F1第9戦スペインGPの予選が行なわれ、マクラーレンのオスカー・ピアストリがポールポジションを獲得した。
舞台であるバルセロナ・カタルニア・サーキットは、マシンの総合性能が試されるお馴染みのコースだが、スペインGPとしての開催は今年がひとまず最後となる。
■僅差でタイトル争うマクラーレンのふたり。バトルは慎重に「お互い、チームを崩壊させるのは賢明ではないと分かっている」
快晴のバルセロナには強い日差しが降り注ぎ、気温は29度、路面温度は48度まで上がったコンディションの中で、予選がスタート。モナコほどではないものの、フロントロウの勝率が高いコースでもあるため、好結果を得るためには予選で良い結果が欲しいところだ。
■角田裕毅、苦境続く最下位20番手|Q1
下位5台がノックアウトとなる18分間のQ1がスタートすると、ハース勢などがすぐにコースインした一方で、1周4.6kmほどとコース全長が短いことから、トラフィックを警戒して上位勢はコースインのタイミングをずらした。
全車が最初のタイム計測を終えた時点で、トップは1分12秒551をマークしたマクラーレンのオスカー・ピアストリ。0.247秒差の2番手には、最も遅いタイミングでアタックしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がつけた。
レッドブルの角田裕毅は、19番手でピットイン。コースオフがあったのか、無線で「フロアをチェックしてくれ」と伝え、2度目のコースインに備えた。
残り時間3分を切り、ピットレーンに並んだ各車だが、アルピーヌのフランコ・コラピントにトラブルがあり発進できず。これで後続のマシンもコースインが遅れてしまった。
その影響もあったか、角田はラストアタックでジャンプアップできず。まさかの最下位20番手で予選を終えることになった。
ノックアウトは16番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)以下、エステバン・オコン(ハース)、母国のカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)、コラピント、角田の5台だ。
■マクラーレン速し! ハジャー6番手でQ3へ|Q2
ピットレーン出口で止まったコラピントの車両回収を終え、スタートした15分間のQ2。一部のマシンはここでユーズドタイヤを使用した。
新品タイヤを使った中で最初にアタックしたフェルスタッペンは、1分12秒358でQ1トップタイムを上回ったが、それをランド・ノリス(マクラーレン)が軽く0.3秒上回ると、ピアストリは1分11秒998を叩き出して暫定トップに立った。
一度全車がピットに戻り残り4分を切った頃から、Q3進出をかけて各車が再びコースへ。最初にユーズドタイヤを使ったマシンたちも、ここで新品のソフトタイヤを履いた。
レーシングブルズのアイザック・ハジャーは、Q2敗退圏内から6番手までジャンプアップし今回もQ3進出を決めた一方、チームメイトのリアム・ローソンは13番手止まりとなった。
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボン以下、ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)、ローソン、ランス・ストロール(アストンマーティン)、オリバー・ベアマン(ハース)がここで予選を終えた。なお、ベアマンは新品ソフトタイヤをQ1で使い切ってしまっていたため、Q2ではユーズドタイヤのみでのタイム計測だった。
■ピアストリ圧巻ポール。グリッド2列目も熾烈|Q3
ポールポジションを争う12分間のQ3は、日差しが隠れ路面温度が45度を切る中でスタート。真っ先にアタックに入ったピアストリは、1分1分11秒836の強烈な先制パンチ。しかし、その真後ろでアタックに入ったノリスは、0.017秒上回ってみせた。
0.256秒差で3番手につけたラッセルは、無線でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとトウ(スリップストリーム)を使った”チームプレイ”をしない理由が分からないと無線で不満を訴えた。
各車のアタックが一段落した合間を縫って、アロンソが単独アタック。ここでフェルスタッペンを上回る5番手に食い込むと、母国のファンから大きな歓声が上がった。
新品タイヤを先に使い切ったルクレールがマシンを降りる中、彼とアロンソを除いた8台が最後のアタックへ。その中でアントネッリとラッセルはユーズドタイヤでの走行との表示だった。表示が正しければ、ラッセルはまだ新品ソフトタイヤが2セット残っているはずであり、決勝に向けてソフトタイヤを温存した可能性がある。
暫定トップのノリスは、セクター1で全体ベストを記録したが、ピアストリも負けじとそれを上回った。ノリスがセクター2で自己ベスト更新できなかった一方、ピアストリはセクター2も全体ベストを刻んだ。
ノリスは1分11秒755に自らのタイムを更新したものの、ピアストリはそれよりさらに0.209秒速い1分11秒546を叩き出し、今季4度目のポールポジションを獲得した。僅差のポール争いが続いてきた今季の予選だが、今回の0.209秒差はこれまでで最大のギャップだ。
グリッド2列目の争いは熾烈で、一時ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3番手に食い込んだものの、フェルスタッペンが1分11秒848でそれを上回った。さらにラッセルもフェルスタッペンと全くの同タイムをマーク。タイムを出した順番の関係で、フェルスタッペンが3番手、ラッセルが4番手となった。
5番手ハミルトン以下、アントネッリ、ルクレール、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ハジャー、アロンソというトップ10となった。
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みんなのコメント
チームにとって角田は捨て駒扱いだろう。
少し夢見させてもらったわ。
ありがとう