ニッサンが2018/19年の“シーズン5”からワークス参戦することを表明し、日本でも注目が集まっているフォーミュラE。このレースを2014/15年の初年度からフォローしている数少ない日本人カメラマン、太(ふとり)カメラマンが7月13~15日に行なわれた2017/18年第11戦・第12戦ニューヨークシティE-Prixに潜入。そのルポをお届けします。
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ハロー! みなさん、こんにちは。フォーミュラE 2017/18シーズン最終戦の舞台、アメリカ・ニューヨークにやってきました!
ニッサン、オートモビル・カウンシル2018に出展。ヘリテージカーとフォーミュラE車両を展示
今回の第11戦・第12戦は今シーズン開幕戦の香港E-Prixに続いて、今季2度目のダブルヘッダー開催です。
7月13日(金)に開催されたシェイクダウンから第11戦が行なわれた14日(土)、そして15日(日)は最終戦となる第12戦の様子を現地からお届けします!
2017/18年シーズン唯一の北米開催となったニューヨークE-Prix!
東京から直行便で12時間ちょっと。ニューヨークには空港が3つあり、今回は、JFK(ジョン・F・ケネディ)国際空港に降り立ちました。
入国審査までに要した時間……なんと2時間!!
長蛇の列に並んでいると、どこかで見た顔が。
NIOのリザーブドライバーであるマ・キンファがひとりでニューヨーク入りしていました。まさか今回、負傷したオリバー・ターベイの代打としてレースに出場するとは思っていなかったでしょう。
JFK国際空港からレースが開催されるブルックリンまでは、鉄道を利用して約1時間で到着します。
ただ、レーストラックまでのアクセスが不便です……。
シェイクダウン前にドライバーのみなさんとトラックウォークへ。
コース上では、ダリオ・フランキッティさんによるコース紹介を収録していました。
しかし、設営真っ最中なのでトラックが通過したり、雑音が入ったりで撮り直していました。
ピットガレージからはマンハッタンの高層ビル群が見渡せます。
後半戦に入って調子が上がってきたアウディスポーツ・アプト・シェフラー。
この現行マシンも、ニューヨークで見納めです。
そして、こちらも来シーズンから見ることができない光景、最後のマシン乗り換え練習です。
こちらはレース中にあまり目にすることはありませんが、タイヤ交換練習の様子です。
変わったデザインのヘルメットが置かれたDSヴァージン・レーシングのマシン。
ヘルメットの持ち主はアレックス・リンで、デザインは今回から変更されています。
シェイクダウンは、13日15時から30分間行われました。
地元アメリカンチームのドラゴンとアンドレッティが並走!
■第11戦ニューヨークシティE-Prix
翌14日(土)7時30分から45分間、10時から30分間、2回のフリー走行が行われました。
ベンチュリは、エドアルド・モルタラが同じ週末に開催されていたDTMに出場するため、トム・ディルマンを代役に起用!
ディルマンは日本のスーパーフォーミュラでも才能を発揮していますね。
晴天のなか、予選スタート!
フェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ・レーシング)、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)、サム・バード(DSヴァージン・レーシング)が一斉にコースに向かいます。
迎えた決勝、スタート直後の1コーナーでは、地元アメリカンチームのドラゴンの2台がまさかの同士討ち。
ジェローム・ダンブロジオがホセ・マリア・ロペスに突っ込んでしまいました……。
コースマーシャルさん達、迅速な対応です!
お釜を掘られたロペスさん。リヤウイングがありません。
レースはその後、好調のアウディ勢がワン・ツー・フィニッシュ!
ルノー・e.ダムスのブエミさん、久々の3位表彰台へ。
前年チャンピオンのディ・グラッシは前戦チューリッヒE-Prixから2連勝!
また、このレースではジャン-エリック・ベルニュのシリーズチャンピオン獲得が決定しました。おめでとう!
■第12戦・最終戦ニューヨークシティE-Prix
ニューヨークは朝方の4時くらいから激しい雷雨に見舞われ、近くに雷が落ちたのか大きな雷鳴で起きました。
その後は、激しい雨が降ったり、止んだり。
最終戦のフリー走行は8時30分から45分間の1回のみ。雨は上がったものの、路面はウエットという状態でセッションがスタートしました。
セッション終盤、また雨が強くなり視界が白く……。
時刻は11時、予選が始まる頃にはふたたび雨が上がっていました。しかし、依然としてどんよりとした雲が空を覆っています。
そんななか、セバスチャン・ブエミがスーパーポールを制して2戦連続のポールポジションを獲得!
このレースが最終レースとなるルノーとしては、決勝でも有終の美を飾りたいところ。
また、ルノー離脱を発表しているニコラ・プロストにとっては、同チームで走る最後のレースになります。
スーパーポール終了後、ピットガレージからドライバーやエンジニア、メカニックなどガレージにいた人々が一斉に外に飛び出てきました!
みんなでランチを食べにいくの? いいや、それにしては様子がおかしい。
なんと【緊急避難】の指示が出されていました!!!
『不測の事態に備えてレースイベントを中断、安全のため会場から離れて』とのアナウンス。
またも雷雨の可能性?
その後、避難指示から1時間を過ぎたころに「再開します」とのインフォメーションが。
これまでレース中に一度も雨が降ったことがないフォーミュラE、この時ばかりはまさかのレース中止かと思いました。
しかし、天候は徐々に回復!
決勝スタートに向けて、マシンがダミーグリッドに並びました。
各車がダミーグリッドからスターティンググリッドへ向かい、シーズン最後の戦いが始まります。
決勝レースは前日にチャンピオンを決めたベルニュが勝利を飾り、自らの初戴冠に華を添えました。
今シーズンのベルニュは勢いが凄かった!
一方、最終戦でディ・グラッシとダニエル・アプトが2位、3位に入ったアウディスポーツ・アプト・シェフラーはふたりのドライバーがポイントを積み重ね、見事逆転でチームタイトルを獲得しました!
来シーズンも同じドライバーラインアップで盤石の体制か?
来シーズンからは、現行車とはデザインもスペックもまったく異なる次世代マシン“GEN2”が登場し、マシン交換不要のレースが展開されます。
そして、待ちに待ったニッサン/ニスモがフォーミュラEに参戦。これまで実績を積んできた他チームに対し、どのように戦っていくのか楽しみです!
それでは、ニューヨークの夜景とともにみなさまとお別れです。
今シーズン、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました!
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