現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤリスを抜きN-BOXが首位奪還! ワゴンRが急落! 6月の販売台数から見える最新自動車市場

ここから本文です

ヤリスを抜きN-BOXが首位奪還! ワゴンRが急落! 6月の販売台数から見える最新自動車市場

掲載 更新 100
ヤリスを抜きN-BOXが首位奪還! ワゴンRが急落! 6月の販売台数から見える最新自動車市場

 久しぶりにホンダN-BOXがトップとなった

 自販連(日本自動車販売協会連合会)及び、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、2021年6月単月の通称名(車名)別販売ランキングが発表された。さっそく登録車と軽自動車を合算した、総合販売ランキングを作成。すると、久々に、そして2021年になって初めてホンダN-BOXがヤリスシリーズに3000台ほど差をつけてトップとなった。

ミニバン市場に異変! バカ売れだった「ノアヴォク・セレナ・ステップワゴン」が売れないワケ

 半導体供給不足による納期遅延傾向はN-BOXのほうが目立っているとは聞くが、結果的にはヤリスは2位になってしまった。これは、7月19日の新型アクアのデビューや、カローラクロスの国内導入が確定的となっていることで、販売現場でも「何が何でもヤリスクロス」とならず、様子を見ていることもあり、ヤリス系の販売が鈍ったのかもしれない。

 またヤリス系は6月に生産調整を行うとの報道もあったので、それも影響しているのかもしれない。総合ランキングで6位、登録車のみでは4位に入っているアルファードは9151台を販売している。若干改良前在庫車も入っているようだが、改良後の出足は好調となっているようである。登録車のみのランキングでは、2021年になってから、1位ヤリスシリーズ、2位ルーミーという2トップが6月でも実現し、半年続いていることになる。

 半導体供給不足という逆風が吹いているなか、新型ヴェゼルは5692台を販売して、総合で14位、登録車のみで9位と好調な販売が続いている。ただ、フィットがここ数カ月極端な販売減となっている。6月3日に一部改良を行っており、モデルの端境期での販売減とも考えられるが、それにしては引きずりすぎているようにも見える。

 登録車のみのランキングでは、トップ10のうちトヨタ車は8台、トップ5はトヨタ車が独占している。トップ20にまで拡大すると、トヨタ車13台、ホンダ車3台、日産3台、スズキ1台となっている。一部の車種に偏らず、いかにバランスよく販売していくことが難しいかがわかる結果となった。

 軽では“スズキの元気のなさ”が目立つ

 軽自動車のみのランキングでは、ワゴンRが前年比42.9%と極端に販売台数を落としているなど、スズキの元気がないのが目立っている。販売現場では早い時期から半導体供給不足の影響が出ているとも聞いているので、思うように販売台数が伸びなかったのかもしれない。

 新車販売市場全体をみると、含軽での新車販売台数は36万5631台となり前年比105.3%、2019年6月比でも約81%(2020年6月は2019年6月比で約77%)となっており、2020年6月も4月、5月の急落ぶりが嘘のように販売台数が回復していたが、引き続きコロナ禍とはいえ新車販売市場は堅調な回復を見せているようである。

 さて6月の販売台数が発表となれば、2021暦年(2021年1月から12月)での上半期(2021年1月から6月)の販売台数も出そろうことになる。2021暦年締め上半期新車販売ナンバー1は、2位のN-BOXに8561台差をつけてヤリスシリーズがトップとなっている(11万9112台)。気になるアルファードは5万6778台(月販平均約9463台)と、相変わらずの“お化け”ぶりを見せている。

 また軽自動車で気になる、DS戦争(ダイハツとスズキでのブランド別販売台数争い)の行方は、商用車も含む総合では、スズキに9962台差をつけてダイハツがトップとなっている。しかし、軽四輪乗用車では相変わらずダイハツはスズキに7382台及ばす2位となっている。商用車で販売台数を積み増しして、ダイハツがトップとなっているのが、ここのところ続いている。半期締めや年間締めなどでの総合ランキングではダイハツのトップが目立っているが、軽四輪乗用車でスズキに負け続けており、商用車でかろうじてトップを維持しているともいえよう。

 2021年6月新車販売ベスト10

 1位 ホンダN-BOX(17479台) 2位 トヨタ・ヤリス(14937台) 3位 トヨタ・ルーミー(14337台) 4位 スズキ・スペーシア(9516台) 5位 トヨタ・カローラ(9189台) 6位 トヨタ・アルファード(9151台) 7位 ダイハツ・タント(9006台) 8位 ダイハツ・ムーヴ(8623台) 9位 スズキ・ハスラー(7241台) 10位 トヨタ・ハリアー(7235台)

こんな記事も読まれています

2024年3月 中古車相場 値上り・値下りランキング ランクル70、高値傾向に
2024年3月 中古車相場 値上り・値下りランキング ランクル70、高値傾向に
グーネット
【2024年3月 中古車見積ランキング】プリウス(50系)がトップに返り咲き
【2024年3月 中古車見積ランキング】プリウス(50系)がトップに返り咲き
グーネット
GTワールドチャレンジ・アジアがセパンで開幕。8台参加の日本勢はDステーションが総合6位入賞
GTワールドチャレンジ・アジアがセパンで開幕。8台参加の日本勢はDステーションが総合6位入賞
AUTOSPORT web
キャンプにオススメ!野外での“トイレ事情”を解決する「キャンパートイレ」発売
キャンプにオススメ!野外での“トイレ事情”を解決する「キャンパートイレ」発売
グーネット
三菱 コンパクトSUV「ASX」改良モデル発表 “ダイナミックシールド”強調した新デザイン
三菱 コンパクトSUV「ASX」改良モデル発表 “ダイナミックシールド”強調した新デザイン
グーネット
「ランクル250販売前線」悲喜こもごも?? 意外に多い「辞退客」とは? ディーラーごとに対応は千差万別だった
「ランクル250販売前線」悲喜こもごも?? 意外に多い「辞退客」とは? ディーラーごとに対応は千差万別だった
ベストカーWeb
テスラ「モデル3」 最高速262キロ!専用デザインの新グレード「パフォーマンス」追加
テスラ「モデル3」 最高速262キロ!専用デザインの新グレード「パフォーマンス」追加
グーネット
ヒョンデ、高性能EV「IONIC 5 N」の国内仕様車の概要を発表 4月25日から期間限定モデル「First Edition」の購入予約受付を開始
ヒョンデ、高性能EV「IONIC 5 N」の国内仕様車の概要を発表 4月25日から期間限定モデル「First Edition」の購入予約受付を開始
月刊自家用車WEB
「サーキット以外の場所でやることにも意味があったと思う」盛り上がりを見せた岩佐歩夢発案のSFキャラバンが成功裏に終了
「サーキット以外の場所でやることにも意味があったと思う」盛り上がりを見せた岩佐歩夢発案のSFキャラバンが成功裏に終了
AUTOSPORT web
新型スイフトスポーツも新型ワゴンRも24年夏に登場予定か!? スズキは計5台の新型を投入で戦力アップなるか
新型スイフトスポーツも新型ワゴンRも24年夏に登場予定か!? スズキは計5台の新型を投入で戦力アップなるか
ベストカーWeb
「SLS AMG」の偉大さをメカニズムから検証。速さだけでないメルセデスの安全思想も注ぎ込まれた最高傑作の1台でした
「SLS AMG」の偉大さをメカニズムから検証。速さだけでないメルセデスの安全思想も注ぎ込まれた最高傑作の1台でした
Auto Messe Web
スーパーカーオーナーさん、いらっしゃい──新型ヒョンデ アイオニック5 N試乗記
スーパーカーオーナーさん、いらっしゃい──新型ヒョンデ アイオニック5 N試乗記
GQ JAPAN
愛犬家は要チェック!?ルノー「カングー」最長1年間貸与!モニターキャンペーン実施
愛犬家は要チェック!?ルノー「カングー」最長1年間貸与!モニターキャンペーン実施
グーネット
軽からミニバンまで!車中泊にぴったりの厚さ8cmマット、新デザイン登場 ベアーズロック
軽からミニバンまで!車中泊にぴったりの厚さ8cmマット、新デザイン登場 ベアーズロック
グーネット
BMW 燃料電池車「iX5 ハイドロジェン」 日本での実証実験を2024年も継続
BMW 燃料電池車「iX5 ハイドロジェン」 日本での実証実験を2024年も継続
グーネット
【24’ 4/22最新】レギュラーガソリン平均価格、再び175.0円に値上がり
【24’ 4/22最新】レギュラーガソリン平均価格、再び175.0円に値上がり
グーネット
代役スピネッリ、SBK初陣でギャンブル大成功「これがレース!信じられないような勝利で嬉しい」/第3戦オランダ
代役スピネッリ、SBK初陣でギャンブル大成功「これがレース!信じられないような勝利で嬉しい」/第3戦オランダ
AUTOSPORT web
「盗まれた」県が怒りの声明 県道の工事現場から“かなり重い資材”が複数 被害総額300万円超
「盗まれた」県が怒りの声明 県道の工事現場から“かなり重い資材”が複数 被害総額300万円超
乗りものニュース

みんなのコメント

100件
  • 別にヤリスは痛くも痒くもないでしょ、
    だって海外でも売ってるグローバルカーな訳だから。
    むしろ日本だけしか商売が出来ないN-BOXは
    たとえ首位になっても茨の道だよ。

    スズキやダイハツとは違って軽自動車のノウハウを
    海外に活かせないのが最大の弱点。
    だから企業の体力が首位とは裏腹にどんどん
    弱くなっていくんだ。
    本来この台数はフィットで稼がなくてはいけないのに。
  • フィット・ステップワゴンがダメでオデッセイは終わる。登録車でまともなフリードすらシエンタと変わらんレベル。
    この有様でNだけ売れている状態で満足ですか?そのNですらダイハツのタント+ムーブと変わらないのですよ。会社として危機感を感じませんか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.9188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0299.8万円

中古車を検索
N-BOXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.9188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0299.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村