ロボット掃除機が「掃除」から「片づけ」へ進化
世界初のロボットアーム搭載掃除機として話題のロボロック「Saros Z70」。
【画像】驚きの機能を備えたロボット掃除機を画像で見る(11枚)
2025年1月のCESで世界に衝撃を与えたこの革新的モデルが、5月27日に開催された記者発表会ロボロック「Rock A New ERA」で日本でも初披露された。家電スペシャリストの滝田勝紀が、その画期的な機能性と、ロボット掃除機市場に与えるインパクトを独自取材の視点で詳しく解説する。
発表会のあった先般、ロボロック「Saros Z70」を前に、家電スペシャリストとして多くのロボット掃除機を取材してきた私も、その機能の進化ぶりに驚きを隠せなかった。
「私たちが目指すのは単なる掃除機ではありません。複雑な家庭環境に対応し、真のホームパートナーとなるロボットを作ることです」──ロボロックのAPACマーケティング責任者ダン・チャム氏は、発表会でこう語ったが、まさにその通り、これまでのロボット掃除機の概念を超えるワクワク感を存分に感じた。
最大の特徴は世界初の量産型ロボットアーム「OmniGrip」の搭載にある。この五軸可動の精密なアームは、散らかった靴下やティッシュ、スリッパなど最大約300グラムの軽い物を掴んで移動させる。
実際にその動きを見たが、非常にスムーズに物体を掴み、アプリで指定した場所へ正確に運んでいた。
日本の生活環境を考えると、床やカーペットの上でリラックスするシーンも多く、テレビのリモコンやスマートフォンといった小物が散乱しがちだ。
今回の展示では靴下など軽量物を中心に移動させていたが、実際にはこうした電子機器を整理できるようになると、日本の家庭でも「片づけもする掃除機」として、さらに魅力的な製品となるだろう。
ソフトウェアだけでなくハードウェアの革新こそワクワクする理由
「ここ数年、ロボット掃除機の進化は主にAIやソフトウェア面で進んできました。しかし私たちは、目に見える形でハードウェア自体を進化させ、よりユーザーの生活を豊かにする製品を目指しました」──日本PRマネージャーのアンダーソン勇介氏はこう説明した。
実際、最近のロボット掃除機市場はソフトウェアやAI技術が進化の中心だった。ところが、Saros Z70の登場はそのトレンドを覆し、物理的な機構の革新性で市場を刺激している。
調査会社IDCによれば、Roborockは2024年、世界のロボット掃除機市場において初めてiRobotを抜き、出荷台数ベースで16%、売上高ベースで22.3%のシェアを獲得し、世界首位となった。
売上高は前年比37.82%増の約2,500億円を記録。この躍進はRoborockの技術力と製品の革新性を明確に裏付けるものだ。
現状のロボットアームは300g程度の軽量な物体の移動に限られているが、今後の技術革新で強度や長さが向上すれば、テーブルの上に物を置くなど、さらに実用的な用途にも広がることが想像できる。こうしたハードウェアの進化に未来を感じ、胸が躍らずにはいられない。
日本市場への期待と現実的な選択肢
取材を通じて、筆者は「Saros Z70」が、今回最も「ロボット掃除機の未来」を感じさせる製品だったと確信している。ただ、日本市場への投入はまだ未定である。
現在、「Saros Z70」はアメリカ、オーストラリア、シンガポール、韓国、フランス、ドイツなどの国々で販売されており、価格は日本円換算でおよそ35~40万円前後のプレミアム価格帯だ。
日本市場においてもロボット掃除機の需要は拡大し、特に若い共働き世帯を中心に購入層が広がっている。
そんな中、一足先に最高峰の未来を体感したいのであれば、今回発表されたフラッグシップモデル「Saros 10」をチェックしよう。
超薄型7.98cmのボディにRoborock史上最高の22,000Paの吸引力を誇るほか、最大4cmまでの2層の段差(1層の段差は最大3cmまで)を乗り越えるなど、掃除機として極めて高い性能を持つ。
さらに最新型の高速振動モップや自動モップ洗浄ドックを備えるなど、現時点でもトップクラスの機能を誇る製品だ。
「お客様のニーズの変化に合わせて常に製品を進化させています。継続的な革新を追求していきます」とアンダーソン氏が語る通り、Roborockの製品ラインアップは多様で、プレミアムモデルからミドルクラス、エントリーモデルまで幅広く展開されている。
Saros Z70の登場を心待ちにしつつ、まずは日本でもすでに購入可能なRoborock製品を試してみることをおすすめしたい。
今回の取材を通じて感じたのは、「Roborock Saros Z70」の登場が示すロボット掃除機市場の新たな可能性だ。フィジカルな動きに革新をもたらしたこの製品が日本の家庭に届く日を、一日も早く迎えたいものである。(滝田勝紀)
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