20年間も生産を続けたマツダ唯一のキャブオーバータイプ軽トラック
マツダ「ポーターキャブ」は、1969年に登場した軽トラックです。登場当初は360cc空冷2ストローク2気筒エンジンを搭載していましたが、1973年には水冷化され、さらに1977年には新たな軽自動車規格に対応。三菱製の550cc水冷4ストローク2気筒「バルカンSエンジン」を採用し、ボディもひとまわり大きくなって「ニューポーターキャブ」へとマイナーチェンジを遂げました。1989年まで生産が続けられたこのモデルは、マツダが独自に開発した唯一のキャブオーバータイプ軽トラックとして、現在では旧車ファンの間で高い人気を誇っています。
「ガチャピン」と呼ばれたマツダ「ポーターキャブ」を日産「チェリー」のオレンジにペイント! もとは消防車として活躍した個体でした
飲み会で隣に座った初対面の方から譲り受けた奇跡
コロナ禍の影響で、アウトドアブームが再燃。最近ではその流行りも落ち着いたといわれるが、これをきっかけにキャンプといった新しい趣味に挑戦した人も多かったことだろう。2024年11月10日に愛媛県四国中央市川之江栄町の商店街駐車場で開催された第13回U-550旧軽自動車ミーティングに参加していた“きくの丸”さんは、飲み会の席で、たまたま隣にいた方と意気投合してマツダ「ニューポーターキャブ」を入手した。クルマが好きだと伝えると、「うちに珍しいのがあるよ」という一言が、現愛車との出会いのきっかけだった。
「83歳のおじいさんだったのですが、あるお仕事をされていて、その業務のゴミ運搬用でこのクルマを活用していたらしいのです。でも、走行距離はたったの1万2000km。それが倉庫に30年も眠ったままでした。私が現車確認に行った当時も、回収した新聞紙の束が荷台に積まれた状態でした」
ニューポーターキャブは1988年12月で製造が終了しているが、この個体は1989年6月24日登録。公になっているこの車種の販売終了時期が1989年6月となっているため、本当の意味でもモデル末期のレアな個体だった模様だ。若かりしころは、マツダ「ロータリーコスモ」や「ポーターキャブ」、ホンダ「プレリュード」などを楽しんできた“きくの丸”さんにとって、この「ニューポーターキャブ」との出会いは、ある意味運命的なものだったのかもしれない。
木工DIYのノウハウを活かして、キャンパー製作を思いつく
“きくの丸”さんが挑戦したのは、自作でのキャンパー製作だった。14歳のころに授業で作り50年近く経過した椅子を今でも愛用し、家族に頼まれてテーブルを製作するなど、木工DIYは比較的得意とのこと。しかし、キャンパーといった大掛かりな物の製作経験はなく、合法であることを前提とすると、キャビン固定式の本格的なキャンパーは現実的に無理だった。そこで“きくの丸”さんが考えついたのが、木材をベースにした組み立て式だった。
「設計図なんてありません。すべてが現物合わせです。作ろうと思っていざ取り掛かろうとしても、最初はどう作ろうかを考えることにほとんどの時間を費やしていました。キャンパーを組み立て式にして、簡単に取り外しを可能にする。荷台のアオリはしっかりと残す。そして、重量は車検を通過するための最大積載量内に収めれば、このキャンパーは荷物としての扱いになる。このアイデアで、ここまで完成させました」
外板のほとんどはヒノキを使用し、サンルーフや窓などはアクリルを採用。基本構造は差し込み式で、各部の繋ぎ合わせは蝶ネジを使用している。その結果、工具不要で10分ほどで組み立て、またはバラシが完了できるキャンパー風の荷物が完成したのだ。
「計量した結果、すべての部材の合計重量は78kgになりました。その場の思いつきと現物合わせで作ったわりには、組み付けがかなりしっかりしているため、組み立てにはちょっとコツが必要になっちゃいましたね。でも、誰のためのものでもない自分だけの宝物ですし、頼まれても絶対に同じ物は作れません。完全な自己満足の作品です」
土日のみを利用して、約4カ月間にわたって携わった苦心作。その詳細は、YouTubeチャンネル「きくの丸ガレージ」を検索してご覧あれ!
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みんなのコメント
同乗させてもらい その時に乗り心地の良さ エンジンの静けさなど
今では考えられない性能を知りました
2ストの方だったと思う
良く走るくるまだった