2025年5月21日に発表された、トヨタの人気SUV「RAV4」。電動パワートレイン専用車として、高級感とアウトドア感の両立を狙ったスタイリングへと進化を遂げ、グローバル戦略車として非常に完成度の高い一台に仕上がっているようだ。では、気になる「走り」はどうなのか? 現時点で明らかになっている情報をもとに、新型RAV4のパフォーマンスを深掘りしてみよう。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA
新型RAV4世界初披露!! これはガチで売れそう!! スペック研究と「走り」の期待
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RAV4らしさが残る、3つのスタイル
2024年の北米新車販売ランキングでは総合3位(年間47万5193台)にランクインするなど、北米市場では絶大な人気となっているトヨタ「RAV4」。日本市場では、姉妹車のハリアーの後塵を拝している状況だが、グローバルではバカ売れしており、トヨタにとっては絶対に失敗はできない、最重要モデルのひとつだ。
今回発表となったのは、3つのバリエーションのデザインと、新型パワートレインの概要、販売開始時期、そして知能化技術の採用など。デザインに関しては、バランスの取れた基幹モデルである「コア」と、アウトドア装備が充実した「アドベンチャー」、スポーティな「GRスポーツ」と、3つのスタイルが用意され、それぞれにしっかりとRAV4らしさが残りつつ、最新のトヨタ車の造形やモチーフも上手く取り込まれた、洗練されたデザインへと進化した。
ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm、ホイールベースは2690mmで、現行型(全長4600mm×全幅1855~1865mm×全高1685mm)とほぼ変わらない点は嬉しいところだ。それにもかかわらず、ラゲッジ容量は従来の733Lから749Lへと13Lも拡大されている。基幹パーツの小型化を地道に行った成果だろう。トヨタのプレゼンでは、「ゴルフバッグなら7個、サーフボードなら15枚も積載可能」とも紹介されていた。
内装は、高級感と清潔感のあるすっきりとしたデザインで、インストルメントパネル上面を約40mm低く配置したことで、前方視界がより広がり、運転がしやすそうなコクピットに仕上がっている。昨今の流行を取り入れた、超大型のセンター液晶ディスプレイも投入されているが、すべての機能スイッチをタッチスクリーンに集約せず、よく使う機能のスイッチは、物理的なプッシュスイッチとしてインパネ上の手が届くところに、しっかりと残されている。
シフトレバーは小型化されたスイッチタイプだが、ラフロードに行く(ことがあるかもしれない)アドベンチャーは、ランクル250などと同じ、従来型のシフトノブにしたという。リバーシブルコンソールボックスもいいアイディアだ。配慮が行き届いた、細かなこだわりが随所にみられるのは、「カイゼン」が得意なトヨタらしいと感じた。
新型RAV4「コア」。従来型RAV4の面影を残しながらも、洗練された印象を受ける。既存のRAV4ファンのため、サイズをほとんど変えていないのもポイントだ
新型RAV4のリアデザイン。直線的な面を活かしたボディラインからは上質感が漂っている。盛り上がったリアフェンダーからは力強さも感じられ、リアスポイラーやリアLEDテールランプなどは高級感がある
昨今の流行を取り入れた、超大型のセンター液晶ディスプレイを採用。タッチスクリーンでの操作のほかにも、よく使う機能はプッシュスイッチとして、インパネ上の手が届くところに残されている
PHEVはモンスター級の速さ HEVの進化度合いも楽しみ!!
パワートレインは、ガソリン車が廃止となり、ハイブリッド車(HEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の電動車のみというラインアップに。
PHEVは個々のユニットを小型&高効率化したことに加えて、電池を大容量化することで、EV航続距離を従来の95kmから、150kmにまで延伸された。モーター出力も12%向上したとのことなので、現行RAV4 PHEV(システム最高出力306PS)の頭をヘッドレストに「ドン」と押し付けられるような速さよりもさらに速い、モンスター級の速さを手に入れたものと予想される。この辺りは早く体感してみたいものだ。駆動用バッテリーに水冷式熱管理システムを導入し、DC急速充電に対応したのも嬉しいポイントだ。
HEVも、構成ユニットを改良することでモーター出力を向上、シームレスな加速と軽やかな出足、ダイレクトな駆動力レスポンスを手に入れているという。現行モデルのHEVも十分に滑らかな走りであり、その進化度合いは非常に楽しみなところだ。
現段階ではこれ以上のエンジン排気量や駆動用モーターのスペック、燃費、走りのポテンシャルなどに関しては未公開であり、採用されるエンジンについても公表がないため、採用が期待されている、トヨタが2026年から2027年には開発に目途が立つと説明している電動車向け新型エンジンかどうか分からない。ただ、新型RAV4の発売は2025年度内ということなので、発売当初はこの新型エンジンではないのだろう。おそらく数年後の商品改良のタイミングで採用する算段なのではないだろうか。
国産メーカーとして初めて、膨大なライセンス料がかかるGoogleの車載OSではないトヨタ独自開発の車載OS「Arene(アリーン)」を搭載
よく使う物理スイッチを配置した、使いやすそうなセンターコンソール。リバーシブルセンターコンソールもいいアイディアだ
中央の「コア」、右の「アドベンチャー」、左の「GRスポーツ」。3つのグレード構成でスタートする新型RAV4の日本発売は、2025年度内を予定している
気になるのは価格 現行同等ならヒット間違いなし!!
先進的な内外装デザインと、使い勝手がさらに向上したインテリア、最新のパワートレイン、高い安全性など、全方面で期待を上回る進化を遂げた新型RAV4だが、気になるのが価格だ。
日本仕向けとしては、HEVは、現行RAV4 HEVの最安モデル(2WD-X)の税込385万円と同等以下、PHEVは、現行RAV4 Z(PHEV)の税込566万円と同等以下が期待値であり、これを満たせるようならば、新型RAV4は、日本国内においてもかなり存在感を示してくれるのではないだろうか。詳細発表は、秋のジャパンモビリティショー2025となるだろう。発売が非常に楽しみだ。
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みんなのコメント
タイヤ脱落でリコール出したRAV4の新型ですね!
次は何が外れる?これはリコールが楽しみだ🤭