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FIA、レースでの赤旗再開手順を変更へ。早ければアゼルバイジャンGPスプリントから導入の可能性も

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FIA、レースでの赤旗再開手順を変更へ。早ければアゼルバイジャンGPスプリントから導入の可能性も

 FIAは、レースにおける赤旗中断からの再開手順の変更を予定しており、早ければ新たな手順がF1第4戦アゼルバイジャンGPのスプリントから導入される可能性がある。

 この変更は、前戦オーストラリアGP決勝での赤旗再開後に見られたような混乱を避けるため、リスタートに先立ってタイヤに熱を入れる機会を設けることを目的としている。

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 実際、スタンディングスタートでの再開後に多重クラッシュが発生したオーストラリアGP後、F1ドライバーたちはレース再開に向けてセーフティカー先導で走る中、タイヤを充分に温めることに苦戦していたと訴えた。

 赤旗が提示される可能性が非常に高いバクー市街地サーキットで行なわれていアゼルバイジャンGPで同じような問題が再発することを懸念し、グランプリ初日の夜に実施されたドライバーズブリーフィングでもこの話題が大きく取り上げられた。

 問題は、FIAがレースの週末の間にスポーティングレギュレーションに変更を加えることができないということだ。

 しかし、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソの提案により、現行レギュレーション下でもタイヤ温度の問題に対応する方法が見つかった。

 再開手続きについて、F1スポーティングレギュレーション58.8条には次のように記載されている。

「グリーンライトが点灯し、セーフティカーがピットレーンを離れると、セーフティカーの後方でスプリントセッションまたは決勝レースが再開される。ドライバーはセーフティカーの後に車両10台分以内の車間距離を保って続かなければならない」

 これに対しアロンソは、セーフティカーが30秒早くピットを離れ、レースリーダーがコースに出てペースを決めることで、先頭のペースが頭打ちとならずにタイヤを温めるための自由なギャップを作ることができると提案した。

 FIAはアゼルバイジャンGP2日目の午前、チームに対してレギュレーション変更の必要がないこの方法をスプリントから施行する可能性について意見を集めた。

 最終的な判断は、チームからのフィードバックを検討した後に下される予定だ。

 F1スポーティングレギュレーション58条は次のように続いている。

「走路の状態がスタンディングスタートからスプリントセッションまたはレースを再開するのに適していると判断される場合、"STANDING START"というメッセージが、公式メッセージ送信システムを使用し、すべての競技参加者に第58.5条に詳述される1分前合図に遅れることなく送られる」

「競技長がセーフティカーを呼び出すことが安全であると判断すると、公式メッセージ送信システムを使用し、すべての競技参加者に"STANDING START"というメッセージが送られ、すべてのFIAライトパネルに『SS』と表示され、セーフティカーのオレンジ色のライトが消される。これはセーフティカーがその周回が終了した時点でピットレーンに入ることの競技参加者およびドライバーへの合図となる」

「この時点でセーフティカー後方に位置する先頭車両が走行ペースを決めることができ、必要であればセーフティカーとの車間距離を車両10台分以上としても構わない」

 FIAはまた、セーフティカーがこれまでよりも早い段階でオレンジライトを消して、続くF1マシンを残してピットへ戻るために加速すれば、ドライバーにとってタイヤを温める自由度が生まれるということも認めている。この手順もアゼルバイジャンGPから活用されるかもしれない。

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