マツダのスカイアクティブDを革新の存在と考える理由
マツダの「スカイアクティブD」は、多くのユーザーにディーゼルの魅力を認識させた魅力的なパワーユニットである。
ひと昔前までのディーゼルは、税制の違いで低く抑えられた燃料代と燃費のよさにより経済的だったものの、ノイズと振動面で弱点があった。しかしスカイアクティブDは、経済性というディーゼルの美点はそのままに、ディーゼルのネガティブ面を払拭。ガソリン車と遜色のない静粛性とスムーズさ、そして、とくに高速道路などでガソリン車以上のパワフルさを実現した。まさに「革新のディーゼル」といっていい。
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中でも、現時点のフラッグシップ、2.2リッターユニットは「圧巻」の動力性能の持ち主。2ステージ式のツインターボという「贅沢」な過給機の助けを借りたそのフィーリングは、低回転域から潤沢なトルクを提供してくれると同時に、エンジン回転数が高まっても、ディーゼルユニットとは思えない滑らかさと伸び感を味わわせてくれる。スペックは200ps/450Nm。その豊かなトルクは、ガソリン車でいえば自然吸気4リッタークラスに匹敵する。
CX-5は日本で最もGTカーの適性を持ったSUVである
試乗車はCX-5。グレードによる違いはあるが、6速MTと6速ATから選べる。ATもいいが、MTに乗ると、魅力的なエンジンの特徴がいっそう鮮明になる。
1速ギアからのスタートは、アクセルペダルに触れずともすでに十分なトルクが得られるので楽々の印象。街乗りシーンで早めのアップシフトを繰り返すと、1000rpm程度からのアクセル踏み込みで速度のリカバリーが可能というフレキシブルさに驚かされる。
高速道路での走りは、「王者の風格」すら漂う。クルージングシーンでも即座に十分な過給圧が得られるからだ。〝最も気をつけるべきはオーバースピード〟といいたくなる余裕たっぷりの動力性能に加え、優れた燃費性能がもたらす1タンクで1000kmに迫る航続距離も魅力的。日本のSUVで最も「GTカー的なキャラクター」と表現できる。
最新モデルは、エンジン制御系がリファインされ、最高出力が従来の190psから200psにアップ。同時に、ドライバーとクルマの一体感がいちだんと高まった。パワフルでスムーズなだけでなく、足回りを含めた完成度は非常に高い。
ディーゼルエンジンは、欧州メーカーが震源のスキャンダルをきっかけに、全般的にイメージが低下してしまった。けれども、スカイアクティブDに触れると、ディーゼルにはまだまだ多くの価値が秘められていると実感させてくれる。今後もいっそうの磨き込みを期待したい。
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