■最新「シエンタ」の現状は?
トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」が2026年8月に一部改良を受けました。
1年前の2025年8月にも比較的大掛かりな改良を受けており、当時は電動パーキングブレーキの標準化を実施。これは、オンにした状態でエンジンを切ってもオンの設定が維持される機能で、トヨタブランドで初めて採用されたものです。
さらに、コンプリートカーの「JUNO(ジュノ)」も追加されました。
今回の一部改良では、淡く柔らかな印象を受ける新ボディカラー「クリアベージュメタリック」が追加された一方で、従来の「ベージュ」と「スカーレットメタリック」が廃止されています。
さらに、ダークグレーと各色の組み合わせだった2トーンカラーも廃止。生産性向上が図られた面もあるといえますが、カラーラインナップは6色のモノトーンに集約されました。
また、ドアミラーカバーをブラック加飾にするデザイン変更も施されています。
機能面では、ガソリン車の「Z」で「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」が廃止されたほか、「Z」と「G」のアルミホイールオプション、デジタルキー、「G(2WD)」向けの「コンフォートパッケージ」、「バックモニタークリーナー」の廃止も盛り込まれています。
ハイブリッドの電気式4WD(E-Four)には、強化ワイパーモーターや後席ヒーターダクト、PTCヒーターなどを含む寒冷地仕様が標準装備化されました。
また、車載式燃料等測定装置のOBFCMも搭載され、燃料消費量や電力消費量などのデータを車両側で記録・管理する仕組みにも対応しています。
改良を受けたシエンタの価格(消費税込)は214万6100円から339万7900円と、従来モデルより6万8200円から7万5900円の値上げとなっています。
今回の一部改良について関東地方にあるディーラーで話を聞くと、2トーンカラーの廃止を惜しむ声が一定数あるとのこと。
一方で、ハンズフリーパワースライドドアやバックモニタークリーナーの廃止については、実際にはそれほど使用頻度が高くないというオーナーも多く、さほど問題になっていないようです。
ただし、メーカーオプションのアルミホイール廃止に関しては「これまでもある程度ニーズがあったため、正直残念ですね」と、販売現場からは惜しむ声が聞かれました。
それ以上に、1年前(2025年8月)の一部改良による反響がいまだに大きく、シエンタ全体の受注増に直結している模様です。もちろん価格上昇に対してはネガティブな反応もありますが、「単純比較はできないものの、ライバルのホンダ『フリード』の見積もりと比べると『まだシエンタの方が安い』とおっしゃるお客様もいらっしゃいます」と語ります。
一方で、3列目の乗降性や居住性、格納時の操作性についてはフリードに軍配をあげるユーザーもいます。この点について販売現場では、「このクラスで3列目に乗る頻度がどれくらいあるかという話になります。もし3列目の居住性や実用性を重視されるのであれば、『ノア』や『ヴォクシー』をご提案することもあります」と説明します。
ただし、ノア/ヴォクシーはガソリン車が廃止され、エントリーグレードの価格が大幅に上がりました。そのため、「シエンタからのステップアップは従来ほど簡単にはいかない面もあります」と明かします。
とはいえ、ノア/ヴォクシーはミドルサイズミニバンとして根強い支持があり、受注が多少前後しても販売現場には揺るぎない自信があるようです。
シエンタの納期は、5~6か月程度がひとつの目安になっていて、純ガソリン車は3~4か月程度で納車されるケースもある一方で、ハイブリッド車は納期が長めで、特に「Z E-Four」になると7~10か月以上かかるケースもあるとのことです。(塚田 勝弘)
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