現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 軽井沢の「アンシエントホテル浅間軽井沢」はクルマを愛するホテル

ここから本文です

軽井沢の「アンシエントホテル浅間軽井沢」はクルマを愛するホテル

掲載 更新
軽井沢の「アンシエントホテル浅間軽井沢」はクルマを愛するホテル

クルマ好きたちと、軽井沢の「アンシエントホテル浅間軽井沢」に行ってきました。ここのホテルのオーナーもシトロエンを愛し、前から存じ上げていた方なのですが、こちらに1930年式のシトロエンC6が納まり、そのクルマの為のガレージができたというので、仲間でお邪魔した次第なのです。

関越自動車道をクラシックカーで

「1930年製だけど」シトロエンC6を乗せていただきました

久しぶりにエンジンをかけますので「かかるかしら…」と恐るおそるかけてみたところ、何事もなかったように一発始動。むしろ、勢い良くガスが送り続けられた直後にかける場合などよりかかりがよいのでは、と感じるほど。遠くまっすぐな関越自動車道をこのクルマで走ったことが今までありませんでしたが、なんとも心地よいドライブでありました。

燃費も良好。結局15リッターほどを残して軽井沢往復はこなしましたので7.5キロ~8キロくらいは走ったのではないでしょうか。まあ、褒められた数字ではないですが、30年前のV6ツインターボのクルマです。街中で乗るよりはこういうところで乗るのがふさわしいクルマのようですね。低いところで心地いいビートを奏でながら、あっという間に藤岡。そしてあっという間に軽井沢でした。

アンシエントホテル軽井沢にて

軽井沢のずっと奥の方。白糸ハイランドウェイを入るとすぐ、すなわち鬼押出の方からですと終点に近いところにあるのですが、静かな山小屋のような佇まいです。まだきれいな建物はどこか和洋折衷な雰囲気も残しつつ、静かに軽井沢の時間に身を委ねることができるような雰囲気に満たされたお宿です。そこに新旧さまざまなクルマで仲間が大集合。一緒にご飯を食べて、お酒を飲み、星を見たりして思い思いの時間を過ごしました。そしてせっかくですからと例の1930年式のC6を拝見させていただくことに。今時のシトロエンとは当然だいぶ印象が違います。

しかし、かなり大きく見えるボディは実はそんなに大きくもなく。しかし堂々としたものです。ラジエーターの上のキャップの部分のマスコットはフランスでは、日本の鳩ではないですが、皆から珍重される動物なのだそうですが、凛々しい鶏が立っています。なんでも調べてみると、創業者アンドレ・シトロエンの一族、息子さんか誰かが乗っていたといういわくのある個体なのだとか。ただ資料が乏しく確証はないとのことでしたが。

とにかくノーブルなその佇まいは今でもけっして褪せない堂々たるものです。この納まっているガレージというのもこのクルマのために特別にあつらえられたものだそうです。中は板敷きになっていて、暖炉も据え付けてあります。そしてここにシャレたカッバード(食器棚の小さいもの)とオーディオも完備。火を見ながら座っているとまるで我が家にいるかのようなくつろぎを覚えるのです。今回いらしていた方のお一人が、愛蔵のポータブル蓄音機と、このクルマに合わせた年代の曲の78回転版のレコードを持ってこられて皆で夜、明かりを消して、クルマの横で当時の名曲に耳を傾ける訳です。まるで当時にタイムスリップしたかのよう。

遠くの星たち

軽井沢、ちょっと五月蝿いくらい星が出ます。ホテルには星に詳しいスタッフの方がいて説明してくださいました。その中で「あの星の光は230万光年の彼方から届いているのです」星に惹かれる人の気持ちも少しわかったような気がします。しかし、クラシックカーの横で、当時さながらの音楽を聴いているその時間には、何万年もかけて地球に届いている星の光にも増して、リアリティと、理由はわからない懐かしさを帯びたロマンがあるのです。

暖かいホットワインで温まりながら過ごす冬の軽井沢。とても素敵な場所を発見しました。何もしない贅沢がここにある。この週末は実に贅沢な時間を過ごせたなと思いました

客人にあれやこれやと盛りだくさんにすることが、はたしていいサービスかと言われると疑問です。自然に行き届いているが、過ぎないのいいのです。そんなお宿でした。マジでまた個人的に行きたい。そう思いました。

アンシエントホテル浅間軽井沢についてはこちらから
http://www.ancient-hotel.com/

[ライター・画像/中込健太郎]

※当記事は過去公開した記事の再編集版です

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
ベストカーWeb
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
AUTOSPORT web
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

138.8145.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0298.0万円

中古車を検索
ビートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

138.8145.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0298.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村