ひと月ぶりの絵描き屋きもだです。
国内では貴重なクルマをモチーフにしたアートの展示会「第14回 オートモービルアート展 2019」を堪能
今回は、今ひとたび都心を廻るパレードランこと「THE銀座RUN 秋」の会場に来ております。
THE銀座RUNは、年に2回ある都心の名所を巡るロングランパレードです。春は東京プリンスホテルをスタートとし、秋は築地をスタートとしています。
半年前にも行ったイベントをもう再び取り上げるのか?そう思う方もいらっしゃるかも知れません。ですが、ただ取り上げるのではなく、これを実際に走るというのが今回のお話なのです。
多くのクラシックカーイベントではかなりクラシックモデルがエントリーするものが多く、なかなか普通にはエントリーが難しかったりします(一説ではクラシックという言葉は30年以上を経過したモノを指す言葉であり、それよりも年数を経過していないものはヴィンテージと評するそうです)。
しかし、このイベントの参加資格は「20世紀の車両」ですので、それこそ20年前のクルマでもエントリー可能(それでも決してお持ちの方が多いとも思えませんが)なのです。
その意味でも、「クラシックカーイベントに出てみたい」と思えるオーナーの方に向けて、実際にエントリーをするとどのようなものかをお話しできるかと思います。
■実際に走ることで、その車窓から眺められる風景がある
良く晴れた日曜の朝9時ごろから築地周辺にはクラシックカーによるエキゾーストが響きはじめ、スタート地点の築地場外前パーキングには続々と集まってきます。
ここでエントリーの確認とゼッケンを配布され、出走前のブリーフィングを行ったらいよいよスタートです。
前回も書きましたが、コマ地図に従いコースを走ります。
もちろん道交法に沿って、安全を最優先に走行をします。わりとありがちなのですが、こうした際につい前のクルマに離されまいと無理に割り込んだり、一般の車両が列に入るのを嫌がったりとしがちですが、そこはいつも自身が普通に走っているときと同様に周囲のクルマにも気を配ってあげてください。
周囲に対する気づかいこそイベントが愛される秘訣です。
さあ実際に走り出しますが、絵描き屋もさっそうと都心にアクセルを踏み込みます。
沿道にはイベントのサポートスタッフがカメラを構えていたり、一般の方が手を振られていたりとこれは思った以上に気持ちの良いものです。
競技ではないですのでごく普通に走り、いままで知らなかった都心のドライブスポットや発見がありました。
そしてこのイベントのもうひとつのポイントであるチェックラリーです。これはアプリと連動してチェックポイントにさしかかったときにアイコンを押すとそこを通過した証拠にアイコンに旗が立ちます。そのすべてが押されていた方には主催者から賞品が渡されます。
■本領発揮!迷走する絵描き
賞品目当てに絵描き屋も張り切りましたが、東京駅を過ぎた頃トラブルに見舞われます。
というのも、それまでは参加車両の車列に付いて順調に走行していましたが、信号で車列と離されてしまい自身の位置を見失ってしまします。
ですが、それもまたイベントの楽しさです。慌てず元の道に戻り、本来のルートを探します。
幸いにもこのイベントのコース全図というものも渡されていますので、見失っても車列に戻ることは落ち着いていれば可能です。
しかし、そこは絵描き屋きもだ。慌てず落ち着いてトラブルの傷口を広げます。せっかく渡された全図をろくに確認せずに合流できる道を模索します。
結果として車列に合流できましたが、どうもおかしい。
合流したのはかなり前に出発したはずの先頭集団に近いグループの車両ばかり。どうやらかなりの距離をショートカットして合流した模様。
この瞬間賞品は絵描き屋の手からそれは見事にこぼれ落ちたのでした。
■親睦会とスワップミート
お昼過ぎにはこの楽しいドライブもゴールである築地のパーキングへと戻ってきます。
チェックラリーの表彰とスワップミートが開催されます。
スワップミートは参加者にひとり人一品なにかお持ちいただいて交換会を行うといったものです。
絵描き屋もクラシックカーのラジコンと前回のこのイベントレポートに描いたイラストを用意しました。
おかげさまでどちらも渡るべき人のところに渡ったようです。
■今日の1枚
そのイラストで思い出しました。本日の1枚はこちらのランボルギーニ400GT。
人によってはランボルギーニと言えばカウンタックというかたも少なくないかと思いますが、こちらこそが最初期のランボルギーニでありショーモデルの350GTVからの市販モデル350GTから続くモデルです。
本日ここに参加しているのにはやはり驚きを隠せない絵描きがおりましてこちらを描かせていただきました。
■20世紀の車両で走る都心
少し前に耳にした言葉ですが21世紀は情報の時代、20世紀は移動の時代と聞いたことがあります。
その言葉通り20世紀の車両で走った現代は、いえ現代でも20世紀の車両は力強くアスファルトにその轍を刻みつけて走ります。
クルマが一番輝いていた時代であったかもしれないが故に街ゆく人の目にも笑顔で見送られる。
そんな思いを抱きながら走りぬいた90分。
いつもの一歩外から眺めるイベントではなく内側から外側を見る。
少しばかりいつもと違う視点を見つけた絵描きは次の旅へと向かいます。
■関連リンク
THE銀座RUN
http://www.vaz-sport.com/vaz_007.html
築地場外市場
https://www.tsukiji.or.jp/
■きもだ こよし プロフィール
https://carcle.jp/UserProfile?UserID=4504
[ライター・撮影/きもだ こよし]
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