栃木県のGKNドライブラインジャパン プルービンググラウンドで、トーヨータイヤの新商品「プロクセス LuKII」の試乗会が開催された。プロクセス LuKIIは、トーヨータイヤがいちはやく軽ハイトワゴン用のプレミアムタイヤとして送り出した「トランパス LuK」の後継モデルとなる。
日本の新車販売において、軽自動車は約4割にも達しており、中でもスーパーハイトワゴンのカスタムタイプの人気が高いことから、各メーカーもラインアップを充実させている。そんな状況を受けて、軽自動車にもタイヤにより高い性能や付加価値を求めるユーザーの要望に応えるべくトーヨータイヤが開発したに新商品は、同社のグローバルフラッグシップブランドである「プロクセス」の名が与えられた。
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前身のトランパスLukも、発売当時に他社の一般的なタイヤと乗り比べる機会があり、しっかりとした質の高い走りに感銘を受けたものだ。10年あまりの歳月を経て登場したプロクセス LuKIIは、トランパス LuKで培った優れた走りのしっかり感や快適性、耐摩耗性、安全性などの性能を継承しながら、ウェット性能、ブレーキ性能、転がり抵抗などをさらに進化させ、雨の日もより安心して乗れて、運転に快適性をプラスしたという、軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤとなる。
◆低燃費性能・ウェット性能を大幅に向上、接地圧の均一化でしっかり感も両立
発売時点で全4サイズが用意され、プレミアムタイヤらしくアウト側のサイドに凹凸のある立体的なデザインを採用しているのが、まず目を引く。フルシリカコンパウンドをはじめ以下に記す各種技術の採用により、トランパス LuK比でウェット制動性能12%、ウェット旋回ラップタイム3%短縮、転がり抵抗9%低減を実現した。
パターンや構造には「T-MODE」と呼ぶ独自のシミュレーション技術を採用し、イン側は静粛性重視/アウト側は操縦安定性重視の非対称パターンとするとともに、新形状でブロック端での接地圧の集中を抑え接地圧の均一化を図った「3Dマルチサイプ」や、横力負荷時に接地圧分散を均一化し、接地性を向上する「フレキシブルテーパー」が、操縦安定性やしっかり感を高めている。
また、転がり抵抗を低減する低燃費サイドウォール、転がり抵抗低減とウェット制動性能向上に寄与する低燃費トレッドコンパウンド、操縦安定性に寄与する高剛性ビードフィラーなどを採用。さらに「ナノバランステクノロジー」によりシリカを増量、スーパーアクティブポリマーの配合により、ウェット性能と転がり抵抗、耐摩耗性能を高次元で両立している。
◆10年分の進化幅がすごい!新旧比較の走行テストでLukIIのをすごさを体感
10余年分の進化を確認すべく、新旧商品を装着したダイハツ『タント』で、ドライの高速周回路とウェットのハンドリング路を走行した。タイヤサイズは155/65R14となる。
事前に新商品LukIIの進化点の説明を聞いた限りでは、ウェット性能の向上は伝えられたものの、性能イメージのチャートを見るとドライ性能は不変で静粛性能も同等となっていたのだが、高速周回路で乗り比べると、全然そんなことはなかった。
転がり抵抗が小さくなったことで、走り出しからクルマが軽い感じがしたほか、小さな段差を乗り越えたときの路面への当たりがやさしくて衝撃音も小さい。それでいて接地感は高まっていて、しなやかに動くのにたわみは小さく、走りにしっかり感がありながらロールが小さい。こうだったらいいのにと相反する要素を、どうすればこれほど上手く両立できるのかと不思議に思えたほどだ。
開発担当のREタイヤ開発部 助吉さんによると、サイドをやわらかくした分をパターンで稼ぐという考え方で取り組んだという。3Dサイプをはじめ独自の技術を駆使して、ステアリングを切ったときに倒れ込み、復帰するときに最大限に力が発揮できるように工夫したとのことで、それが微舵領域での応答性のよさにも効いているようだ。
直進安定性も高く、レーンチェンジではスッと軽やかに回頭してヨーの収まりもいい。バンク走行中にステアリングを切り増してもあまり遅れることなくついてくる。おかげで走っていて不安がない。
ロードノイズやパターンノイズなどタイヤが発する音も静かになって、むしろクルマの風切り音はLukIIのほうが目立って感じられたぐらいだ。
運転を交代して後席にも乗ってみたところ、やはりノイズのレベルが小さい。せっかくなので遠慮なくスラロームやバンクを指定速度内で攻めてもらうと、体感するGが全然違うこともよくわかった。コーナーで身体が左右に持っていかれる感覚も、LukIIがずっと穏やかだ。
◆ウェットでの性能差は段違い“プロクセス”の名前は伊達じゃないぞ
次いでウェットハンドリングを試すと、より差が大きく出て乗りやすさが別物だった。ステアリングの切り始めの反応が違って、やはりロールも小さく、アクセルを踏んでクルマが前へ前へと進もうとする感覚が段違い。走りに一体感があり、とくにS字コーナーで差が顕著で、軽やかにクルマがついてくる印象。
VSCが作動するタイミングと頻度やウェットブレーキ性能もかなり差がある。トラクションコントロールをOFFにすると、コーナー立ち上がりでの車速の乗り方の違いがよくわかる。トランパス LuKはウェットだぞと気構えて乗る必要があるのに対し、プロクセス LuKIIはドライの延長上の感覚で走れる。全体的に接地感や車両姿勢に大きな差があり、走ったときの安心感が違った。
かつても感心したトランパス LuKの実力がいまでも十分に通用することも再確認できたのだが、まず操縦安定性を他にないレベルまで高めた上で、今度はそれを維持し発展させながら、快適性をはじめより高い諸性能を追求するフェーズにプロクセス LuKIIは入ったようだ。10余年分の進化は想像よりも大きかった。
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特にダンロ社やグッドイ社の住友系が接地面バリ山なのにサイドウォールがヒビ入りやすく危険な位。