現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > モデル3 パフォーマンスは走りで魅了するEVだ!【工藤貴宏】

ここから本文です

モデル3 パフォーマンスは走りで魅了するEVだ!【工藤貴宏】

掲載 14
モデル3 パフォーマンスは走りで魅了するEVだ!【工藤貴宏】

新車試乗レポート [2025.05.01 UP]


モデル3 パフォーマンスは走りで魅了するEVだ!【工藤貴宏】
文●工藤貴宏 写真●澤田和久

プリウスが8年連続大賞!クルマ業界のプロが認める実力とは?いいクルマアワード2025

 これまた「クルマ好き濃度」の高いクルマだなあ。「テスラ・モデル3」の最高峰モデル「パフォーマンス」を前にしてまず思ったのはそんな共感でした。


モデル3はテスラらしさを味わえるユニークなEVセダン

テスラ モデル3 パフォーマンス
 テスラは世界有数の富豪であり、起業家で“話題製造マシン”ともいえるイーロンマスク氏が率いる会社のひとつ。そして、今やだれもが知るEV専門メーカーといっていいでしょう。同社はクルマの操作系から製造方法、さらには売り方やアフターサービスまで「従来のクルマ観と自動車ビジネス」にとらわれないスタイルを貫くことも自動車業界に大きな衝撃を与えたのに皆さんご存じの通りです。

 まるでパソコンやスマホのような感覚でクルマを作って売り、それは若い人や意識の高い系の人々にとっては「クール」と支持を受けているのも事実。古い価値観に別れを告げ、控えめに言って「すべてが新しい」のが同社の特徴のひとつです。

 モデル3はそんなテスラのベーシックモデルであり、同社においてもっとも小さなセダン(といっても全長は4.7mあってそれは「トヨタ・ハリアー」と同じくらいだから小型車ではありません)。室内に乗り込めは、物理スイッチが極めて少なくシンプルでスッキリしたインパネに驚き、最新モデルではシフトセレクター(DとRとPの切り替え)すら物理的な操作ではなくタッチパネルで行うなど、圧倒的な新しさを感じさせる仕立てです。たしかにその洗練さは見事で、惚れる人も気持ちもよくわかるってものです。


パフォーマンスは466馬力を発揮するスポーツモデル

テスラ モデル3 パフォーマンス
 そんなモデル3にもいくつかの仕様がありますが、目の前にある「パフォーマンス」は、ひとことでいえば最も高性能な仕様。“いちばん速いヤツ”です。

 前後に搭載するモーターのトータル出力は466馬力&最大トルク723Nmと圧倒的で、最高速度は261km/h、0-100km/h加速(停止状態から時速100kmまで到達する加速)に関してはたったの3.1秒とスーパーカーも真っ青のレベル(モデル3パフォーマンスの倍のプライスを掲げる「ポルシェ911」の通常モデルや「S」「GTS」より圧倒的に速い!)。見た目はセダンだけど、速さに貪欲なモンスターと言っていいでしょう。

 でも、そんな性能は抜きにして筆者にビビビッと伝わってきたのが、スタイリングにおける「これカッコいいよね」という感覚。これがまた、筆者のようなスポーツカー好きとも波長が合う感じなのです。


テスラ モデル3 パフォーマンス
 どこがそう感じるか? それはエアロパーツの仕立てというかデザイン。たとえばフロントは左右に車体側面に風を流して安定性を高めるためのスリットが刻まれた専用バンパーを組み込み、下部にはブラックの整流板もついていて、いかにもな高性能モデルの雰囲気そのものなのですから。「RS」とか「GT」なんていうグレード名がついていてもおかしくないくらいです。


テスラ モデル3 パフォーマンス
 同様にリヤのバンパーはディフューザー形状になっているし、トランクリッド最後部には小ぶりのスポイラーがついていて、その素材はなんと高性能車の定番であるカーボンファイバー。そのうえ、車高が他仕様より10mm落ちていてローダウンならではの“腰の低さ”だってある。どれをとっても「スポーツモデル好き」の琴線にふれそうじゃないですか? 筆者を含めて。

 従来のクルマ好きと相容れないようなクルマ作りを得意とするテスラが、「パフォーマンス」だけは従来のクルマ好きが喜びそうな仕立てを施している。それがとっても面白い現象だとおもうのは筆者だけでしょうか?

 もちろん、それらのエアロキットは単なる見た目のためでなくしっかりと走行性能を向上するもの。空気抵抗を5%減らしつつ、リフト(速度を上げるとクルマが浮き上がる現象)は36%低減。きっちり効くエクステリアなのです。

 もちろん466馬力を発生する動力性能も他仕様より強化されたもので、ピークパワーは32%、最大トルクは16%アップ(モーター自体がほかのタイプとは異なる)。またパフォーマンスの走行切り替えモードは最高の運動性能を実現する「トラックモード」が用意されているほか、エネルギーマネジメントはバッテリーが減っても出力を制限しないようになっているのだとか。連続出力維持性能は22%アップしつつ、いっぽうでエネルギー消費量が2%減っているというのも興味深いところです。ちなみにバッテリーは前後重量配分最適化のために他仕様よりもリヤ寄りで搭載しているのだとか。

 そうそう、サスペンションはモデル3としてははじめての電子制御サスペンション装着というのもトピックですね。ついでにお伝えしておくとタイヤは前後異サイズの20インチでホイールは鍛造。ブレーキも強化されています。


ロケットのような強烈な加速

テスラ モデル3 パフォーマンス
 さて、そんなモデル3パフォーマンスの走りはどんな世界か。加速力に関しては言うまでもないでしょう。スペックからも想像できるように、驚愕というか異次元。まるでカタパルトで押し出されるかのように前へ前へと押し出されます。ロケットに乗ったらきっとこういう感じなのでしょう(加速度が発生する向きは違いますが)。

 参考までにお伝えすると、実際のフル加速は「想像できる」というよりは「想像以上」というのが正しい印象です。そして、ひと昔前の加速自慢EVとは違い、アクセルを踏みつけた際にドカン!と後ろから蹴飛ばされるようにワープするのではなく、リニアで伸び感がありました。これは昨今の高性能EVのトレンドをしっかりと反映しているといっていいでしょう。

 そのうえで、直線番長かといえばそうではないのも特筆すべき部分。しっかりとタイヤが路面をとらえ、ドライバーのハンドル操作に対して忠実に曲がる感覚に好感が持てます。


市販車EVレースでは優勝の常連
 よくよく考えたらこのモデルは、日本で行われている市販車で競うEVレースの優勝の常連。中途半端な走りなら、それは成し遂げられないでしょう。そんな走りの印象を知れば運転好きも「テスラ、なかなか気持ちよく走るじゃない」と納得じゃないでしょうかね。何を隠そうスポーティな運転が好きな筆者も、乗ってその走りの良さに驚いたクチでしたから。

 クルマ好きが楽しめるテスラ。モデル3パフォーマンスはそう断言できるドライビングカーなのです。スポーティな運転好きなら、ぜひとも一度はハンドルを握る価値がありますよ。


文:グーネット
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #28】1977年ポルシェ935/77「より戦闘力を高めた935進化系」
【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #28】1977年ポルシェ935/77「より戦闘力を高めた935進化系」
AUTOCAR JAPAN
「後ろ姿がスッキリ!」 トヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」のデザイン先行公開 “個性的なツートーン”の刷新に対するSNSの評価は?
「後ろ姿がスッキリ!」 トヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」のデザイン先行公開 “個性的なツートーン”の刷新に対するSNSの評価は?
VAGUE
フェラーリ、ピットでの接触事故で3万ユーロの罰金。ハミルトンは責任なしとしてペナルティは科されず4位を維持
フェラーリ、ピットでの接触事故で3万ユーロの罰金。ハミルトンは責任なしとしてペナルティは科されず4位を維持
AUTOSPORT web
次戦からはいよいよアップデート投入。ホンダF1折原エンジニア「今回の学びを次以降に繋げる」
次戦からはいよいよアップデート投入。ホンダF1折原エンジニア「今回の学びを次以降に繋げる」
motorsport.com 日本版
V8と電気、究極の2択!新型「G580」と「G63」を乗り比べて分かった決定的な違い
V8と電気、究極の2択!新型「G580」と「G63」を乗り比べて分かった決定的な違い
Auto Messe Web
驚愕のTANAX 青空市場!価格は安すぎて書けない……【奥沙織のバイク日和 第2回】
驚愕のTANAX 青空市場!価格は安すぎて書けない……【奥沙織のバイク日和 第2回】
モーサイ
“安い・早い・うまい”が街の人流を変える――なぜ「町中華」に人が戻るのか? 3割超の増収が示す地域飲食の新潮流
“安い・早い・うまい”が街の人流を変える――なぜ「町中華」に人が戻るのか? 3割超の増収が示す地域飲食の新潮流
Merkmal
このハイブリッドSUVがなぜこれほど早く買い手を見つけるのか?中古車市場で長年人気を誇る一台とは?それはトヨタ ヤリス クロスだ!
このハイブリッドSUVがなぜこれほど早く買い手を見つけるのか?中古車市場で長年人気を誇る一台とは?それはトヨタ ヤリス クロスだ!
AutoBild Japan
75歳の最古参が「グォォォン!!」と唸る 引退危惧の「吊り掛け電車」を楽しむならココ! “他とはちょっと違う区間”とは?
75歳の最古参が「グォォォン!!」と唸る 引退危惧の「吊り掛け電車」を楽しむならココ! “他とはちょっと違う区間”とは?
乗りものニュース
ホンダの最高級ミニバンが復活か?『エリシオン』後継でアルファードに挑む
ホンダの最高級ミニバンが復活か?『エリシオン』後継でアルファードに挑む
レスポンス
【カワサキZ1300(1979)】回顧試乗。もうひとつの国産並列6気筒はツアラー路線で生き残った
【カワサキZ1300(1979)】回顧試乗。もうひとつの国産並列6気筒はツアラー路線で生き残った
モーサイ
痛恨リタイアはハミルトンのせいじゃない! ラッセル、バッテリーのトラブルに憤慨「なぜか充電されなかった……もう失望感もないよ」
痛恨リタイアはハミルトンのせいじゃない! ラッセル、バッテリーのトラブルに憤慨「なぜか充電されなかった……もう失望感もないよ」
motorsport.com 日本版
36年頑張ってくれた「東京湾の小梅ちゃん」の後継――日本郵船の「新クルーズ船」に社長の思い爆発! 「松・竹・梅・小梅」の4姉妹船とは?
36年頑張ってくれた「東京湾の小梅ちゃん」の後継――日本郵船の「新クルーズ船」に社長の思い爆発! 「松・竹・梅・小梅」の4姉妹船とは?
乗りものニュース
45年前に登場したホンダ「CM400A」が米国オークションで発見 走行わずか1350キロ クラッチ操作がいらない「ホンダマチック」搭載の“国産アメリカンバイク”の価値は
45年前に登場したホンダ「CM400A」が米国オークションで発見 走行わずか1350キロ クラッチ操作がいらない「ホンダマチック」搭載の“国産アメリカンバイク”の価値は
VAGUE
シボレー・コルベットZ06 GT3.R、2027年に『エボ』投入が決定「見た目はほとんど変わらない」
シボレー・コルベットZ06 GT3.R、2027年に『エボ』投入が決定「見た目はほとんど変わらない」
AUTOSPORT web
ボロボロの内装もFRPで再構築! ドンガラから仕上げた1977年式の日産「フェアレディZ」
ボロボロの内装もFRPで再構築! ドンガラから仕上げた1977年式の日産「フェアレディZ」
Auto Messe Web
オレ何も悪くないじゃん……クルマのもらい事故なのになぜ? 自分にも「過失がある」と判断されるケースと自分を守る方法とは
オレ何も悪くないじゃん……クルマのもらい事故なのになぜ? 自分にも「過失がある」と判断されるケースと自分を守る方法とは
WEB CARTOP
スポーツモデルオーナーに朗報!小さなシートにもバッグを安定して積める【モトフィズ「ライザーベース」】がついに発売決定!
スポーツモデルオーナーに朗報!小さなシートにもバッグを安定して積める【モトフィズ「ライザーベース」】がついに発売決定!
モーサイ

みんなのコメント

14件
  • フカセ
    このようなBYDはフカセノ終わりにこそ似合う!
    是非乗っていただきたい!
  • SK-LV
    トランプ関税の最大の犠牲車!?だろうね。これがアメリカに輸出できたら、莫大な利益が稼げたよ。もちろんイーロンの政権参加はそれが目的だったが、不発に終わった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

531 . 3万円 725 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

153 . 0万円 628 . 0万円

中古車を検索
テスラ モデル3の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

531 . 3万円 725 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

153 . 0万円 628 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村