2022年シーズン限りでマクラーレンを離れる事となったダニエル・リカルドが、リザーブドライバーとして2023年からレッドブル陣営に加入することが明らかになった。その理由をリカルドが説明し、他チームのレギュラーシートを追いかけることよりも、より良い選択だったと語った。
レッドブルのジュニアプログラムからF1に昇格し、2014年から2018年はレッドブル・レーシングで走ったリカルド。来季は同陣営への復帰となるが、リザーブやテスト、シミュレータの他、デモランを始めとするプロモーションなどレース以外の役割を担う形で話し合いが進められている。
■レッドブル、2023年のサードドライバーとしてダニエル・リカルド起用へ。重鎮が公言
レッドブルとリカルドの間ではまだ正式な契約は結ばれておらず、契約の整理が行なわれている段階にある。ただこれは形式的なモノであるということが分かっており、リカルドの加入がすぐに発表される可能性がある。
リカルドは2023年以降もF1パドックには残り続ける意思を以前から示してきた。
ただ、ハースが声をかけていたにも関わらず、リカルドはレッドブルのリザーブ就任という選択肢を採った。ハースと契約を結べば、ケビン・マグヌッセンのチームメイトとして2023年のグリッドに留まることができたかもしれなかったのにもかかわらずだ。
しかしリカルドは、サマーブレイク明けすぐに2023年はF1でレースをしないと決心したと明かしている。
レッドブルのリザーブ就任という選択について訊かれたリカルドは次のように答えている。
「来年はレースシートから降りて、競争から離れる時間が欲しいと思っていたんだ」
「ここ数年の苦闘でかなり疲弊していたのは明らかだった。だからサマーブレイクの後すぐに、それが僕の望みで、僕にとってベストだということがハッキリとしたんだ」
「そこから『よし、ベストな選択肢はなんだろう?』となった。そして、考えれば考えるほど、トップチームとある程度関わることができることが、明らかに望ましいことだと思うようになった」
「でも(契約は)まだ結んでいない。だから僕は発表していないし、確定もしていないんだ。まだ完了していないというのが真実だからね」
「でも今は、君の目を見て『これが現段階で最も可能性の高い選択肢だ』と言えるよ」
またリカルドは、F1ドライバーとして過ごす激しい生活から一度離れることで、2024年にF1のグリッドに復帰したいと思うモチベーションがあるかどうかをより深く理解できると考えている。
もし来年の半ばに復帰を望まないと決断したら、その先はどうなるのかと訊かれたリカルドは次のように答えた。
「これ(リザーブ就任)が僕の答えだよ」
「正直に言うと、そうすることができるのも、ある意味この選択の美点だと思っている。やる気に満ち溢れ、僕を貪欲に突き動かしてくれるのか、『あ、これは僕にとって正しいことなんだ』となるかのどちらかになると思う。そうであれば、僕は本当に幸せだと思う」
「レースで有頂天になったり、どん底になったりするのと同じくらい、僕は人生に満足している。良い人生を送れるくらい恵まれているんだ。だからもし来年、僕が(グリッドに)戻ってくることに興味がなかったら、僕は本当にクールな何かを他でやっているに違いないね」
そしてリカルドは、マクラーレンでの2シーズンのほとんどが苦戦に終わり、来季は史上最長の全24戦となることから、仮にレギュラーシートを獲得しても最高のパフォーマンスを発揮できない可能性があったということも示唆している。
「昨シーズンも厳しかったけど、今シーズンはさらに厳しかった」とリカルドは言う。
「来年に目を移すと、24戦。ますます過酷なシーズンになる。F1への愛と同様に、もし僕が別の状況に飛び込んだら、最高の自分ではいられなくなってしまうかもしれないと思っている」
「だから考えれば考えるほど、復帰を急いだり、ただレースに出るだけでは、自分のためにも、どのチームのためにもならないんじゃないかと思うんだ」
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