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NISMO入りの千代勝正、チャンピオン獲得へ「プレッシャーもありますが、全力を尽くすしかない」

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NISMO入りの千代勝正、チャンピオン獲得へ「プレッシャーもありますが、全力を尽くすしかない」

 2024年のスーパーGT GT500クラスは、すでに各メーカーから参戦ドライバー、チーム体制が発表され、1月23日からマレーシアのセパンサーキットでは、4年ぶりにウインターテストがスタート。各陣営がシーズン開幕に向けた動きを本格化させている。2024年、多くの移籍があるなかで、ニッサン/NMC勢のエースナンバーを背負うNISMO入りを果たした千代勝正に、2024年に向けた意気込みを聞いた。

 千代は1986年生まれ。レーシングカートを経て、2006年にニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)のスカラシップを得ると、フォーミュラチャレンジ・ジャパンや全日本F3で活躍。2012年からはスーパーGT GT300クラスに参戦すると、翌年からはヨーロッパでもニッサンGT-RニスモGT3を駆り大活躍をみせた。

ニッサン/NMC、2024年のGT500ラインアップを発表。タイヤ、ドライバーとも変革の年に

 2015年にはスーパーGT GT300クラスに戻り、GAINERでチームタイトル獲得に貢献。2017年にはMOLAからGT500クラスデビューを飾り、2022年、そして2023年と高星明誠とのコンビでランキング2位につけていた。「2年続けてチャンピオンに届かなかったので、とても悔しいシーズン」となっていたが、2024年からはNISMOに加入。ロニー・クインタレッリと組み、初のチャンピオンを目指すことになった。

 スーパーGTのウインターテストが行われていたセパンで取材に応えた千代は、2024年からのNISMO入りについて「正直自分としても驚きました。3号車のクルーともう一度仕切り直すというかたちもあったと思いますが、全体の動きのなかで23号車のドライバーに選んでいただいて、非常に光栄に思っています」と語った。

 NDDP育ちの千代にとってNISMO加入、そしてニッサンのエースナンバーである『23』をつけて戦うことは大きなプレッシャーがかかるものでもある。2006年、NDDP入りした際にも目標はNISMOでGT500を戦うことだと述べていた千代は、『23』をつけて戦うことについて「もちろん感慨深いところはあります。2006年からだと18年経っていて、時間はかかってしまいましたけど(苦笑)」と笑顔をみせた。

「これまで素晴らしい先輩ドライバーたちが継承してきたカーナンバーですからね。日本人ドライバーで言えば影山正美さん、本山哲さん、柳田真孝さんがいて、松田次生さんが継いできた番号で、そういった蒼々たる先輩ドライバーたちの伝統を受け継いでいかなければいけないですから」

 しかし、千代にとって目指すのは『23』をつけてNISMOで戦うということだけにはもちろん留まらない。「正直、チャンピオンを獲ることが目標なので、カーナンバーについてはそれほどこだわりはなかったですが、選ばれたからには嬉しいですし、23号車をドライブしながら達成しなければいけないプレッシャーもありますが、全力を尽くすしかないと思っています」と千代は意気込んだ。

 今季千代、そしてNISMOはその目標達成のために、これまで慣れ親しんだミシュランからブリヂストンにスイッチして戦うことになる。セパンテストでは、各車とも行っているメニューが異なるためタイムはそれほど参考にはならないものの、千代が新たなチームメイトのロニー・クインタレッリ、そして3号車をドライブする高星明誠、三宅淳詞とともに乗り込んでいるNMC開発車両の230号車ZニスモGT500は、僅差のなか好タイムも記録している。

 千代はタイヤが変わることで「バランスが大きく変わるようなことはありませんが、タイヤの特性やグリップの出し方が違うところはあります。でも、ドライバーとしてはぜんぜんアジャストできる部分だと思います」と、タイヤ銘柄が変わってからも好感触を得ている様子だった。ただ、一方でGT500クラスでは12台が使用するブリヂストンに変更することでの難しさもある。

「ブリヂストンさんはユーザーが多く、同じマテリアルを使っているチームが多いので、差が少ないなかでちょっとした違いを積み重ねていかなければいけないと思います。シビアさは増すと思いますね」

 多くの熱いファンが期待を寄せるニッサンの新体制。千代がその声援を目標に繋げることができるのか、2024年の大きな注目ポイントと言えそうだ。

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