フォーミュラEのロンドンePrixのレース1では、BMWのジェイク・デニスが優勝した。しかしこのレースで4番手でフィニッシュしたセバスチャン・ブエミと、10番手でチェッカーを受けたオリバー・ローランドの日産・e.ダムス勢の2台が、いずれもレース結果除外の処分を受けた。理由はエネルギーの使用量超過である。
通常のレースでは、上限52kWhまでエネルギーを使うことができるが、今回のロンドンePrixでは、レイアウト上使用エネルギー量に余裕があるという理由から、上限48kWhに引き下げられた。
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また、アレクサンダー・シムス(マヒンドラ)がレース序盤にマシンをコース上に止めてしまったため、フルコースイエロー(FCY)が出され、これによりレース中のエネルギー使用量の上限がさらに1kWh引き下げられ、47kWhとなった。
ブエミとローランドは、この最大値を超えてエネルギーを使ったと判断され、テクニカルレギュレーションの第7.6条に違反したとしてレース結果から除外されることになった。
その原因は、ソフトウエアのプログラムエラーだったという。ブエミ曰く、彼らが使いすぎてしまったエネルギー量は0.01kWh未満だったという。
「ソフトウエアの不具合が原因だった。セットアップのミスだ。パワーが切れるのが、0.01kWh分遅すぎたんだ」
「時間にして0.1秒未満だ。でもルールはルールだ。正しく設定しなかったので、失格になってしまった」
「明らかに、パフォーマンス上でのメリットはまったくない」
ブエミは、4位が確定していれば、今季最高の結果となったはず。それを失ったのは痛手であったと語った。なおブエミは残り3レースという時点で、ランキング20番手。これまでのフォーミュラEのキャリアで最も低調な状態となっている。
「今年最高の結果だったから、とても厳しいよ」
そうブエミは語った。
「今季が厳しいシーズンになっていて、うまく行った唯一のレースだったのに」
「これ以上悪くなることはないと思うと、時にはさらに悪化することもあるんだ」
ブエミは、今季のパフォーマンスが低迷している原因を特定するため、6月にメキシコで行なわれたプエブラePrixに向けて、ギヤボックスとモーター、そしてインバータの交換をチームに要請した。その結果、バレンシアのレースで受けたダメージの影響を減らすことができたと、ブエミは考えている。
ニューヨークePrixの際、ブエミは次のように語っていた。
「ペナルティを受けて全てを交換することを決めるまでの4レースで、僕のパワートレインが曲がっていたということは誰も知らなかったんだ」
なお今回のレースの結果、ローランドもランキング14番手に後退。日産・e.ダムスもチームランキング10番手に位置しており、2014年にシリーズが立ち上げられた後、ルノー・e.ダムス時代も含めてチーム史上最低のシーズンを過ごしている。
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