕生から半世紀を経た今も、ゴルフは大衆車のスタンダードだ。
「クルマ選びに迷っている人には、自分に合った形のゴルフを買うよう勧めている」とマーク・ティショー記者は言う。まさにその通りだ。
ボルボ
850
角張ったデザインはとても良い。850を見て、これに反論できる人は多くないだろう。ジェームズ・アトウッド記者が言うように、850は「箱型のボルボデザインの頂点」は、これまで作られた中でも抜群にファッショナブルなクルマの1つだ。アグレッシブなBTCC仕様もあり、「信じられないほどクール」だった。
スポーツワゴンのR仕様では最高出力250psを発揮し、0-100km/h加速は6.7秒と、今の基準で見てもかなり速い。さらに戦車のように頑丈で、巨大なトランクを備え、ジャック・ウォリック記者が指摘するように「サイドエアバッグを装備した初の量産車」でもある。これで欲しくならないわけがない……。
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