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スーパーバイク参戦のために生まれたナナハン 23年前のカワサキ「ZX-7R」が米国オークション登場 日本で馴染みのない“海外専用車”の現在の価値とは

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スーパーバイク参戦のために生まれたナナハン 23年前のカワサキ「ZX-7R」が米国オークション登場 日本で馴染みのない“海外専用車”の現在の価値とは

P7型ZX-7Rの保存状態と装備仕様詳細

2025年5月29日に落札されたこのP7型カワサキ「ニンジャZX-7R」は、市松模様の純正フェアリングと京浜キャブレター4基を備える低走行の良質個体です。

【画像】日本ではなかなか見かけない!? カワサキ「ニンジャZX-7R」を写真で見る(30枚)

 カワサキ「ニンジャZX-7R」はAMAスーパーバイクで活躍したレーシングマシンを源流とし、市販車にもアルミツインスパーフレームやラムエアインテークなどを採り入れたスポーツバイクとして知られています。

 量産仕様でもショートストローク設計の748cc直列4気筒を搭載し、高回転域での耐久性と出力を確保していました。

 今回、米二輪オークションサイト「Bring a Trailer」に出品された今回の個体は、売り手が2024年に取得した後にオイル交換を行い、純正ツールキットを付属させていました。

 純正の緑黒白トリコロール外装には市松模様があしらわれ、着色フロントスクリーンやデュアルミラーが空力フェアリングと一体化しています。

 燃料タンクにはカワサキブランドのタンクプロテクターが装着され、ツーアップシートとリアグラブハンドル、折りたたみ式タンデムステップも残されていました。

 足回りは三本スポークの17インチホイールにミシュラン「パイロットパワー3」タイヤを組み合わせ、前後にはトキコ製キャリパーとデュアルフロントディスク、シングルリアディスクが備わります。

 サスペンションはKYB製で、フロントに完全調整式43mm倒立フォーク、リアにUNI-TRAKリンク式モノショックを装着し、路面追従性を高めています。

走行距離1万4484kmの個体

 ハンドルバーはトップブリッジ下に取り付けられたクリップオンタイプで、アフターマーケットのハンドグリップと可倒式レバーが装着される点が主な変更箇所です。

 メータークラスターは時速180マイル(289km)スケールのスピードメーターと1万5000rpmタコメーター、クーラント温度計で構成され、積算計は9000マイル(1万4484km)を示しています。

 そのうち約50マイルは現オーナーが走行した距離と記され、比較的軽い使用歴と言えます。

 液冷DOHC16バルブ直列4気筒エンジンは京浜CVKD38キャブレター4基と4-in-1排気を備え、電動スターターで始動します。

 動力は6速トランスミッションとドライブチェーンを介して後輪に伝達され、アルミニウム製ツインスパーフレームが高い剛性を確保します。

 中空キャストアンドプレスハイブリッドスイングアームとUNI-TRAKリンクのプログレッシブ比が、リアショックの動きを最適化しています。

※ ※ ※

 今回のP7型ZX-7Rは純正外装と9000マイルの低走行を維持した個体で、USD8000(約115万3000円)という価格は低走行と付属書類の充実を踏まえ妥当と言えます。

 小規模な再塗装箇所はあるものの、クリーンタイトル(事故歴や差し押さえの記載がない車両証書)とオリジナル度の高さが魅力で、今後もスポーツライディングとコレクションの両面で楽しめるポテンシャルを持っています。(Peacock Blue K.K.)

文:VAGUE Peacock Blue K.K.
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モーサイ

みんなのコメント

16件
  • カマキリライダー
    初めて買った大型バイクがこれでした。スーパーバイククラスの車体としてはかなり重く、少々パワー不足にも感じた。しかしショートストロークの高回転型エンジンゆえ回した時のサウンドは快感でしたね。数年乗って手放した後また欲しくなり違う7Rを購入しましたが、年式や仕様国の違いの為か更にパワー不足に感じました。あの愛嬌のあるフロントカウルやなにげに便利なグラブバーや以外と物が入るシート下スペース等も良かったです。専用の社外パーツはかなり少なかったですね。
  • やまやま
    現在では少ないですね。
    7RRだと、更に少ない…現存自体が珍しい。
    どちらも見て思い出すのは、鈴鹿8耐の井筒選手
    の走りです。横にエラ張ったアッパーカウルも好きです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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