大戦末期に作られた試作機のエンジン
千葉県の幕張メッセで、2025年5月21日から23日にかけて開催されている大規模な防衛・安全保障の展示会「DSEI Japan 2025」で、IHIが国産初のターボジェットエンジンであるネ20を公開していました。
【画像】当日の作業の跡まで見えた…これが、展示されたネ20です
このエンジンは、第二次世界大戦末期に大日本帝国海軍が開発した双発ジェット戦闘攻撃機である「橘花」に搭載されたエンジンで、現存する3基のうちの1基になります。
当時石川島造船所と呼ばれたIHIは、海軍技術廠の発注を受け、1945年8月1日に5基エンジンを納入していました。
エンジンはドイツのBMW003A系のエンジンを参考にしましたが開発は困難を極めたといわれています。
実は、橘花用ジェットエンジンは本来、哨戒艇のディーゼルエンジン技術と引き換えに、ドイツから提供されることとなっていましたが、その資料が潜水艦で輸送中に撃沈されてしまったため、沈没前にシンガポールで陸揚げされたごく一部の文献資料や写真以外は全て失われてしまったのです。
このため、詳細なエンジンの情報が得られないまま、エンジン開発が行われることとなりました。また、IHIブースの説明担当者によると、さらに当時はエンジン製造に欠かせない物資の獲得も大変だったとのことで「かなり、苦労して作ったと聞いています」と話しました。
なお、DSEIはどちらかというと最新の防衛技術や装備を各企業がアピールする場であるということで、ネ20は意外な展示物だった訳ですが、その件について聞いてみると担当者は「ブースの近くを通りかかった人の目を引き付けるために設置しました。ここで興味を持ってもらいブースのなかで、新しい技術と製品を見て頂ければいいなと」と明かしました。
ちなみに、ブース内の新しいエンジンは撮影禁止でしたが、ネ20は撮影可能で、当時溶接された部分が分かるほど近寄っての接写も可能でした。
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みんなのコメント
しかしながら関係者の頭の中にあったアイデアや知識までは消去できず、ほとぼりが覚めたらビルの空調用コージェネとして復活した。決して無駄ではなかったのである。
ドイツのME262と同じように極端に寿命が短く
運用も難しかったかもしれませんね………………