運営元:外車王SOKEN
著者 :木谷 宗義
確かに便利で快適になったけれど…。昭和世代のクルマ好きとして消えないモヤモヤとは?
生産終了が発表されると、急にそのクルマが愛おしく見えてきてしまうのは、クルマ好きの性というもの(ですよね?)。2023年の今、その対象はアウディ「TT」ではないでしょうか?
遊びなんてナシ!クルマは技術と性能じゃ~と言わんばかりに真面目を貫いてきたアウディが、1998年に投入した2+2クーペ(とロードスター)であるアウディTT。2006年に2代目へ、2015年に3代目へとフルモデルチェンジを実施しても、コンセプトやスタイリングを大きく変えず、クルマ好きを魅了し続けているのは、ご存じのとおりです。
初代誕生から25年目の2023年に、生産終了となることが明らかに。惜しむ声が、多くのクルマ好きから上がっています。
中古車マニアーズのみなさんも、きっとこの生産終了のニュースに何らかの気持ちを抱いたはず(そして、中古車情報サイトをチェックしたはず)。今回の中古車マニアーズガイドは、そんなアウディTTに焦点を当ててみます。
■左・6MT・クワトロの「マニア仕様」で始まった
アウディTTは、マニア度の高い人ほど「初代のスタイリングこそ至高!」と思っている人が多くいます。たしかに、あの実用性を度外視したスタイリングは、インパクトのあるものでした。
上下に薄いサイドウィンドウは、顔を出すのもままならないほど小さく、リヤシートはシート自体しっかりしているものの、低いルーフのおかげで人が乗るのは困難。まさにデザインコンシャスという言葉がピッタリな、異端児だったのです。
しかも、当初は日本でも「左ハンドル/6MT/クワトロ」しか販売されておらず、それもマニア心をくすぐりました。「ベースボールグラブ」という野球のグローブをモチーフにした、レザーのインテリアもカッコよく、「違いのわかる大人のクルマ」を感じさせてくれたものです。
中古車マニアーズとしても、この初代/初期型/ベースボールグラブ内装は究極のアウディTTとして崇拝しますが(大げさ?)、実際に乗るとなると25年前のクルマはもはやネオクラシック。気軽に手を出せるクルマかというと、難しくなってきているお年頃だといえるでしょう。
■「TTの世界」はどの世代にも
では、マニアーズとして乗るべきTTは何か? こんなふうにいうと元も子もありませんが、「TTなら何でもいい」と私は思います。
なぜって、スタイリングの美しさは初代から今に至るまで大きく変わらず、さらにボディサイズもそれほど大きくなっていない。つまり、「TTらしさ」は、どれを選んでも味わえる。ならば、「この仕様じゃなきゃイヤだ」なんて言わず、TTらしさを味わってみようじゃありませんか!というわけ。
上下に薄いサイドウィンドウがついたドアを開け、低いシートに腰を下ろせば、そこには他のどのクルマにもない世界観が待っています。エンジンをかけて走り出せば、日常のすべてがスポーツドライビング。
こだわり抜いた1台を愛でるのも素敵なマニアーズライフですが、この世界観を体験しておくことがマニアーズ人生の中で大きな価値になると思うのです(お前も乗れよ!というツッコミ歓迎)。
とはいえ、3世代25年にもわたって生産されてきたバリエーションは多岐にわたります。ある程度は絞り込まなくてはいけないでしょう。そこで、「もしも自分が乗るなら」と考えて、マニアーズ的TTを選び出してみます。
■筆者が選ぶのは2代目後期「1.8TFSI」
今、手頃な価格でTTを手にするなら、2代目(8J型)。2006~2015年に生産されたモデルで、初期モデルこそ15年が経過しているものの、まったく古く見えず、またメカニズム的な信頼もあがっているといえるからです。しかも、価格は100万以下から。いわゆる“100ドロ”的な楽しみ方ができます。
この世代はMTが用意されず、全モデルがDCTのSトロニックとなるものの(TT RSを除く)、ダウンサイジングターボならMTよりもATのほうが合っていると言えるでしょうから、ここは問題なし。大きな選択はFFかクワトロAWDのどちらにするか、でしょう。
1998年当初のコンセプトに忠実なのはクワトロですが、日常づかいなら軽快で故障箇所も少なくなる(はず)のFFで十分。さらに、パワフルでないほうが日常的にガンガン踏める楽しさがあると考えるタイプなので、211psの2.0リッターではなく、後期モデルで設定された160psの1.8リッターを積極的に選びたい。
S-lineパッケージもレザーシートもないけれど(オプション仕様)、シンプルなスタイルでカジュアルに乗ってみたいと思うのです。ボディカラーも、造形が際立ちグリルなどとのコントラストもキレイな、シルバーで。
もちろん、2.0TFSTクワトロの盤石さや272psの「TTS」340馬力もの大パワーを発生する「TT RS」もそれぞれに魅了があるので、これはもう本当に好みの問題。予算を200万円級まで上げれば3代目だって視野に入りますから、選び出すとキリがなくなります(笑)。今回の個人的ベストTTは、2代目後期の1.8TFSI(FF)としておきましょう、
■二度と生まれない理屈ぬきのカッコよさ
SUV人気が加速している昨今、クーペは下火。クラウンやプジョーのセダンまで、クロスオーバーになる時代です。車高の高いSUVは床下にバッテリーを搭載しやすいパッケージングであることからも、この傾向はこれからも変わらないでしょう。
ということは、「乗用車ベースのスポーツカー」というクルマも、生まれにくくなるはず。そういう意味でも、アウディTTの存在はこれからますます稀有なものになっていきます。マニアーズ的には、初代から新車までタマ数も多く選びたい放題の今、アウディTTはもっとも旬なとき。
コンセプトを色濃く反映した初代を選ぶのも、筆者が考えるように100万円の2代目を日常的に乗るというのも、そして最後の新車を買っておくのも、どれも間違いのない選択になるでしょう。なんたって、理屈ぬきに魅力的なクルマなんですから!
[画像/Audi・ライター/木谷宗義]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
デザインの“美・醜”が、三つ巴で
交互に巡るのが凄い◎●輪◎●
※VW,PORSCHEは別枠♘