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英国のトヨタ・ランドクルーザー・マニア(2) 60系は日本から個人輸入 頂点を極めた80系は4台も所有!

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英国のトヨタ・ランドクルーザー・マニア(2) 60系は日本から個人輸入 頂点を極めた80系は4台も所有!

「鉄の豚」の愛称とともに世界で活躍した50系

ショートボディの40系は魅力的だが、トヨタ・ランドクルーザーと聞いて一般的にイメージされるのは、5ドアのワゴンボディだろう。その原点は、ジープ・ワゴニアへ影響を受けたと思しき、1967年の50系へ遡る。

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40系のシャシーを延長し、道を選ばないワゴンは誕生した。1970年に発売される、ランドローバー・レンジローバーより先に。50系の生産は13年間続き、「鉄の豚」という愛称とともに世界中で活躍している。

しかし、その殆どが酷使されたためか、残存数は極めて少ない。トーマス・オーブリー・フレッチャー氏のランドクルーザー・コレクションにも、まだ含まれていない。

レンジローバーへ迫る快適性を獲得した60系

50系の後継に当たるのが、1980年に登場した60系。英国でも大成功を収めたランドクルーザーだ。映画007でジェームズ・ボンドを演じた俳優、ロジャー・ジョージ・ムーア氏も、愛用していたことが知られている。

フレッチャーは2台を所有するが、日本から個人輸入した、1989年式のHJ61がお気に入り。ステッカーで飾られたボディに、力強いディーゼルターボエンジンが載っている。

60系は改良の度に高級感を増し、レンジローバーへ迫る快適性を獲得していった。樹脂製のダッシュボードは、いかにも堅牢そう。エアコンが備わり、フロアにはカーペットが敷かれ、ドアミラーは電動で動く。車内でボディパネルが露出した部分は、殆どない。

ソフトなラインでクラシカルな雰囲気の50系から、スタイリングは直線基調へ一新。シンプルだが、主張の強いフロントマスクが凛々しい。筆者は、歴代のランドクルーザーで1番カッコいいと思う。

以降のランドクルーザーへ確かな影響

4.0L直列6気筒ディーゼルターボの最高出力は135psで、充分なトルクを得られるのは1500rpmから3500rpmの間と、パワーバンドは少々狭い。4000rpmがレッドゾーン。車重は1900kgあり、軽い40系ほど活発な印象は得られない。

前オーナーによってリフトアップされ、通常より大径のオフロードタイヤを履くが、フレッチャーはオリジナルへ戻したいと考えている。酷く遅いわけではないが、重心が高く、身のこなしは若干不安定。とはいえ、乗り心地は40系より遥かに褒められる。

天井側の高度計やポップアップ式サイドウインドウなど、こだわりのディティールも沢山。この60系は、以降のランドクルーザーへ確かな影響を与えたといえる。

時間を超越したかのように生産が続く70系

他方、1960年代には40系の分化版となる、70系も誕生する。5ドアのワゴンボディに、排気量の小さいエンジンを積み、40系譲りの悪路性能を担保。60系より質実剛健なランドクルーザーという位置付けで、飾らない働くオフローダーという側面を持っていた。

60系はオーバースペックだという、欧州や日本市場が主なターゲットになった。更にライトデューティ志向な、ランドクルーザー・プラドへも派生している。

70系は改良が加えられ、時間を超越したかのように生産は継続中。オーストラリアや南米、アフリカ、東南アジアなどでは、まだ新車で購入できる。フレッチャーのコレクションにも含まれることは、いうまでもない。

1つの技術的頂点を極めた80系

かたや60系は、1989年に80系へ進化した。歴代のランドクルーザーで、1つの頂点を極めた世代と表現できるだろう。燃料噴射エンジンなど先進的な技術を採用しつつ、複雑な電子制御システムは実装前で、タフでありつつ整備もしやすかった。

80系を4台も所有するフレッチャーだが、彼のお気に入りは、ダークグリーンのVXグレード。1995年式の英国仕様で、走行距離が非常に短いオリジナル状態にある。良好なディーゼルターボなら、今でも高い価格で取引されているという。

エンジンは、4164ccの直列6気筒。4バルブ化され、実用回転域はやや拡大している。カーブでの安定性は向上し、オンロードでも普通のワゴンの延長として乗れる実力を獲得。5速MTの変速感も格段にスムーズで、80系なら軽快に市街地を走れる。

これまで以上に高級志向でもある。内装にはレザーやウッドが用いられ、ダッシュボードは曲線的で優しい。スライド式ウインドウなど、従来的な機能も残されているが。

この続きは、英国のトヨタ・ランドクルーザー・マニア(3)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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