4月新車販売は前年比29.4％増加だが、一昨年比ではまだ低水準でコロナショックの回復は道半ばに

4月の新車販売は、前年比29.4％増の34万9895台で、7ヶ月連続のプラスとなった。軽自動車が42.0％増、登録車が22.2％増といずれも大幅増加となったが、コロナ禍前の一昨年と比べれば未だ水準は低く、販売回復は道半ばとなっている。

登録車は21万0353台（乗用車は18万2760台）が登録され、前年同月に比べて22.2％増加（乗用車に限れば26.3％増加）した。トップ10のうちトヨタ車が7台を占め、改めて強さを見せつけた格好。特に「トヨタ ヤリス」（ヤリスクロスを含む）は、前月に続き軽自動車を含めた新車販売全体での首位をキープした。

このうち普通乗用車（3ナンバー車）は10万1978台が登録され、前年比52.7％増と大幅に伸びた。「トヨタ ヤリスクロス」、「トヨタ アルファード」の好調に加え、昨夏のフルモデルチェンジにより「トヨタ ハリアー」が前年比364.5％増をマークしたことも見逃せない。

小型乗用車（5ナンバー車）は、前年比3.7％増の8万0782台となり、4ヶ月ぶりにプラスを達成した。昨年兄弟車「トヨタ タンク」を統合した「トヨタ ルーミー」が前年比138.3％増となったほか、「トヨタ ライズ」や「日産 ノート」も強い。一方、前年がマイチェンから間もなかった「ホンダ フリード」は反動で前年比10.0％減となっている。

軽乗用車は前年比42.0％増の13万9542台（軽乗用車に限れば41.7%増の10万5638台）で、7ヶ月連続のプラスとなった。王者「ホンダ N-BOX」を筆頭にトップ10全車種が前年比で増加し、ボディタイプではスーパーハイトワゴンが圧倒的な人気。なかでも、昨年はフルモデルチェンジ直後で登録が進んでいなかった「日産 ルークス」は、前年比2倍近い伸びとなっている。