スーパーGTは先日、2027年シーズンの開催カレンダーについて発表。第4戦富士で行なわれたGTアソシエイション(GTA)の定例記者会見でも、来季カレンダーについて板東正明代表から語られた。
まず大きなトピックが、8月にサマーブレイク期間が作られたこと。今年は8月1日、2日に第4戦富士、8月22日、23日に第5戦鈴鹿が行なわれるスケジュールとなっているが、来季は7月31日、8月1日の第4戦鈴鹿から1ヵ月以上レースが行なわれない。
■富士でスーパーGTマシンが宙を舞うアクシデント。NISMO、インパルのドライバーが状況を説明
このサマーブレイク構想の実現にあたっては、日本自動車会議所のモータースポーツ委員会の存在が大きかった。同委員会にはGTAのほか、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本ロードレース選手権の運営組織が名を連ねており、彼らが共に協議しカレンダー作りをしていくことで、8月は国内主要カテゴリーを軒並み実施しないという形になった。
坂東代表は、このサマーブレイク構想の必要性を声高に訴えてきたひとり。曰く、これが実現できるのであれば、スーパーGTを全7戦にしても構わないというほどの意気込みだったという。結果的には鈴鹿戦の開催時期を早め、夏の富士戦を11月に移動。それに伴って最終戦もてぎを11月下旬に後ろ倒しすることで、サマーブレイクを作りながらも全8大会を維持した。
記者会見の場でもプレス陣に対して、「することがないとか、色々問題は出てくると思うけど、みんなもたまには休めばいんだよ」と語りかけた坂東代表。業界の働き方改革に向けた一手として、「まずはスタートさせて、色んな課題・問題点を洗い出して次年度以降に繋げていきたいです」と語った。
そしてもうひとつのトピックが、鈴鹿1000kmのカレンダー入りだ。
現在鈴鹿1000kmはIGTC(インターコンチネンタルGTチャレンジ)の1戦として開催されているが、来季はそこにGT300クラスの車両が参戦。IGTCの車両はピレリ、GT300の車両はダンロップと、それぞれのワンメイクタイヤを履いて勝負するという異色のフォーマットとなる。
IGTCなど様々なGT3レースを運営するSROとしては、鈴鹿1000kmの集客面に課題があると認識しており、GT300の参戦でイベントをさらに盛り上げたい構え。GTAとしても、この機会を通して各国のメーカーがスーパーGTに目を向ける状況を作りたいとしている。まさに双方の利害が一致した形と言える。
「鈴鹿1000kmに関しては、IGTCに我々が参加できる……ということではなく、半分ずつ権利を持ってバチバチにやろうと。共催、という形になるかどうかは分かりませんが、そういった条件になっています」
「GT3のカスタマーサービスの人たちにも、日本のGT300のクオリティを知ってもらい、もっとサポートしてほしいという思いがあります。IGTCの車両と戦うことで、マニュファクチャラーのカスタマーサービスがこっちに目を向けてもらいたい。アジアでしょっぱいGT3のレースをやっているわけじゃないということを表現するためでもあります」
鈴鹿1000kmの詳細については未だ確定していないものも多い。特にピット数の関係から全車が参戦できるかどうかも不透明。坂東代表は「ピットが50台なので、(IGTCとGT300で)25台ずつに分けるという話からスタートしていますが、向こうが25台来るかどうかも現状は分かりません」と言う。
マレーシア戦に関しても、ピット数に限りがあるため、昨年のように一部チームは参加できないと考えられる。したがってGTAとしては、GT300の有効ポイント制の導入も視野に入れ、協議していくという。
また鈴鹿1000kmにおける選手権ポイントの配点がどうなるのかも気になるところ。レギュレーションでは、700kmを超えるレースでのポイントは別途ブルテンにて公示される旨が示されており、通常とは異なる配分となる可能性もある。なお、かつて鈴鹿1000kmがスーパーGTの1戦として組み込まれていた時代は、通常の25%ほど多いポイントが各者に付与されていた。
坂東代表は、「具体的な数字はこれから話をしながら」だとしつつ、次のように述べた。
「有効ポイント制の中で、1000kmだけ通常の倍付けなんかにすると色々とおかしくなってしまいますからね。その辺は今後話をしていきたいと思っています」
「我々としてもこういう形の試みは初めてなので、チームの認知度、価値向上に貢献できるレースをステファン(ラテル/SRO代表)と作り上げられるかもポイントだと思っています」
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みんなのコメント
サマープレイクを取ると言っても、最も暑い時期、、、
まだ、夕立リスクが少ない時期。
5月開催の頃が怨めしい。