この記事をまとめると
■漫然とクルマを走らせるのもいいが趣味と絡めればもっと楽しいかもしれない
「車中泊女子」黒木美珠のVehicle&Life 【Vol.1】 なにはともあれ「道具選び」からスタート!
■「クルマ好き」だからこそのプラスαとなる趣味を9つ提案
■愛車があるからこそ楽しめる趣味を見つけるのもカーライフの醍醐味だ
クルマに乗るだけではもったいない!?
ただ漫然とクルマを走らせる時間もたしかに魅力的ですが、目的地を決めて出かける時間もまた非常に有意義なものです。気ままなひとり旅でもいいですし、家族や友人と出かけてもいいでしょう。日帰りのプチ旅行にもおすすめです。
そこで、自他ともに認めるクルマ好きを活かした「プラスαの趣味」を9つピックアップしてみました。クルマの利便性を熟知している人だからこそ、「プラスαの趣味」を楽しめる要素が必ずあるはずです。
●全国SA/PAめぐり
トイレ休憩や仮眠の場というイメージもあるSAおよびPA。かつて、SA/PAといえばあくまでも「中継地点」であり、目的地ではありませんでした。
しかし、それは昭和の時代の話。いまや、全国のSA/PAめぐりだけでひとつの旅が成立してしまうほど魅力的なスポットへと変貌を遂げています。ご当地限定のグルメやグッズ、現地でしか見られない景色など、ネタには事欠きません。なにしろ、2024年6月時点でのSA/PAの総数は887カ所(SA:238/PA:649)もあります。全国制覇するだけで何年かかるのやら……。
●全国道の駅めぐり
出かけるたびに高速道路メインで移動するのはちょっと出費が大きい……。時間はかかれどのんびり下道を移動したい、さらにはSA/PAよりも地域の雰囲気に触れてみたい……。となれば、道の駅めぐりという手もあります。
ご当地の朝採れ野菜や、和菓子、お弁当、各種お土産など、道の駅ごとに個性があり、人気商品は事前に調べていかないと入手できないこともしばしば。遠出もいいものですが、隣町の道の駅がじつは全国的にも人気が高い施設だったり、名物のランチが評判だったりと、意外と「灯台もと暗し」だったりします。ちなみに、2024年8月時点で道の駅が全国に1221カ所あるので、こちらもネタには事欠きません。
●全国ダムカード収集
クルマだから行ける場所、クルマでなければ行くのが困難な場所のひとつが「ダム」です。各地のダムを訪れたとき、現地で入手できるものといえば「ダムカード」です。
国土交通省のホームページには【基礎地盤から堤頂までの高さが15m以上の治水・利水を目的としたダム及び国土交通省所管水資源開発施設(貯水池、導水路等)において作成し、配布しています】と記載されています。北は北海道から南は沖縄まで、2024年10月時点で全国816ものダムカードがあります。これらをコンプリートするのはかなりの労力と費用がかかります。そのため、「ガチレベル」ではなく「SA/PAめぐり」や「道の駅めぐり」との合わせ技がおすすめです。
●カメラ趣味
クルマがあればこそ活かせる趣味のひとつが「カメラ」です。天体観測・愛車撮影・鉄道・ブルーインパルスの追っかけなどに活躍する、通称「長玉」といわれるような、まるでバズーカ砲のような高額かつハイスペックモデルのレンズをかついで電車移動はかなりの重労働です。
たくさんの機材を載せて出かけられるだけでなく、良い撮影場所を確保するために早めに出かけ、道中で車中泊ができるのもクルマがあればこそです。でも、車上荒らしにはくれぐれもご注意を。
クルマといえばやっぱ旅行でしょ!
●カーフェリーの旅
北海道や九州など、飛行機で目的地に向かい、到着してから現地でレンタカーを借りて移動したほうがはるかに効率的かつ安上がりです。そんなことは百も承知のうえで、あえて時間をかけ、愛車とともにカーフェリーで移動する。
航路によっては半日~1日近く乗船することになります。海上に出れば携帯電話の電波も届きにくくなりますし(ほぼ使えません)、目的地に到着するまで下船することもできません。携帯電話もほぼ使いものにならないので、ただひたすら船内でのんびり過ごせばいいのです。ひとつ難点があるとすれば、海が時化たとき。逃げ場がないので船酔いしたら悲劇です。酔い止めの薬は必ず手もとに置いておきましょう。実際に経験しましたが、本当に辛いです。
●峠ステッカー集め
せっかくスポーツカーを所有しているのだから、走りを楽しみたい! それであれば「峠ステッカー集め」という手があります。全国各地の峠の近くにある飲食店などで売られているご当地「峠ステッカー」を入手し、コンプリートを目指すというもの。
手に入れた峠ステッカーを1枚のボードなどに貼り、収集欲を掻き立てることでモチベーションを維持することをおすすめします。注意すべき点として、ステッカーを販売している店舗が定休日だとこれまた悲劇なので、事前にホームページやSNSなどで営業日のチェックをお忘れなく(臨時休業なんてこともあったりします)。
●全国秘湯温泉めぐり
これはもうクルマ好きを活かした「プラスαの趣味」として外せない、しかも長きに渡って楽しめる趣味です。「秘湯温泉」と銘打つくらいですから、バスや電車などの公共交通機関で近くまで行くのは基本的にかなり困難です。必然的にクルマの出番となります。
なかには道なき道を走らないとたどり着けないような、脱衣所すらない文字どおり「秘湯」も存在します。スズキ・ジムニーのような、悪路でも臆することなく走破できるクルマがあると、頼りになる相棒として活躍してくれるでしょう。
●ご当地の人気飲食店めぐり
ラーメンやカレー、ハンバーグなどの洋食といったいわゆる「B級グルメ」から、老舗の名店まで。片道200キロ離れた場所にある飲食店まで行って食事をするのが目的、という小旅行ができるのもクルマがあればこそ。しかも、自身の愛車であれば「思い立ったら即行動できる」のが最大の魅力です。
誰もが認める人気店であっても、自分の口に合うかどうかは実際に食してみなければわかりません。ときには数時間待ちの行列になったり、予想外に口に合わないことも、振りかえれば旅のよき思い出となります。帰路は渋滞を回避しつつ、近隣の温泉に立ち寄り、疲れを癒してのんびり帰宅するのもおすすめです。
●キャンプ
クルマがあればこそ成立する趣味のひとつといえば「キャンプ」です。テントや寝袋、マットにライト、テーブルとチェアなど……。カメラと同じで凝りはじめたらキリがありません(笑)。
ソロキャン(ソロキャンプ)で、コーヒーを飲みながらゆっくりと時間の流れを楽しむのもいいですし、仲間や家族とBBQを楽しみながら夜な夜な語り合うのもありです。キャンプ未経験だし……という人でも、YouTubeで初心者向けの動画が数え切れないくらい公開されています。自分に合う動画を見つけて、来年はキャンプデビューしてみてはいかがですか?
●まとめ:自分の愛車があるからこそ成立する趣味があります
運転免許を取得して自身の愛車を手に入れたとき「いつでもどこでも行ける相棒を手に入れた」と感動にひたった経験があるかもしれません。そうなのです。時間やお金の工面と、仕事などの都合さえつけば、いつでもどこへでも連れて行ってくれる存在が愛車なのです。公共交通機関はもちろん、レンタカーやカーシェアリングでもこうはいきません。
しかし、所有していることがいつしかあたりまえとなり「いつでも行けるからいいや」という思考になりがちです。そして、あるとき気づくのです。「あのとき行っておけばよかった……」と。そうなる前に、少しでも何とかなるのなら、ただ漫然とクルマを所有するだけでなく、「プラスαの趣味」を見つけてもいいかもしれません。
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みんなのコメント
今時のオープンカーはエアコン、シートヒーター標準装備だから春夏秋冬オープンOKなのにほとんどの人はオープンにしてないんですよね。
今朝も外気温9℃、爽やかな冬晴でしたのでオープンで家を出ました。でもオープンにして走っているのは私だけなんて、チョット優越感♪
図書館に行って駐車場でルーフを電動で開閉するのも衆人環視の中でチョット優越感♪
図書館ではトータル数千冊あるコミックを何時間読んでてもタダなんですから。お弁当持参で一日マンガ三昧してても出費は、コペンのガソリン代が300円位だけです。
定年退職後でもお弁当さえあれば家でゴロゴロせずに一日外出してるから、妻も大喜びですよ。
目的もなくクルマを走らせることなんて絶対に無いなぁ。自転車ではよく走ってるけど。