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レンジローバー スポーツ SV EDITION TWOに採用された、6Dダイナミックによる魔法のような足まわり

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レンジローバー スポーツ SV EDITION TWOに採用された、6Dダイナミックによる魔法のような足まわり

レンジローバースポーツSVRを超えるパワー&トルク、専用の軽量化アイテムなどを引っ提げて2023年に登場した「レンジローバースポーツSV」の第2弾モデルが登場した。今回は「エディション ツー」と名付けられた最新モデルをサーキットで試した。(Motor Magazine 2025年6月号より。文:大谷達也/写真:佐藤正巳)

速さ、力感、快適性のすべてが圧倒的
「プレミアムSUV界の雄であるレンジローバーがハイパフォーマンスモデルを作ると、こんなにも個性的に仕上がるのか!」

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

初めてレンジローバー スポーツ SVを走らせたとき、多くの人がそう感じることだろう。

最高出力が500psを超えるハイパフォーマンスSUVは、いまや数多くのプレミアムブランドが手がけている。ただし、それらの手法はほとんど同じで、各社のスポーツ系サブブランドを活用し、モータースポーツのイメージをたっぷり注ぎ込んだ作りになっている。その走りにしてもサーキットやワインディングロードを主眼に置いたもので、サスペンションはソリッドな設定とされ、快適性へのプライオリティは決して高くない。同様にしてオフロード性能が顧みられることは滅多にないといっていいくらいだ。

しかし、レンジローバー スポーツ SVは違う。

まず、スタイリングがエレガント。インテリアデザインも洗練されていて最高にオシャレだ。しかも、後述する6Dダイナミックエアサスペンションのおかげで乗り心地が良好なだけでなく、オフロード性能は同じレンジローバースポーツのベーシックグレードを凌ぐほど。それでいて4.4L V8ツインターボエンジンは実に635psを発生し、サーキット走行でもまったく物足りなさを感じさせないという欲張りなハイパフォーマンスSUVなのだ。

肝心の6Dダイナミックエアサスペンションは、電子制御ダンパーの油圧回路を前後左右で関連づけるというもの。このため、クルマがロールしたりピッチしたりしようとすると、その度に4輪のダンパー間でオイルが移動。サスペンションシステム自らがボディをフラットな姿勢に保とうとする役割を果たし、アンチロールバーがなくても、スプリングレートやダンピングレートを落としても車体が不安定な状態に陥らないという効果を生み出す。

しかも、油圧回路内の油圧レベルは電子制御が可能なため、たとえばサーキット走行時には油圧を高めてさらにフラットな姿勢を強く保つとか、オフロード走行時にはこの油圧回路を切り離して4輪を自由にストロークさせることもできる。

つまり、どんな走りにも対応できる魔法の足まわりが、この6Dダイナミックエアサスペンションなのだ。

恐るべき運動能力の高さ、間違いなく類稀なSUV
実はレンジローバー スポーツSVはそのエディション ワンが全世界2500台で限定販売され、日本にも少数が輸入されたが、2000万円を超す高価格にもかかわらず、アッという間に完売してしまった。そこで今回、満を持してエディション ツーを発売。前回、入手できなかったファンの期待に応えようとしているのだ。

富士スピードウェイのショートコースで行われた試乗会での印象は、私が参加したエディション ワンの国際試乗会のときと変わらず、2.6トン近い車両重量が信じられないくらい正確で安心感の強いハンドリングに仕上がっていた。おかげで、ベースモデルのD300から乗り換えると、タイトなショートコースの道幅が一気に広がったように感じられたくらいだ。

しかも、1コーナーに向けてブレーキを残しながらターンインすれば、四輪がバランスよくスライドしながらコーナー出口を目指してノーズの向きを変えていくという芸当もできる。また、タイトな上りコーナーでアクセルペダルを強く踏み込めば、駆動力配分がリア寄りになってオーバーステア傾向に変化する様子も感じ取れるはず。

残念なのは、スタビリティコントロールをオフにしていても一定以上のテールスライドをするとシステムが介入し始めることだが、そんなことを残念に思えるSUVは滅多にないといっていい。

それでいながら、エディション ワン同様、快適な乗り心地や洗練されたデザイン性は一切、損なわれていない。このため車両価格も2474万円と強烈だが、前回同様、きっとアッという間に売り切れてしまうことだろう。

レンジローバースポーツ SV エディション ツー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4970×2025×1835mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2590kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:4394cc
●最高出力:467kW(635ps)/6000-7000rpm
●最大トルク:750Nm/1800-5855rpm
●モーター最高出力:14kW(19ps)/800-2000rpm
●モーター最大トルク:200Nm/250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・90L
●WLTPモード燃費:8.0-8.5km/L
●タイヤサイズ:前275/40R23、後305/35R23

[ アルバム : レンジローバースポーツ SV エディション ツー はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Motor Magazine編集部

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