マルク・マルケス、レコード更新しフランスGP初日を支配。クアルタラロ地元で光る2番手タイム｜MotoGPフランスGPプラクティス

　MotoGP第6戦フランスGPのプラクティスが行なわれた。このセッションでトップタイムを記録したのは、ドゥカティのマルク・マルケスだった。

　フランスGPの初日は天候が保たれ、FP1そしてプラクティス共にドライコンディションで実施。1時間のプラクティスが始まると、各車が一斉にコースへと向かった。

　フランスGPでは負傷によって2ヵ月間欠場していたプラマックのミゲル・オリベイラが復帰。そしてホンダは中上貴晶をワイルドカード参戦させている。

　プラクティスの序盤はヤマハ陣営が目立つ走りを見せた。ジャック・ミラー（プラマック）が1分31秒347で暫定トップに立つと、それをファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）が1分31秒054で更新。まだ序盤ではあるが、ヤマハがトップ2に並んだ。

　ヤマハは今回のGPに、前戦スペインGP直後に行なわれたヘレステストで試した新型エンジンを持ち込んでいる。その効果のほどかはまだ分からないもののクアルタラロは好調で、その後1分30秒997にまで暫定トップタイムを更新した。

　FP1でライバルに大差をつけたマルク・マルケスは、プラクティス序盤の走行ではトラックリミット違反によってタイムが抹消。プッシュラップでのミスもあり、9番手タイムにとどまっていた。

　一旦ピットに戻ったマルク・マルケスは、その後コースに戻るとラップを数周重ねた後にプッシュ。既に11周走ったタイヤで1分30秒530と大きくタイムを更新し、暫定トップとした。

　この頃（23分経過頃）、小椋藍（トラックハウス）がターン7で転倒。小椋は速度の乗った状態でグラベルを転がったが、自力でコースを後にした。

　セッション中盤にはマーベリック・ビニャーレス（テック3）もタイムを1分30秒969まで更新。ただ暫定トップのマルケスまでは0.4秒以上の差があった。

　転倒のあった小椋はその後スペアマシンで走行に復帰。自己ベストを更新していったが、タイム自体は1分31秒532でトップ10圏外だった。

　残り20分を切った頃、ジョアン・ミル（ホンダ）がターン13でクラッシュ。ピットレーン付近だったため、ミルは自分の足で走ってピットへと戻った。

　そして残り15分、ビニャーレスがひと足早く新品タイヤで終盤のアタックに入ると、1分30秒571まで自己ベストを短縮。連続アタックでさらに1分30秒535をマークし、暫定トップまで0.005秒差まで迫った。

　ただビニャーレスはその次のラップのターン9で痛恨の転倒を喫してしまう。幸い綺麗に受け身をとったことでダメージは無く、ダッシュでコース脇を離れた。

　残り10分を切って他のライダー達もアタックに入ると、クアルタラロがコース全域で最速ペースを刻み、1分30秒222を記録。ここまで暫定トップに立っていたマルク・マルケスを越えていった。

　しかしその直後、マルク・マルケスが無慈悲なアタックを決め、コースレコードを更新する1分29秒855を叩き出した。これによって再び暫定トップはマルケスとなった。

　他のライダーもアタックを続けたが、トップタイムは更新できず。フランスGP初日のプラクティスは、コースレコードを更新したマルク・マルケスがトップタイムとなった。

　2番手は最後のアタックをうまくまとめ上げ、0.177秒差に迫ったクアルタラロ。3番手は0.184秒差のフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）だった。

　小椋藍は終盤に自己ベストを縮めたが、タイムは1分31秒65で16番手。またワイルドカード参戦の中上は20番手タイムとなり、日本人ライダー2名はともに予選Q1スタートが決まった。

Comments

[アンちゃん]

日本人２人の走りが楽しみ
小椋くん人気だから、中上くん先輩として燃えるだろうね
HONDA復活もかけて頑張って

[okazoh]

今年はマルク復活、で、ヤマハ復活の年になる、感じかな？
弟君がどこまで行けるかも興味深い。
で、ホンダは何してんの？