クリエイティブディレクター・ユタナン“Mixing My Roots”──進化する東京アイビー

日本でもお馴染みのスタイルとして定着したアイビーファッション。発祥から70年以上が経った今、より自分らしく、より東京らしく着こなすためには何が必要か。世代の異なる7人のクリエイターが考える。クリエイティブディレクターのニコラ・ユタナン（Nicolas Yuthanan）が登場！

自分のルーツをスタイリングに落とし込む「私の出身地（パリ）で、まず頭に浮かぶのがフレンチアイビースタイルです。アメリカ的なアイビーファッションとは異なり、着こなしの厳格なルールはなく、自国のトラッドなアイテムを取り入れてさえいれば、それになると考えるのが一般的。何より大事にしているのは、自分らしく着こなすためにパーソナリティを象徴するものをミックスすること。フランス人の父と、タイ人の母を持つ私の場合、ルーツである両国の伝統を服や小物で取り入れる。そうやって異文化をブレンドしてマイ・スタイルを築くことは、私にはごく自然なことなんです」

ユタナン／YUTHANAN1995年生まれ、フランス・パリ出身。2018年に自身のブランド、Sillageをスタート。ブランドのコンサルティングやGalerie 21のキュレーションも担当。@yuthanan__

PHOTOGRAPHS BY KENTA SAWADA(YUTHANAN)
EDIT & WORDS BY KEIICHIRO MIYATA