2019年シーズンに向けた最初のオフィシャルテストとなるバレンシアテストを終えたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶。テストでは2018年型ホンダRC213Vを走らせ、「エンジンの良さを痛感した」と好感触を得られたようだ。
2018年シーズン、中上はMotoGP最高峰クラスにLCRホンダ・イデミツからデビュー。マシンは2017年型RC213Vを使用し、ランキング20位でデビューイヤーを終えた。
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2019年は、最高峰クラス2年目のシーズンに挑む中上は、バレンシアテストでチームメイトのカル・クラッチローが使用していた2018年型RC213Vを走らせた。初日は前夜の雨の影響で午後から走行。1分32秒539を記録し、13番手で終えた。
中上は初日のセッションで26周と多く周回することはできなかったが、「とてもいいフィーリングのバイクだ、という第一印象でした」と、2018年型RC213Vの圧倒的な乗りやすさと扱いやすさを実感したという。
「2017年型と比べて2018年型はエンジン特性がとてもスムーズで、パワーもあるので、いいラップタイムを簡単に出すことができました」と中上は初日のテストを振り返る。
「ドライコンディションで多くの周回ができなかったので、そんなには攻めず、ニュータイヤでの走行もしませんでした。それでも、まずまずのタイムを刻むことができました。一歩ずつ着実に確認していったので、あまり多くの事項を消化できませんでしたが、今日(初日)の手応えは上々でした」
「車体に関してはさほど大きな差を感じなかったのですが、エンジンは圧倒的に違いました。とにかく、エンジンの良さを痛感した一日でした」
■2日目はミシュランの新型リヤタイヤをテスト。トップからコンマ4秒差でテストを終える
テスト2日目、中上は着実にテストメニューを消化するなかで1分31秒304を記録し、トップ10圏内の8番手、2日間の総合でも8番手でテストを終えた。中上が記録したタイムは、2日間の総合トップとなったヤマハのマーベリック・ビニャーレスが記録した1分30秒757から約0.5秒差、ホンダ勢のなかではレプソル・ホンダのマルク・マルケスに次ぐ2番手のタイムとなる。
また中上は2日目、テストに参加したライダーのなかでも最多周回となる70周を走り込んでいる。
バレンシアテストを終えた中上は「すごく充実したテストでしたし、手応えのある前進ができました。アウティングのたびに、バイクのフィーリングがよくなっていきました」とテストを統括する。
「ラップタイムも、最速の選手からコンマ数秒という僅差でうまくまとめることができました。本当にポテンシャルの高いバイクで、今は一歩ずつしっかりとセットアップを積み上げているところです」
「みんなが試したミシュランの新しいリヤタイヤについても、いいフィーリングで走ることができました。全体として非常に収穫の多いテストになりました。次のテスト地、ヘレスでもこの調子でさらに前進していきます」
2018年に中上のチームメカニックを務めていたラモン・オーリンがレプソル・ホンダに移籍したホルヘ・ロレンソを担当することになったため、2019年からはジャコモ・グイドッティが新たに中上のチームメカニックとなる。グイドッティは過去にダニ・ペドロサやスコット・レディングといったライダーを担当した経験を持つ。
グイドッティについて中上は「チームと新しいチーフメカニックのジャコモの手際よい仕事のおかげで、順位面でもいいポジションで締めくくることができました」とコメント。初仕事から関係は良好のようだ。
12月28日から2日間、2018年内最後のオフィシャルテストとなるへレステストが開催される。中上もテストに2日間参加する予定だ。
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