70代が支える“マイカー社会”の現実！ 免許返納後、移動の選択肢はどう変わるのか？

自動車利用の実態

　筆者（牧村和彦、モビリティデザイナー）が理事を務める計量計画研究所が先日公表した全国の道路利用者特性結果（データから読み解く～新型コロナ後の新たな自動車利用動向～）に、2021年の最新動向がまとめられている。

　それによると、普段道路を走行している人の平均年齢は57.6歳、最も多い年齢層は

「70～74歳」

と報告されている。10年前は60～64歳が最頻値であり、20年前は45～50歳だったそうであり、まさに団塊の世代が今もなお道路利用の“中心”であることを物語っている。

Comments

[小太郎]

近所のお年寄りがクルマをやめて1年ほど町内のコミュニティバスを利用していたが、夏の40℃近い酷暑の中で自宅から200メートル離れたバス停への往復や炎天下での待ち時間等でへとへとになり、しかたなくタクシーも使っていたが金額が高く、結局またクルマを購入して乗っている。

[reg*******]

そもそも昔は路線バスが充分あったのに廃止されたり著しく不便になったという地域は各地にあり、そうなると生活するにはマイカーや自転車に頼らざるを得ないのが現実。
慣れない都市部への移住やスマホの使いこなしを高齢者に強要したところで問題解決にならないだろう。