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【価格/サイズは?】BMW 5シリーズ改良新型、ハンズ・オフ可能に ツーリング/セダン/プラグインHV/ディーゼルを解説

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【価格/サイズは?】BMW 5シリーズ改良新型、ハンズ・オフ可能に ツーリング/セダン/プラグインHV/ディーゼルを解説

5シリーズ マイナーチェンジ

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】改良型BMW 5シリーズ/ベンツEクラス【比べる】 全96枚

画像はすべて欧州仕様となります。

9月28日。BMW日本法人は、アッパーミドル・クラスのプレミアム・サルーン&ワゴンである「5シリーズ・セダン」および「5シリーズ・ツーリング」の改良型を発売した。

今回の改良型は、ビッグ・マイナーチェンジにあたる。

ドイツ本国をはじめヨーロッパでは既に5月末に発表されていたが、それから4か月という比較的短いスパンで日本にも導入された。それだけ、ドイツ本社も日本法人も、この国の市場における5シリーズの重要性を認識しているということだろう。

さて、前述のように5シリーズはBMWのラインナップでは中核的な、アッパーミドル・クラスのプレミアム・セダン&ワゴンだ。

じつは、BMWの「○シリーズ」という名称と3桁表記の数字の車名は、この5シリーズから始まった。

1972年に初代の5シリーズが発表され、現行世代は2016年に発表された7代目にあたる。

日本では翌2017年から発売され、少し遅れてワゴン版のツーリングも導入されている。では、大きく進化した改良型BMW5シリーズの概略を紹介していこう。

改良新型5シリーズ 外観

改良型5シリーズのボディサイズは、全長4975×全幅1870×全高1480mm(523i)、ホイールベースは2975mm。従来型より全長がわずかに長くなっているが、他はほぼ変わらない。

今回の改良型はフル・モデルチェンジではなくビッグ・マイナーチェンジにあたるから、ボディパネルのような外板はキャリーオーバーされているものの、前後のデザインは大きく変わっている。

フロントまわりでは、最新のBMW車と同様に、伝統のキドニーグリルをよりワイドに一体化するとともに立体的な造形とすることで、格式とエレガンスを際立たせている。

ヘッドライトのデザインはL字型のLEDライトを採用することで、BMW伝統の4灯ライトを表現しながら、モダンかつスポーティなイメージを強調。

リアまわりでは、BMW伝統のL字型リア・コンビネーションライトをより立体的な造形とし、周囲をブラックアウトすることで、精悍な印象を与えた。さらに、より立体的になったバンパーにワイドな台形型エグゾーストパイプを装備することで、高級感あふれる洗練されたリアビューに。

サイドビューは、BMWらしいショート・オーバーハング、長いボンネット、美しいルーフライン、そして長いホイールベースにより、室内の居住性を高めつつ、クーペに近い美しいプロポーションとなっている。もちろん、CピラーにはBMW伝統の「ホフマイスター・キンク」のデザインを踏襲している。

改良新型5シリーズ 内装/コネクティビティ

画像はすべて欧州仕様となります。

大きくイメージを一新したエクステリアに対し、インテリアは従来型とさほど変わっていない。

スイッチパネルは、すべてハイグロスブラックとすることで品質感をさらに高めている。また、523iを除くグレードでは本革シートが標準装備されており、高級感を演出した。

コネクティビティにおいても、大幅な進化を遂げている。

AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナルアシスタント」を標準装備。これは「オーケイ、BMW」と話しかけることで、車両の操作や目的地の設定などが可能となる。

このシステムには名前を自由に付けることが可能で、「オーケイ、BMW」だけでなく「5シリーズ」とか、呼びかける言葉を任意に設定することができるため、愛車により親しみを感じられるようになるだろう。

また、Apple CarPlayにも対応したBMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナルも標準装備。スマホで事前に検索した目的地を車両に送信できるなど、利便性を大幅に高めた。

さらに、車両のキーを持たずとも、iPhoneをドアハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらにエンジンの始動も可能なBMWデジタルキーも標準装備する。

改良新型5シリーズ パワートレイン

ユーザーの多種多様なニーズに応えるため、複数のパワートレインの選択肢を提供するというBMWの理念「パワー of チョイス」に基づき、改良型5シリーズは日本仕様でも豊富なエンジン・バリエーションを展開している。

ガソリン・エンジンでは、185ps/29.6kg-mを発生する2Lの直4ターボ(523i)、252ps/35.7kg-mを発生する2Lの直4ターボ・高出力型(530i)、そして340ps/45.9kg-mを発生する、BMWの伝統である3Lの直6ターボ(540i)と、3種を設定している。

ディーゼルエンジンは、環境に優しいクリーン・ディーゼルとしても定評がある、190ps/40.8kg-mを発生する2Lの直4ディーゼル・ターボ(523d)を設定。

さらに、2Lの直4ガソリン・エンジンと電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド・システム搭載車(530e)も設定。システムトータルで294ps/42.8kg-mを発生し、従来型よりもパワーアップして電気モーターを環境性能だけでなくスポーツ走行にも利用している。

200Vの普通充電なら約4~5時間でフル充電でき、電気だけで54km(WLTCモード)の走行が可能だ。

駆動方式はFRが基本だが、ディーゼルとガソリン直6搭載車には4WDの「xドライブ」も設定されている。

改良新型5シリーズ 装備/ADAS

改良新型5シリーズの装備面のトピックは、BMWが国内認可取得モデルとして初導入したハンズ・オフ機能の搭載。

「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」は、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減する安全運転支援システム。運転手が絶えず前方に注意し、周囲の交通や車両状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限り、ステアリングから手を離して走行が可能となるもので、レベル2の段階にあたる。

これが、全モデルに標準装備されているのだ。

ここで紹介するいわゆるADAS機能は、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度・正確性が向上したもの。

主要な機能としては、アクティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロール・アシスト、サイドコリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などがあり、標準装備となる。

さらに最新のBMW車に装備されて評判の「リバースアシスト機能付きパーキング・アシスタント」も標準装備する。

リバースアシストとは、車両が直前に前進したルートを最大50mまで記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となる機能だ。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することができる。

改良新型5シリーズ ツーリング

ワゴン版である「ツーリング」も、セダンと同様にビッグ・マイナーチェンジが施された。

フロントまわりの変更点はセダンと変わらないが、ラゲッジコンパートメント・パッケージの初採用により、ラゲッジルームの容量を通常の570Lから、後席を完全に倒すことなく最大10L拡大することが可能となった。

リアシートを完全に倒せば、ラゲッジルームの容量を1700Lまで拡大することができる。

また、BMWのワゴンには伝統的に採用している、リアウインドウのみの開閉機構も踏襲されている。

これは、奥行きのない場所などでは大きなテールゲートを開けることなく、ウインドウ部分のみを開閉することで、小さな荷物を容易に出し入れすることができる、けっこう便利な機構だ。

さらに、リア・サスペンションにはエア・サスペンションを採用することで、重量物をラゲッジルームに積載した際に、自動で車高を調整し、最高の乗り心地・走行安定性を確保している。

なお、ツーリングの外寸は、セダンより全高が20mm高くなるが、それ以外のサイズは変わらない。搭載エンジンは、ガソリンが2Lの直4ターボ・高出力型と3Lの直6ターボ、および2Lの直4ディーゼル・ターボとなり、4WDも設定されている。

改良新型5シリーズ 価格

消費税込みの車両価格は、セダンが「523i」の678万円~「540i xドライブMスポーツ」の1104万円。

このうち、ディーゼル仕様の「523d」は、711万円~856万円。PHEVの「530e」は、815万円~895万円。

ワゴン・ボディのツーリングは、「523d xドライブ・ツーリング・エディションジョイ+」の749万円~「540i xドライブ・ツーリングMスポーツ」の1142万円。

なお、本国仕様では48Vスタータージェネレーターとセカンドバッテリーを搭載した48V MHEV(マイルドハイブリッド)を、ほぼすべてのモデルに採用しているが、今回の日本仕様では採用が見送られている。

改良新型5シリーズ スペック

BMW 523i スペック

価格:678万円
全長×全幅×全高:4975×1870×1480mm
ホイールベース:2975mm
車両重量:1630kg
エンジン:1998cc直4ターボ
最高出力:185ps/5000rpm
最大トルク:29.6kg-m/1350-4250rpm
トランスミッション:8速オートマティック
燃費(WLTC):13.2km/L
駆動方式:後輪駆動

BMW 530e スペック

価格:815万円(530eラグジュアリー・エディションジョイ+)
全長×全幅×全高:4955×1870×1485mm
ホイールベース:2975mm
車両重量:1910kg
エンジン:1998cc直4ターボ
最高出力(システム統合):294ps
最大トルク(システム統合):42.8kg-m
トランスミッション:8速オートマティック
燃費(WLTC):12.8km/L
充電電力仕様時走行距離:54km

BMW 530iツーリング スペック

価格:907万円(530iツーリングMスポーツ)
全長×全幅×全高:4975×1870×1500mm
ホイールベース:2975mm
車両重量:1780kg
エンジン:1998cc直4ターボ
最高出力:252ps/5200rpm
最大トルク:35.7kg-m/1450-4800rpm
トランスミッション:8速オートマティック
燃費(WLTC):12.5km/L
駆動方式:後輪駆動

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みんなのコメント

3件
  • 試乗車なのか展示車両なのか分からないけど昨日、走ってるのを見かけた。
    マイナーチェンジでもテールランプは先にモデルチェンジした3シリーズより見栄えが良い。
  • 現行のBMWの中で一番デザインにまとまりがあり、シャープな感じが好きです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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