生産台数500台の限定車。より軽量で、よりパワフルに、ウイングも増えた!
2020年2月6日、ドゥカティがイタリアで、パニガーレV4をさらに進化させた「スーパーレッジェーラV4」を発表しました。
この新たなスーパースポーツはドゥカティの市販車史上、もっともパワフルで最先端のテクノロジーを搭載。生産台数は限定500台で、1台1台にシリアルナンバーが刻まれます。
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スーパーレッジェーラV4は、すべてのシャシー構造部材(フレーム、サブフレーム、スイングアーム、ホイール)が複合材料で作られた唯一の公道走行可能なバイク。これらのコンポーネントにより重量は6.7kgの軽量化に成功しました。
サーキット・パフォーマンスを最適化するため、スイングアームを長くし、パニガーレV4から寸法も変更されています。その結果、より速いコーナーの進入と立ち上がりを実現したとのことです。
ドゥカティのオフィシャル・テストライダーであるアレッサンドロ・ヴァリアは、レーシングキットとスリックタイヤを装着したスーパーレッジェーラV4を駆り、ムジェロ・サーキットで1分52秒45のタイムを記録。
これは、イタリア・モータースピード選手権( CIV)で2019年のタイトルを獲得したミケーレ・ピッロがパニガーレV4 R SBK仕様で出したタイムとわずか2秒以内という驚異的なタイムです。
数多くのコンポーネントは、高度な空力形状に成形されたカーボンファイバー製。これには、現行のMotoGPマシンと同等以上の空力性能を提供するフェアリングも含まれています。
空力分野で最高のパフォーマンスを発揮した2016年のドゥカティMotoGPマシンからヒントを得た“バイプレイン・ウイング”は、270km/hの速度で走行したときに50kgのダウンフォースを発生。これは、パニガーレV4 およびV4 Rのウイングによって生成されるダウンフォースよりも20kg大きな数値となっています。
このダウンフォースによって、ホイールアップの傾向が抑制されるため、加速性能とブレーキング時の安定性が向上されます。
搭載される998ccV型4気筒エンジンは、パニガーレV4 / V4 Sの1,103ccV型4気筒エンジンよりも2.8kg軽量に仕上げられました。
欧州の公道走行可能な構成で最高出力224PSを発生し、 サーキット走行専用のアクラポヴィッチ製チタニウム・エグゾーストを装着すると、234PSにまで引き上げることが可能に。
車体の乾燥重量はパニガーレV4より16kg軽い、159kg。カーボンファイバー、チタニウム、マグネシウムに加え、機械加工されたアルミニウム製コンポーネントの採用したことで、この軽さが実現されました。
サーキットにおけるパフォーマンスを高めるために、専用の電子制御システムも開発。ライディングモードはあらかじめ、レースA、レースB、スポーツの3つを搭載。さらに好みに応じて5種類のモードを追加できます。
ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)とドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウンは最新世代のEVO 2へと進化されています。
その他の標準装備で、加圧式フォークと機械加工されたアルミニウム製フォークボトムを備えた軽量オーリンズ・サスペンション・システム、初期の圧縮段階における路上の凹凸やうねりの吸収力が改善されたMotoGP由来の油圧バルブを備えたチタニウム性ショックアブソーバーが含まれています。
欧州では2020年6月に納車可能となる予定です。
[ アルバム : DUCATI Superleggera V4の写真をまとめて見る! はオリジナルサイトでご覧ください ]
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「スーパーレッジェーラV4」のオーナーとなる人は、スペシャルすぎる特別パッケージが用意される!
オーナーには、専用のエアバッグが内蔵されたプレミアム・レザースーツとカーボンファイバー製ヘルメットを購入する機会が設けられるそうです。
レザースーツはダイネーゼ製で、D-air エアバックシステムを搭載。ヘルメットは、航空グレードのカーボンファイバーを使用したアライヘルメット製。
いずれもスーパーレッジェーラV4に合わせたカラーリングが施されます。
さらにドゥカティはスーパーレッジェーラV4を購入したエンスージアストのための特別パッケージも用意。
オーナーがムジェロ・サーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するパニガーレV4 Rに試乗することができる「SBKエクスペリエンス」へ参加する機会を作るとのこと。
そして、30人のスーパーレッジェーラV4オーナーは、「MotoGPエクスペリエンス」を楽しむことを可能に。
このプログラムでは、MotoGPオフィシャル・ライダーのアンドレア・ドビツィオーソとダニーロ・ペトルッチが駆るデスモセディチGP20で、サーキットを試乗するというドゥカティ史上初の機会が用意されます。
価格や、日本での販売台数や発売時期は未定です。追加情報が入り次第、お伝えします!
まとめ:西野鉄兵
ドゥカティのスーパースポーツマシン情報
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みんなのコメント
新規バイク初期型は我慢して最低でも2年目以降を買うのが正解。
発売前の試行錯誤によるテスト走行では得られないレース等での実戦データからフィードバックされたマシンは限りなく本来求めていた完成度に近づいた状態。
今年発売されるホンダ新型CBR1000も同じ事。