当面は生産継続 1番人気のティグアン
自動車の電動化は着実に進んでいても、不確実性は増えるばかり。フォルクスワーゲンのCEO、トーマス・シェーファー氏は、その不安を解消したいと考えている。ゴルフの提供を当面続けることや、「GTI」を存続させるという発言は、その一環といえる。
【画像】銘柄1番人気が一新 フォルクスワーゲン・ティグアン 競合サイズのSUVと写真で比較 全175枚
加えて、現行モデルの生産を継続することも明言した。それはパサートではなく、ポロでもなく、ティグアンだった。実はこのSUVは、同社で最も売れている人気者。そのため、最新のプラットフォームやパワートレインが与えられている。
ティグアンがバッテリーEVへ移行しないのは、市場の反応を受けたものだろう。プラグインからマイルドまでのハイブリッドや、ディーゼルターボなど、可能な限りぴったりな仕様を選べるよう、趣向が凝らされている。
今回試乗したのは、1.5L 4気筒マイルドHVのeTSIと、1.5LプラグインHVのe-ハイブリッド272という2種類。前者は130psか150psを選択でき、後者は203psと271psから選べる。試乗車は、どちらもパワフルな方だった。
車重削減に注力 オシが強くなった見た目
全長はBMW X1より短く、4539mm。プラットフォームはフォルクスワーゲン・グループのMQBエボで、車重の削減にも努められた。例えば、先代の2.0TDIは1610kgだったが、1.5LのeTSIはオプション満載状態でも1606kgに収まっている。
トランスミッションは、6速か7速のデュアルクラッチAT(DSG)。オフロード用のトラクションコントロールが実装されない、市街地前提の前輪駆動がベースになる。四輪駆動をご希望の場合は、2.0LのTSIを選ぶ必要がある。
サスペンションは、前がストラット式で後ろがマルチリンク式。グレードによっては、スポーツサスで姿勢制御を引き締められ、可変レシオのパワーステアリングを組むことができる。オプションのアダプティブダンパーが、試乗車には装備されていた。
スタイリングは、従来よりオシが強くなった印象。評価は、人によって異なるはず。
ソリッドでプレミアム感のある車内
内装の質感は、フォルクスワーゲンらしく先代と同等に高い。スイッチ類はソリッドで、小物入れにも内張りがあり、高級感あるトリムが全体を引き締め、プレミアムな競争力に不足はない。このクラスで、群を抜くほどではないとしても。
15.0インチのタッチモニターが載るダッシュボードや、ドアパネルには間接照明。ジョイやラウンジなど、テーマによってカラーが変化する。ドライバーの正面には、10.3インチのメーター用モニター。試乗車には、ヘッドアップ・ディスプレイも備わった。
エアコンの操作は、タッチモニターで。タッチセンサーで温度などの変更はできるが、従来的なレイアウトやハードスイッチの方が、扱いやすいことは否定できない。溢れんばかりのデジタル技術に、現代のモデルがどこで競っているのかが現れている。
少なくとも、フロントシートの座り心地は素晴らしく、ヒーターとマッサージ機能も実装される。センターコンソールにシフトセレクターは存在せず、ステアリングコラムの右側からシフトレバーが伸びる。ライトやワイパーは、左側のレバーが受け持つ。
インフォテインメントは現行でベストの1つ
インフォテインメント・システムは、同社最新のMIB4。ホーム画面は設定の範囲が広がり、主要機能へのアクセス性は大幅に向上した。モニターのサイズが拡大したことで、任意に機能を登録できる、便利なショートカットメニューも大きくなった。
これに、ロータリーダイヤルが備われば理想的。恐らく、現在の市場に存在するシステムで、ベストの1つに数えられる。
後席側には、USB充電ポートや、スマートフォンを置くのに丁度いいポケットなどが備わる。シートはスライドとリクライニングが可能で、膝前や頭上の空間は競合を凌ぐ。
荷室の容量は、マイルドHVのeTSIで約650L。プラグインHVのe-ハイブリッド272では、床下部分が使えず約500Lへ減る。充分な広さだが、クラス最大級ではない。
走りの印象は、新型フォルクスワーゲン・ティグアン(2)にて。
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