現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 日産パトロール史上初のNISMOモデルが登場。本年7月より中東地域で販売開始

ここから本文です

日産パトロール史上初のNISMOモデルが登場。本年7月より中東地域で販売開始

掲載 18
日産パトロール史上初のNISMOモデルが登場。本年7月より中東地域で販売開始

 日産自動車は2025年6月25日、第7世代のパトロール(Y63)の高性能モデル「パトロールNISMO」を初公開した。

 パトロール史上初のNISMOモデルとなる新型パトロールNISMOは、高性能モデルの企画・開発を得意とするチームが、既存のパトロールをベースにサーキット由来の高い技術を組み合わせて設計。専用にチューニングされたV6ツインターボエンジンや、ひと目でNISMOと分かる、優れた空力性能を持つエクステリアに加え、専用サスペンションや専用エキゾーストを採用して、NISMOモデル独自のハイパフォーマンスSUVに仕立てたことが特徴である。

日産の救世主になるか!? 新型リーフ、ついに登場。新型はクロスオーバースタイル。航続距離600km以上を実現

 まずエクステリアは、NISMOならではの個性とSUVらしい力強さを強調するとともに、空力性能を大幅に高めたことがトピックだ。フロントビューは縦と横のラインによって構築されたVモーショングリルと立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエーターへの空気流入を最適化。合わせて、フロントバンパー左右に設けたエアカーテンと、カナード形状のフロントスポイラーによって風の流れをコントロールすることで、空気抵抗の低減とともに効果的なダウンフォースを生成する。また、新設計のフロントバンパーはブレーキの冷却性能を高めるデザインとし、ブレーキディスクの温度を6%低下させることで高負荷走行時での安定した制動力を確保した。一方でリアセクションは、延長されたリアスポイラーとエッジが重なって見えるレイヤード・ディフューザー形状のリアバンパーを配して、車両後方の風の流れを整流して空気抵抗を低減。さらに、バンパーの両端にエアスプリッターを装備することで、ボディサイドからの風の流れを理想的に剥離させる。NISMOを表現する赤いアクセントと機能性を両立した専用パーツを随所に組み込んで、より存在感を強調したことも訴求点である。ボディサイズは既存のパトロール比で90mm長く、40mm幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長5295×全幅2070×全高1945mm、ホイールベース3075mmに設定。最低地上高は既存のパトロールの244mmに対して195mmにローダウンする。ボディカラーはNISMO専用のNISMOステルスグレーのほか、ホワイトパール、グレーメタリック、ブルーメタリック、ブラックパールをラインアップ。モノトーンのほかに2トーンのカラーも選択可能としている。

 インテリアに関しては、ダッシュボードやシート、ステアリング、ドアパネルをブラック基調としたうえで、精巧な金属調のフィニッシャーと高級感を醸し出すスエード調の表皮を採用して、スポーティさと上質さを強調。また、赤いシートベルトやスタータースイッチ、カーボン調の加飾を随所に配置することで、高性能モデルならではのキャビン空間を演出する。スポーティ感を高めるアルミ製のアクセルペダルおよびブレーキペダルなども装備した。一方、シートレイアウトは2/3/3名乗車の8名乗りで構成。ヘッドレスト部分にNISMOロゴを刺繍した前席スポーツシートには、本革と赤いスエード調素材の表皮を組み合わせるとともに電動ボルスター調整機能を内蔵して、体の滑りを抑えながらしっかりとしたホールド性を確保した。

 注目のパワートレインは、既存のVR35DDTT型3492cc・V型6気筒DOHC24V直噴ガソリンツインターボエンジンをベースに、専用チューニングを施して搭載。最高出力はべースユニット比で70hpアップの495hp/5600rpm、最大トルクは700Nm/3600rpmを発生する。製造は日産のいわき工場が担当し、赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートを配備した。一方、トランスミッションにはエンジンの高出力化に合わせてセッティングを見直した電子制御式9速ATとパドルシフトを採用し、直線でも山岳路でもダイレクトな走行感覚を提供する。さらに、深みと迫力を感じるサウンドを奏でる専用のエキゾーストシステムを配備。エンジンサウンドの音質を高める、室内のアクティブサウンドエンハンスメント(ASE)システムと組み合わせることで、ドライブ時の高揚感をいっそう向上させた。

 シャシー面の強化も図り、NISMOによって専用チューニングを施した電子制御ダンパーは、リアルタイムに減衰力を自動調整。制御の応答性を引き上げたことで、鋭いコーナリング性能と砂漠地帯などの高速クルージング時の安定性を両立する。また、電子制御パワーステアリングのチューニング変更も敢行。都市部などの低速走行時においては取り回し性を重視して操舵力を軽くし、高速走行時には路面状況を的確に把握でき、安定感を感じる操舵力に調整するようセッティングした。さらに、足もとにはRAYS社と共同開発した22インチ鍛造アルミホイールを装着。9スポークデザインで仕立てたこのホイールは、リム幅をワイド化しながら軽量化と高剛性を両立し、合わせてホイールに大きな開口部を設けてブレーキの冷却効果を向上させる。表面をグロスブラックで仕上げるとともに切削加工を施し、リム部にNISMOロゴを入れて、上質感と機能性の両方を感じるデザインとしたこともアピールポイントだ。そして、タイヤには専用開発のブリヂストン製高性能タイヤを組み合わせ、より高い次元の高速安定性とコーナリング性能を実現している。

 なお、日産はパトロールNISMOを本年7月より中東地域で販売開始すると予告。日本への導入に関しては、ベースとなった第7世代パトロールを含めて、現在のところ正式なアナウンスはない。

文:カー・アンド・ドライバー 大貫直次郎
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

BMWのカスタマーレーシングのエントリーモデル「M2レーシング」が日本初登場
BMWのカスタマーレーシングのエントリーモデル「M2レーシング」が日本初登場
カー・アンド・ドライバー
【Forever ALPINA】BMWアルピナ最終モデル、B3 GTは世界最良の快速ツーリングカーでありビスポークモデル。すべてが最高である!
【Forever ALPINA】BMWアルピナ最終モデル、B3 GTは世界最良の快速ツーリングカーでありビスポークモデル。すべてが最高である!
カー・アンド・ドライバー
【20世紀名車】愛称は「スウェディッシュ・フェラーリ」。美しさとロングライフを追求した1972年ボルボ1800Eの永遠性
【20世紀名車】愛称は「スウェディッシュ・フェラーリ」。美しさとロングライフを追求した1972年ボルボ1800Eの永遠性
カー・アンド・ドライバー
究極ツーリングワゴンBMW 「M3 CSツーリング」が全国30台限定で受注発売!
究極ツーリングワゴンBMW 「M3 CSツーリング」が全国30台限定で受注発売!
Auto Messe Web
トヨタが新「コンパクトSUV」発表! “大口顔”でめちゃ精悍な「走り仕様」新登場! 高性能な“専用2リッターエンジン”搭載で約200馬力の「新型カローラクロス GRスポーツ」ノーマルとの違いとは
トヨタが新「コンパクトSUV」発表! “大口顔”でめちゃ精悍な「走り仕様」新登場! 高性能な“専用2リッターエンジン”搭載で約200馬力の「新型カローラクロス GRスポーツ」ノーマルとの違いとは
くるまのニュース
【Mを知る】BMW M135 xDriveは日常の中の非日常に注目したMパフォーマンスモデルの代表。匠の技で潜在能力を引き出す!
【Mを知る】BMW M135 xDriveは日常の中の非日常に注目したMパフォーマンスモデルの代表。匠の技で潜在能力を引き出す!
カー・アンド・ドライバー
ルノー キャプチャーがデザイン刷新で「かわいい」から「洗練」へ。都会派SUVが軽快で上質な走りを携えてアップデート【試乗】
ルノー キャプチャーがデザイン刷新で「かわいい」から「洗練」へ。都会派SUVが軽快で上質な走りを携えてアップデート【試乗】
Webモーターマガジン
新車371万円から! トヨタ「新ハリアー」登場! スタイリッシュSUV何が変わった? 全車快適&ブラック仕様が話題に! 販売店での反響は?
新車371万円から! トヨタ「新ハリアー」登場! スタイリッシュSUV何が変わった? 全車快適&ブラック仕様が話題に! 販売店での反響は?
くるまのニュース
トヨタ「新クラウン」登場! “全長5m”ド迫力ボディに「超豪華インテリア」採用! “熟練の匠”が塗装した「真っ黒カラー」がスゴイ! 特別すぎる“高級FRセダン”「Z“THE LIMITED-MATTE METAL”」発売!
トヨタ「新クラウン」登場! “全長5m”ド迫力ボディに「超豪華インテリア」採用! “熟練の匠”が塗装した「真っ黒カラー」がスゴイ! 特別すぎる“高級FRセダン”「Z“THE LIMITED-MATTE METAL”」発売!
くるまのニュース
「レクサスらしい走り味」がさらなる高みへ! EV専用モデル「RZ」がハードウェアを大幅刷新!! “プレミアムブランドならではの電動SUV”は何が進化した?
「レクサスらしい走り味」がさらなる高みへ! EV専用モデル「RZ」がハードウェアを大幅刷新!! “プレミアムブランドならではの電動SUV”は何が進化した?
VAGUE
【AMGを知る】メルセデスAMG E53ハイブリッド 4MATIC+は理性と野生を備えたパワーエリート。ベテランが唸るリアルスポーツの高い実力
【AMGを知る】メルセデスAMG E53ハイブリッド 4MATIC+は理性と野生を備えたパワーエリート。ベテランが唸るリアルスポーツの高い実力
カー・アンド・ドライバー
最高出力502PS、最大トルク700Nm!日産が新型「パトロール NISMO」を公開
最高出力502PS、最大トルク700Nm!日産が新型「パトロール NISMO」を公開
@DIME
【時代の証言_日本車黄金時代】求めたのは時を超えて輝く品質。「10年基準」で作った流麗セダン、ユーノス500の価値
【時代の証言_日本車黄金時代】求めたのは時を超えて輝く品質。「10年基準」で作った流麗セダン、ユーノス500の価値
カー・アンド・ドライバー
【AMGを知る】ハイパワーと上質の絶妙なマリッジ。メルセデスAMG GLE53 4マチック+は充実ライフを支えるスポーツSUV完成形
【AMGを知る】ハイパワーと上質の絶妙なマリッジ。メルセデスAMG GLE53 4マチック+は充実ライフを支えるスポーツSUV完成形
カー・アンド・ドライバー
【AMGを知る】自他ともに認める最強ワイルドSUV、メルセデスAMG G63に乗ること、それは「生き方」の表明
【AMGを知る】自他ともに認める最強ワイルドSUV、メルセデスAMG G63に乗ること、それは「生き方」の表明
カー・アンド・ドライバー
電動モデル用最新プラットフォームを初採用したプジョー新型「3008」!HVモデルは500万円弱~
電動モデル用最新プラットフォームを初採用したプジョー新型「3008」!HVモデルは500万円弱~
Auto Messe Web
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
THE EV TIMES
ポルシェジャパンが新型911「カレラ4S」「カレラ4Sカブリオレ」「タルガ4S」の予約受注を開始
ポルシェジャパンが新型911「カレラ4S」「カレラ4Sカブリオレ」「タルガ4S」の予約受注を開始
Auto Messe Web

みんなのコメント

18件
  • gk8********
    日本で買えないニッサン車。

    もう海外で売るニッサン車のニュースやめたら
  • tak********
    前型のパトロールにもNISMOありましたよ。
    ちゃんと調べて記事書いてください。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村