5月16日、2021年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラスの決勝がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は7位入賞を果たした。
週末を通して不安定な天候のなか行われたフランスGP。MotoGPクラスの決勝はドライコンディションでのスタートとなったものの、4周目から雨が降り始め、レッドクロスのフラッグが提示。さらに5周目にはマシン乗り換えを許可するホワイトフラッグが提示される“フラッグ・トゥ・フラッグ”の展開となった。
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7番グリッドからスタートした中上は、オープニングラップで5番手、2周目には4番手に浮上。“フラッグ・トゥ・フラッグ”宣言後の6周目にピットインし、レインタイヤを装着したスペアマシンに交換。7番手でコースに復帰した。中上は着々とライバルを交わし8周目には3番手に浮上。前方はファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)のふたりとなった。
しかし、中上は中盤まで3番手をキープしていたものの、後半はペースを上げられず、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、アレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)に交わされ5番手へ。さらにダニロ・ペトルッチ(テック3KTMファクトリー・レーシング)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)にも交わされ7番手に後退しチェッカーとなった。
決勝レースが“フラッグ・トゥ・フラッグ”となったのは2017年MotoGP第10戦チェコGP以来、4年ぶりとなる。ル・マンでは2013年以来8年ぶりの“フラッグ・トゥ・フラッグ”となる。今大会では6名のライダーが転倒する厳しいレースとなった。
中上は初めての経験となる“フラッグ・トゥ・フラッグ”で7位入賞を果たし、ライダーズランキングも11位から9位に上げている。次戦イタリアGPは5月28日~30日に開催される。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(7位)
「フラッグ・トゥ・フラッグを初めて経験しましたが、とても難しいレースでした。ピットに入るタイミングは正しかったと思います。レインタイヤのマシンに替えて数周は、ウエットコンディションでいいペースをキープできませんでした。その後、4番手、そして3番手にポジションを上げることができましたが、ウエットコンディションで力強いペースがないことは分かっていました。最終的に7番手まで落ちてしまいました」
「この結果は、少し残念ですが、レースのパフォーマンスには満足しています。レース序盤のドライコンディションではとても強い走りができました。マルク(・マルケス)とバトルもできたので、ポジティブなことはたくさんあります。チームに感謝しています。チームのホームレースとなるムジェロがとても楽しみです。ムジェロは大好きなサーキットの一つです。自信があります」
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