MotoGPオーストラリアGPのスプリントは、悪天候を理由に中止となったが、その影響を最も大きく受けたのは、プラマックのホルヘ・マルティンだろう。
予選でポールポジションを獲得したマルティンは、スプリントに代わって土曜日に行なわれた決勝レースでは、ファイナルラップまでレースをリードした。スプリントと同じ13周の終了時点では、2番手以下に3秒のギャップを築き、独走体制を築いていた。
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しかし最終的にはタイヤを消耗し失速。5位でのフィニッシュとなり、タイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥヵティ)に先着を許してしまった。
それだけに、スプリントでは今度こそバニャイヤより上位でフィニッシュし、少しでもポイントを稼ぎたかったところだろう。
だがマルティンも、ライダーたちの安全を考慮してスプリントが決定されたことに不服はないようだ。
「正しい判断だったと思う。風は凄まじく強くて、Moto2では多くのクラッシュが見られた。レースディレクションの判断はリスペクトしなくてはいけない」
「ウエットでは快適だったし、このレースでポイントを稼ぐチャンスがあったけど、それは叶わなかった。次のレースのことを考えなくちゃね」
マルティンは、速さを見せながらも悔しい結果に終わったまま、オーストラリアを離れることが悔しいと語った。
「昨日は(決勝で首位走行中に転倒した)インドネシアほどひどくはなかったけど、週末を通じて最速だったのに、レースを捨ててしまったのは悔しいよ」
「少なくともポイントを獲得できたのは良かった。僕たちは集中して、またタイヤ選択でミスをしないようにしなくてはいけない」
「僕にとって良いコースが残っているから、選択肢がある状態で(最終戦の)バレンシアに到着することが重要なんだ」
インドネシアGPでのクラッシュと、オーストラリアGPでのタイヤ選択ミスは、バニャイヤとのタイトル争いを危うくしてしまった。一度はポイントリーダーに立ったマルティンだが、今は27ポイント差をバニャイヤにつけられている。
「何よりも、僕は初めてチャンピオンシップを戦う上で、ライバルとは同じ武器で戦わなければならないと学んだ。特に今回のように、自分が相手より強い時にね」
「そしてインドネシアでは、アスファルトが汚れている時はラインを外してはいけないことを学んだよ」
「でも、これは将来のための経験であり、教訓なんだ。タイは僕にとってとてもいいコースだし、セパン、カタール、バレンシア、残り4つのコースもすべてそうなんだ」
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