■大衆のスポーツカー「ヨタハチ」がついに1000万円オーバー!?
2022年で創立85周年を迎えるトヨタは、その長い歴史のなかで、既存のガソリン/ディーゼルエンジンのみならず、ハイブリッドや電気モーター、水素エンジンなど、さまざまなパワートレインを開発してきました。
一方、実はトヨタが水平対向エンジンをかつて開発・採用していたことは、あまり知られていないかもしれません。
【画像】可愛すぎる!1200万円超えの極上なヨタハチを見る(22枚)
水平対向エンジンは、別名「ボクサーエンジン」とも呼ばれ、現在では、スバルやポルシェが得意とするものです。
しかし、トヨタが水平対向エンジンを採用していたのは、1960年代のスポーツカーである「スポーツ800」、通称「ヨタハチ」です。
スポーツ800は1965年から1969年にかけて販売され、当時大衆車として人気の高かった同社の「パブリカ」のエンジンや基本構造が流用されていました。
誕生当時は、日本初の高速道路である名神高速道路の開通や、鈴鹿サーキットで市販車のポテンシャルを競う「第1回日本グランプリ」が開催されるなど、日本のモータリゼーションの大きな転換期でした。
そのなかで、トヨタは軽量化や空力の計算を重ね、大衆車のエンジンでありながら、ほかのライトウェイトスポーツカーに劣らないヨタハチを発売しました。
全長3580mm×全幅1465mm×全高1175mmと、現在の軽自動車とほぼ同サイズのボディは曲線が美しく、小さいながらにインパクトの強い、愛嬌のあるクルマとして親しまれました。
また、鮮やかなレッドとシルバーの2色を基調として製造され、着脱可能なタルガトップを採用していたため、手軽にオープンエアドライブが楽しめました。
一方、エンジンは800cc空冷水平対向2気筒OHVで、最高出力45馬力と非力でしたが、わずか580kgという軽量な車体には十分なパワーで、空力特性も優れていたことから最高速度は155km/hをマークし、定地燃費は31km/Lと低燃費も実現。
同時期の1965年5月に登場した日産「ブルーバード1600 SSS」の最高速度が160km/hだったことを考慮すると、ヨタハチが健闘していたことがうかがえます。
そんなヨタハチが、現在1000万円以上の値段で海外市場に出品されています。
今も熱狂的なファンがいるほど人気のヨタハチですが、基本的に国内専用車であり、生産台数自体も約3000台とそれほど多くはないため、比較的レアなクラシックモデルといえます。
個体によって値段の差が大きいのが実情ですが、最低でも500万円以上からの出品が一般的なようです。
今回、ポルトガルから出品された個体は、イメージカラーともいえる赤いボディに、ホイールなど純正パーツをしっかりと残した個体です。
走行距離は5万4530kmで、実走行が可能なだけでなく、「Accident-free」と表記されており、無事故の個体であることが分かります。
車検登録もされているので、コレクションとして保管されていたのではなく、走りを楽しむクルマとして大切に所持されてきたことが分かります。
写真の限りでは、色艶もさほど悪くなく、外装の大きな錆などは見受けられません。
今回出品されたヨタハチは、走行可能なうえに大きな損傷もないため、実際に走行するのにも申し分ない個体です。現在、この個体には9万4990ユーロ(約1270万円)のプライスタグが付けられています。
もはや大衆向けとはいい難い価格ですが、販売から50年以上経過しているモデルであり、これほど状態の良い個体であることを考えると、決して高すぎることはないかもしれません。
さらに、ヨタハチのような、生産台数の少ないクラシックモデルは、今後も希少価値が上がり、価格も高騰していくことが予想されます。
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センスあるよね!