■トヨタ、日本初のミニバンPHEV発売から約半年 どんなクルマ?
高級ミニバン市場に新たな選択肢が登場しました。
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トヨタは2024年12月20日、人気高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」にプラグインハイブリッドシステム搭載車(PHEV)を新たに設定し、2025年1月31日に発売しました。
これは日本初となるミニバンPHEVであり、カーボンニュートラルへの貢献と「快適な移動の幸せ」の追求を両立させた注目の1台ですが、発売から約半年の現状はどうなっているのでしょうか。
トヨタが今回発表したアルファード・ヴェルファイアのPHEVは、2023年6月にモデルチェンジした現行モデルをベースに開発されました。
「快適な移動の幸せ」というコンセプトはそのままに、プラグインハイブリッドシステムの搭載により、静粛性や乗り心地をさらに高めた点が大きな特徴です。
搭載されるプラグインハイブリッドシステムは、2.5Lエンジン(A25A-FXS)と大容量リチウムイオンバッテリー(18.1kWh)の組み合わせです。
システム最高出力は225kW(306PS)に達し、0-100km/h加速は7.1秒を実現。2.4Lターボガソリンエンジンを超える動力性能と、ハイブリッド車を超える燃費性能(WLTCモード16.7km/L)を両立しています。
また、大容量バッテリーを床下に最適配置することで、室内スペースを犠牲にすることなく低重心化(ハイブリッド車比35mm)を実現。
これにより、揺れの少ない快適な乗り心地と安定した走りを提供します。
またPHEVモデルの最大の魅力は、電気自動車(EV)主体の走行による高い静粛性です。
バッテリーに充電した電力だけで73kmのEV走行が可能となり、トヨタによれば、ショーファーカー(運転手付きの車)としての日常的な利用の約95%をカバーできるとのこと。
またEV走行に加え、ハイブリッド走行時でもバッテリーパワーを活用することでエンジン回転数を低減。車内音レベルは最大で従来のハイブリッドモデルの1/3まで改善されたといいます。
また、インストルメントパネルやドア内の遮音材の拡大、リヤラゲージ部カーペットの素材変更など、適材適所の吸遮音材設定により、静かな室内空間を実現。
乗り心地の面でも進化が見られます。低重心化により車両アッパーの動きが安定し、アブソーバー減衰力をハイブリッドモデル比で低減することで、柔らかくフラット感のある安定した乗り心地を提供します。
ある会社の担当者は「お客様をお迎えする際、特に住宅街や静かな場所での乗降時にエンジン音が気になることがありました。PHEVならその心配がなく、よりスマートな送迎が可能になります」と期待を寄せていました。
さらに、停止間際の急激なノーズダウンを抑制する「スムーズストップ」制御を新たに採用し、乗員の姿勢を安定させることで上質な乗り心地を実現。
そのほかPHEVモデルの大きな特徴として、充実した充給電システムが挙げられます。
普通充電に加え、急速充電システムを標準で装備し、約38分で満充電量の約80%を充電できるため、お出かけ先での継ぎ足し充電にも対応します。
また、最大1,500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備。停電・災害時などの緊急時やアウトドアに役立つ電源として活用できます。
センターコンソールボックス後端とラゲージ内に設置されたアクセサリーコンセントに加え、付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、AC100V/1,500Wの外部給電コンセントとしても使用可能です。
さらに、クルマに蓄えた電気を住宅に供給する「V2H(Vehicle to Home)」機能も設定されており、災害などの停電時には「蓄電池」として活用できます。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5.5日分の電力供給が可能とのことです。
今回同時に、ガソリン車・ハイブリッド車(HEV)の一部改良も発表されました。
ドライブレコーダー(前後方)を備えたデジタルインナーミラーを全車標準装備とし、JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)および14インチリヤシートエンターテインメントシステムの設定をZ・Z Premierグレードにも拡大。室内空間の快適性がさらに充実。
ヴェルファイアの外板色には、アグレッシブさをより際立てる専用のプレシャスメタルが新たに加わり、全3色となっています。また、アルファードのハイブリッドモデルには、8人乗りのXグレードが追加設定されました。
アルファード・ヴェルファイアPHEVの価格はアルファードが1,065万円、ヴェルファイアが1,085万円(いずれも消費税込み)となります。
首都圏のトヨタ販売店では「発売からいくつかの企業様から問い合わせや注目を受けております。その多くは社長や役員の移動に用いられるようです。このような使い方であればEV走行で足りるため、快適な移動ができます」と語ります。
また関西圏のトヨタ販売店は「静粛性の高いEVのミニバンを待っていたという企業様は多く、発売以降問い合わせを頂いています。数多く売れるものではないですが、アルファードというブランド力もあり、他社からの乗り換え検討をされるケースもあります」と話していました。
※ ※ ※
トヨタはPHEVについて、カーボンニュートラルに向けた重要な選択肢の1つとして位置づけています。
トヨタが掲げる「マルチパスウェイ」(複数の技術的アプローチで環境課題に取り組む戦略)の一環として、多様なニーズに応える選択肢を増やしながら電動車の普及を目指すとしています。
EV(電気自動車)だけでなく、ハイブリッド車やPHEV、燃料電池車など多様な選択肢を提供することで、様々な使用環境や顧客ニーズに対応するというトヨタの戦略が、今回の高級ミニバンPHEVにも表れています。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
記者は、外苑西通りや御堂筋、大都市の富裕層が暮らす地域で走る車を見たことが無いんだね。
庶民って視野が狭くて大変ねぇ。
残クレ扱いにしよるで。