現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新型シビック e:HEV 公道試乗&解説

ここから本文です

新型シビック e:HEV 公道試乗&解説

掲載 4
新型シビック e:HEV 公道試乗&解説

新車試乗レポート [2022.08.15 UP]


新型シビック e:HEV 公道試乗&解説
正式発表前の3月中旬にクローズドコースで試乗した時から、
新しいe:HEVを搭載したシビックの洗練された走りは大いに魅力的だった。
その印象は公道ではどう変化するのか?
夏の八ヶ岳高原で実力をチェックしてきた。

新型シビック タイプR 詳細解説

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之


HONDA 新型シビックe:HEV 八ヶ岳高原ドライブリポート

シビック e:HEV(FF) ●車両本体価格:394万200円(e:HEVモデル) ●ボディカラー:プラチナホワイト・パール(有料色3万8500円高)

走り爽快! 落ち着いた上質な乗り味で大人のスポーツに!

HONDA 新型シビックe:HEV
●発表(最新改良)日:'21年8月5日('22年6月30日)
●価格:394万200円(e:HEVモデル)、319万~353万9800円(ターボモデル)
●販売店:ホンダカーズ店
●問い合わせ先:0120-112010(本田技研工業お客様相談センター)

主要諸元 (シビック e:HEV) ●全長×全幅×全高(mm): 4550×1800×1415 ●ホイールベース(mm):2735 ●車両重量(kg):1460 ●パワートレーン:1993cc直4DOHC(141PS/18.6kg・m)+モーター(135kW/315Nm) ●動力用バッテリー:リチウムイオン電池(75セル) ●トランスミッション:電気式無段変速機 ●WLTCモード燃費(km/ℓ):24.2 ●燃料タンク(ℓ):40(レギュラー) ●サスペンション前/後:マクファーソン式/マルチリンク式 ●ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク ●タイヤサイズ:235/40R18


最新e:HEVは力強さと滑らかさが際立つ! しなやかな足回りも似合いだ
シビックのベストバイ!
注目すべき上質な走り
 結論から言ってしまおう。シビックの本命はe:HEVである。高価な上級設定グレードが優れているのは当然だが、そういった単純な優劣とは違って、従来のターボ車がシビックなら、シビックe:HEVは上級進化したアコードとシビックの中間を埋める独立したモデルのように感じられた。パッケージングで制限されるキャビンや荷室の実用性以外はすべてにおいて、従来設定されていたターボ車の上位モデル然としているのだ。
 発進や踏み増し加速反応は間髪入れず。しかし、唐突な加速とならないのが制御の妙味だ。深めに踏み込んでもドンッと突き出されることはなく、適度な冗長性をもってグイグイグイと加速度を上乗せしていく。この繋ぎのよさはアクセルを緩めるタイミングなどの扱いやすさにも繋がる。対話感のあるドライバビリティと表現してもいいだろう。この特性はドライブモードを切り替えても大きくは変わらない。主に異なるのはペダル踏み込み量に対する駆動力の変化。ノーマルモードがリニアな特性だが、ゆったり走らせるならECONモードが適している。
 フットワークも極めて素直。最近のホンダ車らしくコーナー半径や速度に対する操縦特性の変化が少なく、セオリーどおりに舵を入れ加減速制御すれば力学的に正しくコーナリングしてくれる。また、切り返しのロール戻りも含めてストローク速度の抑制がよく、しなやかなのに収束がいいので安心感も高い。操舵や加減速の補正も少なくて済むので精神的にも肉体的にもストレスが少ない。
 段差乗り越え等で沈み込みストロークを感じさせる乗り心地も好感触。低重心をソフトサスで纏めたような乗り味に開発陣の見識の高さを感じた。
 e:HEVのドライバビリティとしっとりとしたフットワークの組み合わせは車格感をアップ。アコードクラスの味や質をシビックサイズに纏め直した感じである。簡単・安心・速いの三拍子揃いと言い換えてもいいだろう。
 だからといってファントゥドライブを求めるタイプとは言い難い。e:HEVのスポーツモードにはレーシングエンジン的サウンドを響かせるギミックも用意。そういう楽しみ方もあるのだろうが、走り全体の印象からすると個人的には蛇足の感もある。
 上級クラスの高い走りの質やゆとり、そして安心を感じさせるのがシビックe:HEV。高速巡航でのパラレル制御を試せなかったのは残念だが、車体サイズ以上に大人味のツーリングモデルに仕上がっている。注目の一台だ。


直噴化された新開発2ℓエンジンを採用した新型e:HEVが見どころ。呼称は変わらないが、制御面を含めてパワートレーン全体が大幅に強化されており第2世代に進化を遂げている。今秋登場予定のSUVモデル、ZR-Vにも搭載される注目のユニットだ。

キャビン、ラゲッジ、インテリアに関してはターボモデルと共通でオーソドックス。新型電動コンプレッサーの採用でエアコン作動時のノイズも低減されている。


パワー(加速)表示

チャージ(減速)表示

減速セレクター表示

視認性に優れた10.2インチ高精細フルカラーメーター。加速、減速、減速セレクター操作といったドライバーの動作に合わせたパワーメーター表示が分かりやすい。

シビックe:HEV&ターボ 試乗インプレッション
ターボ車は1.5ℓながら低中回転域のトルクが太く、レスポンスも良好。加速性能や余力では高く評価できるが中庸域の力強さとコントロール性はe:HEV車が優れる。相対的には回す楽しみがターボの魅力だ。また乗り心地もターボ車は硬め。e:HEV車では意識しなかった段差乗り越えで突き上げが目立つ。コーナリングの基本特性は共通だが、挙動の滑らかさでe:HEVが上回る。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
AUTOSPORT web
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
motorsport.com 日本版
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
くるまのニュース
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
motorsport.com 日本版
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
AUTOSPORT web
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
乗りものニュース
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
くるまのニュース

みんなのコメント

4件
  • ホンダは国産メーカーのなかで最も車の値上げをしているメーカー。我々昭和から車に乗ってる人間からみるとシビックは250万は上昇。その値上げ幅は尋常ではない。もはや普通のサラリーマンが買う価格帯の車ではない。フィットあたりもいいグレードだと300近くなるし、若い給料が安い今の大半の人が自力で車買うのはホンダだと軽自動車しか買えない。
  • 国土交通省関東運輸局は31日、必要な検査をせずに車検を通していたとして、自動車ディーラー「ホンダカーズ東京中央」の王子店(東京都北区)について、道路運送車両法に基づき民間車検の指定を取り消した。整備士2人の車検の検査員資格も実質的に取り消した。違反台数は計1187台に上るという。

    不正のホンダ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村