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Moto3バレンシア決勝:鈴木竜生、悔しい4位。ガルシアがキャリア初優勝

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Moto3バレンシア決勝:鈴木竜生、悔しい4位。ガルシアがキャリア初優勝

 MotoGP最終戦バレンシアGPのMoto3クラスの決勝レースが行われ、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)がキャリア初優勝を挙げた。

 開始前のサイティングラップの段階で、アロン・カネット(Sterilgarda Max Racing Team)がマシンから白煙を吹いてクラッシュ。オイルが撒かれてしまったようで、後続の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)もクラッシュを喫してしまう事態となった。

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 これによってレースはスタートがディレイ。コース清掃を経て11分の遅れでレースが開始された。

 良いスタートを切ったのはマルコス・ラミレス。ラミレスはターン2で先頭を確保し、そのまま後続を引き離しにかかった。一方でその直前、ジャウマ・マシア(Mugen Race)が転倒し、戦線を離脱した。

 オープニングラップはラミレス、アンドレア・ミーニョ(Mugen Race)、セルジオ・ガルシア、鈴木竜生(SIC58 Squadra)のオーダーだ。

 2周目、ターン11でマーカー・ユルチェンコ(BOE Skull Rider Mugen Race)、デニス・フォッジア(SKY Racing Team VR46)、ジェレミー・アルコバ(Kömmerling Gresini Moto3)、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra)、カルロス・タタイ(Fundacion Andreas Perez 77)の5台が絡む多重クラッシュが発生した。

 そして先頭が3周目に入ったタイミングで、レッドフラッグが掲出。レースは中断された。激しく転倒したフォッジアの容態が心配されたが、幸い大事には至らず。脳震盪を起こしているとのことで、救護が行われた後、検査のために病院に搬送された。

 その後レースディレクションからはクイックリスタートで、周回が減算された計15周でレースが再開されるという通知が為された。

 そして20分ほどの中断を挟んでレースが再開されることになった。気温13℃、路面温度13℃とコンディションは変わらず寒冷な状態だ。

 リスタートではミーニョがホールショットを奪ったが、直ぐにラミレスにかわされてしまった。そこからラミレスが先頭のまま1周目を終え、2番手にミーニョが続いた。またホームストレートでカネットを交わして鈴木が3番手に浮上した。

 先頭集団は6台程の集団が抜け出しており、鈴木はその集団の中でじわりと2番手にポジションを挙げて3周目に入った。

 4周目、またしても多重クラッシュが発生。ターン4でダラポルタがハイサイドを喫すると、その後方にいたトニー・アルボリーノ(VNE Snipers)、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)の3名が避けきれずに衝突。クラッシュとなった。さらに次の周にはターン5でラウル・フェルナンデス(Valresa Angel Nieto Team)も転倒。転倒多発のサバイバルレースの様相を呈してきた。

 先頭ではラミレスが変わらず引っ張っていくが、ペースが上がらないため、追い上げを許し8台の集団となった。

 6周目には鈴木がガルシア、そしてミーニョ、さらにザビエル・アルティグス(Leopard Impala Junior Team)にも追い抜きを許し、5番手にまで後退した。

 ガルシアはラミレスにも襲いかかってそのままオーバーテイク。先頭に立った。

 アルティグスは10周目にラミレス、ガルシアをターン2で抜き去り、ワイルドカード参戦ながらトップに浮上。そのまま先頭を引っ張った。

 2番手はガルシアとミーニョがバトルを展開していることで、結果的にアルティグスはギャップを拡大。加えてファステストラップを更新する走りで差を広げにかかった。

 残り4周、鈴木は3番手のミーニョに追いついて背中を突き始めると、ターン10で素早くオーバーテイクを完了。3番手に上がった。

 しかし、ミーニョが接触上等の激しいチャージをかけてくると、鈴木は4番手に後退した。

 残り2周、アルティグスがターン1でオーバーランを喫し、先頭はミーニョに入れ替わった。鈴木は前を狙ったがブレーキで止まりきれなかったことで、変わらず4番手に留まった。

 そしてレースはラストラップに突入。ターン8で鈴木が3番手に浮上してきた。

 勝負の最終コーナーではガルシアがミーニョのインに飛び込み、そのまま先頭を奪取。トップでチェッカー。キャリア初優勝だ。

 2位はミーニョ。キャリア100戦目を表彰台で飾った。

 3番手争いも白熱。同じく最終コーナーでアルティグスが鈴木をイン側から追い抜いていき、アルティグスがワイルドカード参戦ながら3位表彰台を獲得した。

 鈴木は最終コーナーの攻防で破れ、4位。日本、オーストラリアに続く悔しい順位となった。

 他の日本勢は10位に小椋藍(Honda Team Asia)、13位に鳥羽海渡(Honda Team Asia)、16位真崎一輝(BOE Skull Rider Mugen Race)、19位佐々木という並びとなった。

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