■こだわりが凄い特別モデル ベースは「意外なクルマ」だった
各自動車メーカーは量販モデルのみならず、時折周年記念やメーカー・ブランドとしての節目を祝う特別なモデルをリリースすることがあります。
【画像】超カッコイイ! これがトヨタの「“超絶レトロ”高級車」です! 画像で見る(25枚)
ただし、そのほとんどが量販モデルの特別バージョンであることが多いのですが、トヨタはボディのほとんどを変更した、極めて異例の記念モデルを販売していました。
それが1996年に登場した「クラシック」です。
クラシックは市販車の生産60周年を記念して、「クラシックカーのデザインを現代の技術で再現する」というコンセプトのもと、1996年に発売されました。
デザイン元となったのは「トヨダ AA型」です。
トヨダ AA型は、1936年に登場した純国産乗用車の第一号モデル。トヨタ自動車の前身となる豊田自動織機製作所 自動車部が発表したもので、これを発表した翌年の1937年、トヨタ自動車が設立。
それから今日の「自動車メーカー世界トップ」たる歩みを、少しずつ進めていくことになるのです。
最大の特徴はエクステリアデザインです。クラシカルなブラックとワインレッドの2トーンボディは、トヨダ AA型風の流線的な美しいボディを組み合わせます。
フロントは丸型ヘッドライトやメッキグリルのほか、1950年代当時のトレンドだった大きな張り出しのホイールアーチを設けるなど、クラシックモデルを見事に再現。
製作を担当したのは、トヨタテクノクラフト(現:トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)です。
メーカー特装車「TECS」シリーズを数多く手掛けてきたトヨタテクノクラフトの職人による作業は非常に精緻で、仕上がりは格別ですが、生産台数には限りがあり、わずか100台にとどまりました。
エクステリアからは想像もつきませんが、実は車体はピックアップトラックの「ハイラックス」(5代目)がベースとなっていました。そのため型式は「GA-YN86」とハイラックスそのままとなっています。
ちなみに、ベース車をハイラックスとした理由は、トヨダ AA型と寸法が近かったためと言われています。
ボディサイズは、全長4885mm×全幅1735mm×全高1650mmで、ホイールベース2850mm。車両重量は1480kgです。
インテリアも専用に誂えた真っ赤な本革シートを備え、随所にウッドパネルを装着し、ナルディ製の高級ウッドステアリングも採用。
まったく面影のないエクステリアと比較するとハイラックスの雰囲気を感じますが、それでもほかのモデルとは異なる、非常に贅沢で特別感のあるインテリアに仕上がっています。
パワートレインはハイラックスと同様で変更なく、2リッター4気筒OHVガソリン「3Y-E」型に4速ATを組み合わせ、最大出力97馬力を発揮。駆動方式はFRです。
新車当時の価格は817万円(東京地区)。当時のトヨタ「クラウン」(ハードトップ・ロイヤルサルーン)が330万円だったことを考えると、いかに高価で手間がかかっていたのかがわかります。
実際に購入したのは、クラシックカー愛好者やコレクターがメインだったようです。
ただしトヨタがこれまで販売してきたクルマのなかでも異例づくしのモデルであり、内容も非常に手が込んでいたこともあって、中古車市場での相場は高騰。
登場から30年近く経過した今、現存台数は減っている可能性が高く、なかには海外に中古輸出されるケースもあることから、国内にとどまって走行可能な状態を維持しているものは極めて少ないと考えられます。
中古車サイトでは現在おおむね500万円を超える価格で取り引きされ、コレクターの手で保管されていたと思われる、走行距離が非常に浅く程度の良好なものは900万円以上の値がつけられています。
クルマ自体が高機能・多機能になった現在、再びこうした特別モデルを一から作るのは非常に困難であり、この先「伝説のクルマ」として語り継がれる存在になるのは、間違いないでしょう。
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みんなのコメント
インパネにはちゃちな後付けウッドパネル
外装はFRPとパテで成形してあってなみなみウネウネぼこぼこ、メッキパーツは質が悪くてすぐに錆びた
ミツオカでももう少しちゃんと作る